クルマの魅力は快適な空間移動
先日千葉へ「チバニアン」を見にクルマで行ってきたが、有料道路が充実しているので比較的楽に運転できた。しかし、横浜新道に入るまでの区間は渋滞していて大変だった。そして料金が往復で6,000円にもなるのでもう少し安くなるといいと思う。
クルマはハイブリッドなので、ガソリン代も昔より気にならなくなった。渋滞中心配なのは追突事故だが、最近はAIによる自動運転技術がすすんできて追突防止装置付きのクルマもある。クルマは安全に運転を楽しみつつ、いかに快適に過ごせるかが重要だ。
「チバニアン」は地磁気逆転の証拠を残す代表的な地層として、世界的な標準地となるがその理由がよくわかった。厚くてわかりやすい地層だからだ。最寄りの駐車場やバス停から歩いて5分。交通の便も良い。一度は訪れたい場所だ。
さて、乗り物の楽しみは今後も非日常的な空間の移動という場面で、いかに快適に過ごすかがこれからもポイントになる。そのための未来のクルマを調べてみると、次世代の新しい車のパターンが見えてきた。
まず当面はAIによる自動安全運転技術が充実していく。そして、エネルギーは、石油依存から電気に変わっていく、いわゆる電気自動車が普及する。しかし、まだ充電器が普及していない状態なので、太陽電池で充電しながら走るクルマが登場する。これも最近のソーラーパネルの普及が進み値段が安くなってきたので可能になった。
次に、これらの技術をもとに空飛ぶクルマが登場する。最近はドローン技術が進み、自動制御により空を飛ぶ技術が発達してきた。これを車に生かそうとするのが狙いだ。ドローンはレシプロエンジンやジェットエンジンと違い静かなモーター音しかしない。空飛ぶクルマに翼があると、収納に困ったり、幅を取りすぎる問題があったが、ドローンなら格好が良いモデルができそうだ。
空を飛ぶのは不安だが、AIによる安全制御システムつきならば問題がない。誰でも手軽に空を飛べるそんなワクワクする未来が実現しそうである。楽しみだ。
ソーラーパネルを組み込んだ電気自動車
太陽光で発電をしながら走る電気自動車が発売される。ソーラー発電と電気自動車について知った子どもなら誰でも一度は「じゃあ組み合わせたらいいじゃない」と思ったことがあるはず。そんな気軽な発想も、もちろん実現するのには複雑なテクノロジーやコストといった問題があってこれまで実現はしなかった。
ドイツのスタートアップ企業であるSono Motorsがなんと太陽光発電で(追加的に)充電する電気自動車を来年発売すると発表した。価格は280万円ほどになる。
彼らは既に電気自動車モデルであるSionを開発していましたが、そこに太陽光発電機能を搭載させる形になる。彼らのプレスリリースによると、通常の充電では一度で約250kmの走行ができ、太陽光では約30kmの走行分の充電を行なうとのこと。価格は1万6000ユーロ(約202万円)。
80%までの高速充電は30分で完了なので、利便性も高そう。1日のソーラー充電で約30km走行する分はまかなえる。短距離の通勤や、主に週末に車を使う、といったユーザーにとっては充電の必要もかなり少なくてすむ。
ソーラーパネルが車体に組み込まれているが、なかなかデザインも悪くない。まさに文字通りのエネルギーの血管が張り巡らされているような、そんなSF感もあって私は好きだ。外側は錆びることもひっかき傷もつかないポリカーボネートとなっている。
車体を塗装するよりソーラーパネルを組み込むほうが安い
こんな未来の車が可能になった背景にはソーラーパネルの価格が安くなったことがあげられる。驚くことに、Sono MotorsのCEOで共同ファウンダーであるLaurin Hahnさんは、「車の黒いポリカーボネート車体にソーラーパネルを組み込むほうが、従来の方法で車体を塗装するよりも安い」と述べている。
ちょっと想像がつかないが、なんとも素晴らしい時代になった。ボンネット、横、後ろ、上、と車体のすべてにソーラーパネルを組み込んだ電気自動車は世界初とのこと。
今現在の先行予約数は6,500台ということで、マーケット全体の規模からみると極めて小さいが、業界のルールをぶち壊す新しいデザインになると期待したい。(2018.8.15 GIZMODO)
「空飛ぶ車」2020年代に実現 官民協議会が初会合 年内に工程表策定
政府は29日、「空飛ぶ車」の2020年代の実用化を目指す官民協議会の初会合を開いた。空飛ぶ車の開発をめぐっては、欧州航空機大手エアバス、米配車大手ウーバー・テクノロジーズなど海外の大手企業やベンチャーが先行しており、日本は後れを取っているのが実情だ。協議会は具体的な用途や普及に向けた課題を洗い出し、実現に向けた工程表の年内策定を目指す。日本発で“空の移動革命”を起こす一大プロジェクトが動き出した。
