「沖ノ島」8つの構成資産すべてを世界文化遺産に登録

 沖ノ島(おきのしま)は4世紀から9世紀の間の古代祭祀の変遷を示す考古遺跡が、ほぼ手つかずの状態で現代まで残されてきた。沖津宮,中津宮,辺津宮の古代祭祀遺跡を含むこれらの三つの場は、宗像大社という信仰の場として現在まで続く。

 18世紀 までに成立した沖津宮遙拝所は、上記で述べたような沖ノ島を遥拝する信仰の場である。そして、その信仰を担い育んだ宗像(むなかた)氏の存在を物語る資産が、新原・奴山古墳群だ。

 ポーランドで開かれているユネスコの世界遺産委員会は、福岡県の「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」について、「航海の安全を願う信仰が古代から続くことを示し、価値が高い」としたうえで、日本が推薦していた8つの構成資産すべてを世界文化遺産に登録することを決めた。

 ポーランドのクラクフで開かれているユネスコの世界遺産委員会は、7月9日、福岡県の「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」について審議を行い、全会一致で世界文化遺産に登録することを決めた。



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