インドネシア、バリ島・アグン山、53年ぶり噴火

 インドネシアのバリ島カランアセム県のアグン山(3031メートル)が11月21日午後5時5分(現地時間)、噴火した。噴火は53年ぶりだった。今回の噴火はマグマで熱せられた地下水が噴き出す「水蒸気爆発」。マグマ噴火と異なり、火山性地震の増加などの前兆が見られないことから予知が難しい。水蒸気爆発後は通常、火山周辺で、灰を含んだ雨や砂、小石が降るという。大規模な噴火が起きる可能性があるとして、警戒レベルが最高に引き上げられた。

 その噴火から2週間が経過したが、依然として火口から最大で10キロの範囲に避難勧告が出されていて、およそ7万人が避難生活を続けている。また、噴煙の影響でバリ島の中心地、デンパサール近郊にある国際空港が3日間にわたり閉鎖された影響もあり、宿泊などのキャンセルが相次いでいる。

 インドネシア政府は噴火の影響が続いた場合、年末までに観光業の損失は9兆ルピア(700億円余り)に上ると試算していて、基幹産業の観光業に深刻な影響が出ることが懸念されている。



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