「一般市民がタクシーのように使ったり、企業間の物流手段として使える」「優先すべきは緊急用途だ。地震や洪水が多いアジア地域への輸出もできる」「平時は観光用に使い、災害時に備えてノウハウを蓄積するべきだ」
この日の会合では、空飛ぶ車の活用方法について、民間の出席者から積極的な意見が飛び出した。
空飛ぶ車は一般的に、(1)電動(2)自動(3)垂直離着陸――の3つの要素によって定義づけられている。飛行機とドローンの間に位置づけられるような存在だ。燃料費や操縦者の人件費もかからないため、「空の移動の大衆化が進む」(経済産業省)と期待されている。 ただ、実用化のハードルは高い。初会合でも、「1機当たり100億~300億円」とも言われる開発費の捻出、安全基準や審査のあり方、運用上のルールなど法的な位置付け、駐機場などインフラの整備-とさまざまな課題が指摘された。
しかも、空飛ぶ車の開発は海外勢が既に取り組みを具体化させている。今年1月には、ドイツと米国の企業が実機で無人で約3メートル浮上するパフォーマンスを披露したほか、欧州エアバスが自動運転による1人乗りの機体で試験飛行を実施。米ウーバー・テクノロジーズは23年にも空飛ぶタクシーを実用化する計画だ。
空飛ぶ車やドローンの開発に特化した投資ファンド「ドローンファンド」の千葉功太郎ジェネラルパートナーは「市場性があれば投資も加速する。世界で一番初めに東京をエアモビリティ都市にしたい」と宣言し、官民に目線の一致を呼びかけた。協議会は年内に3回程度の会合を開き、工程表を策定する予定だ。(Sankei.biz 2018.8.31日)
空飛ぶ車、開発競争が激化「低コスト移動革命」急展開
SF映画さながらに空中を自由に移動する「空飛ぶ車」をめぐり、2020年代の成長産業と見込む各国の開発競争が熱を帯びてきた。欧米の大手企業やベンチャーに続き、日本でも官民協議会がこのほど始動。安全面など克服すべき課題は多いが、速くて安い夢の乗り物として災害救助やタクシー代わりの活用を想定、未来の暮らしを一変させる可能性がある。
電動のプロペラを使い、垂直に離着陸して自動運転で飛行する-。空飛ぶ車に明確な定義はまだないが、海や川といった障害を飛び越えて移動する乗り物の全体を指す。実用化されれば陸、海、空の垣根がなくなって「移動革命」が起きると予測する専門家もいる。
発着場や通信設備は必要だが、道路や橋といった既存のインフラに頼らないため巨額の投資は不要。エンジンで飛ぶヘリコプターに比べて簡素な構造のため機体価格は安く済む。パイロットが乗らず人工知能(AI)で自動運転するメリットを生かせば「運航コストを現在のタクシー並みに抑えられる」(経済産業省)との算段も働く。 需要が見込まれるのは災害時の人命救助や物資支援だ。一刻を争う場面で、たとえ道路が寸断されていても迅速に人やモノを運ぶ有効な手段となる。
渋滞が深刻な都市部での活用に加え、過疎地や離島では住民の通勤や通院、買い物時の手軽な足代わりとなる。移動が不便な観光地に旅行客を呼び込むための起爆剤としても期待される。
自動車や飛行機といった移動手段の技術革新は、その時代時代で経済発展の礎となってきた。近年は無人小型機「ドローン」や自動走行技術の進展が著しい。その応用として、空飛ぶ車の開発競争が世界の大手やベンチャー企業を巻き込んで激しさを増している。
先行する世界企業、オールジャパンで対抗
米配車大手ウーバー・テクノロジーズは「エアタクシー(空のタクシー)」の実用化を計画する。23年にサービスを開始し、25年に世界5都市に拡大。30~35年をめどに12都市以上に広げ、1都市当たり千機以上が1日に数十万人を運ぶ未来図を描く。
欧州航空機大手エアバスは23年に4人乗り機体の実用化を計画する。有人ドローンを開発する中国企業イーハンは試験飛行を終え、18年中の実用化を目指している。
日本でも、愛知県豊田市を主な拠点とする若手技術者の団体「カーティベーター」や名古屋市のベンチャー企業「プロドローン」などが独自に開発を進めているが、世界と伍(ご)して勝負するには国の支援が望まれる。
課題は技術面にとどまらない。機体の耐久性や運航管理といった安全確保のルール整備のほか、乗り物が低空を飛び交う社会に理解を求める周知活動も不可欠となる。
「日本として相当大きな戦いになる」。8月29日の官民協議会に出席したベンチャー企業幹部の発言には「オールジャパン」での対応が必要との覚悟がにじんだ。(Sankei.biz 2018.9.1日)
参考 Sankei.Biz: https://www.sankeibiz.jp/business/news/180901/bsa1809010500001-n1.htm
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