暗い太陽のパラドックス

 地球が誕生した約46億年前から現在までの内、直近数千年の記録の残っている有史時代(歴史時代)以前を地質時代(Geological age)という。地質時代は大きくわけると、冥生代、始生代(太古代)、原生代、古生代、中生代、新生代の5つに分けられる。

 地質時代のひとつで40億年前から25億年前までの時代を始生代(太古代)という。太古代のなかでも、とくに30億年前頃の、大気中の酸素濃度が低く、気温が高かったと考えられている時代がある。

 この時代、太陽が現在より20~30%暗かったにもかかわらず、地球全体が凍結せず、海が存在していたという事実に対する地球科学上の矛盾がある。太古代の地球が現在と同じかそれ以上に温暖であったということがわかっていて、この問題を「暗い太陽のパラドックス」と呼ぶ。



宇宙はなぜ「暗い」のか?
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地球温暖化シミュレーション:地質時代の炭素循環
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