防衛省保有の初衛星打ち上げ成功

 防衛省が運用する初の通信衛星「きらめき2号」を載せたH2Aロケット32号機が、24日午後4時44分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。関係者によると、 きらめき2号は、自衛隊や諸外国が軍事用に使い通信が途切れにくい周波数帯域の「Xバンド」を利用。通信能力を高めることなどを目標にしている。

 現在自衛隊が利用している民間衛星3基に代わり、新たに衛星3基を整備する計画の第一弾。防衛省がスカパーJSATの子会社に運用を委託、三菱重工業が打ち上げ事業を受託していた。きらめき2号の運用期間は約15年で、防衛通信機能向上に貢献すると期待されている。

 防衛通信衛星は、防衛省が初めて独自に導入するもので、広い範囲に展開する部隊どうしの情報共有に使われる。防衛省は現在、民間企業が打ち上げた3機の通信衛星を利用しているが、このうち2機が設計上の寿命となっているため、通信の強化も狙って新しい衛星が整備されることになった。



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