熱で溶けて広がった、氷のスプートニク平原

 7月14日に冥王星に最接近した探査機「ニューホライズンズ」は膨大な撮影データを少しずつ地球に送信中であるが、観測データから、驚くべきことが続々発見されている。

 NASAが9月15日に発表したこの分析結果、準惑星の冥王星の表面は豊かな色彩にあふれていることが分かった。冥王星には大気があり、窒素が循環していることが発見された。また、地殻に水の氷が豊富にあること、冥王星の大気圏に地表面上方の多層大気が存在することが、研究チームによって発見された。

 11月になると、巨大な氷火山と思われる地形が見つかったり、小さい衛星の奇妙な振る舞いが明らかにされている。そして、非公式に「トンボー領域」と呼ばれている明るいハート形の平坦な領域は、日本の2倍近くある面積のほぼ全域が厚い氷の層に覆われていることがわかった。



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