ブラックホールの放射エネルギーを可視光で観測
JAXAや京都大学の研究者で構成される国際研究チームは、ブラックホール近傍から出現する放射エネルギーの振動現象を可視光で捉えたことを、英国科学誌「Nature」の電子版で発表した。従来、こうした振動現象はX線でしか観測できないとされており、今回の発見は、ブラックホールの瞬きを目で見られる可能性を示している。
振動現象が観測されたのは、地球に最も近いブラックホールをもつ「はくちょう座V404星」。2015年6月中旬から7月初旬にかけて、26年ぶりのアウトバースト(急激な増光現象)を起こしていた。
このアウトバーストを対象に、京都大学を中心に活動する国際変光星観測ネットワーク「VSNET team」、台湾の観測チーム「TAOS team」、ロシア宇宙科学研究所「IKI」による大規模な可視測光観測を実施。観測データを解析することで、5分~2.5時間程度の周期で明滅する光の変動を可視光で見えているとわかった。
ゼロからわかるブラックホール―空を歪める暗黒天体が吸い込み、輝き、噴出するメカニズム (ブルーバックス) | |
大須賀 健 | |
講談社 |
[図解]相対性理論とブラックホール | |
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PHP研究所 |
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コメント一覧 (1)
三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、悪天候のため延期していたH2Aロケット30号機によるエックス線天文衛星「アストロH」の打ち上げを、
17日午後5時45分に行うと発表した。天候回復の見通しが立った。
当初、打ち上げは2月12日に予定されていたが、射場近辺に規定以上の氷結層を含む雲の発生が予想されること、
また打ち上げ作業に支障のある強風が予想されることから延期されていた。
氷結層とは、雲の中で温度が0度から-20度になっている部分を指しており、雲の中に氷の粒の層があるような状態にある。
その氷の粒が、対流によりぶつかり合うことで電気が発生し、対流が激しい場合は落雷へとつながることが知られている。
もしそこをロケットが通過し、雷がロケットに落ちると、機体が破壊されたり、電子機器などに影響が出る可能性がある。
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