グローバル化で分かった世界の多様性

 世の中にはなぜこれほど多様な人種、性格、体格の人たちが存在しているのだろうか?

 これだけ世界がグローバル化しているのにも関わらず、世界でまだ戦争が終わらない。一方で、未だに外部の侵入を拒む人種も存在する。地球上には実に多種多様な人類がいる。

 かつては、日本も長い江戸時代の間、鎖国をし、外部の侵入を拒み続けていた。それを終わらせたのは明治維新の志士たちだった。開国したおかげで日本は近代化に成功した。今や先進国の1つになった...。



 しかし、近代化のために払った犠牲も大きかった。スタンフォード大学の西鋭夫教授によると、明治維新を成功させたのは維新の志士達ではなく、薩摩・長州軍や脱藩浪人に、スパイ活動費や軍事費、武器を提供したイギリス資本だそうだ。

 その証拠に東京駅を始め、明治時代に建てられた著名な建築物はすべて洋風建築である。日本は明治維新以後、太平洋戦争に負けるまで、欧米諸国を真似て富国強兵政策をとる。尊い命が犠牲になる戦争をする国、武器で脅せる国が近代国家である...という誤った認識を持ってしまった。

 太平洋戦争末期の大勢の一般人を巻き込んだ「原子爆弾投下」「都市部の大空襲」の大量虐殺は、これが近代化というのならば、何とおぞましいものであるのかと疑問を持たずにはいられなかった。

 確かに移動手段や日常生活の利便性など...近代化で便利になった面はある。しかし、戦争で強い国、お金持ちの国が増えたところで世界で戦争が未だなくならないのはなぜだろうか?お金だけでは解決できない「何か」が不足しているのは確かだと思う。

 それはいったい何であろうか?それは世界を真に平和的にグローバル化するため、全人類にとって普遍性を持つ、新しい宗教だと思う。

 これまでの宗教はあまりにも古く、解釈も人によってまちまちだった。同じ宗教であってもいくつもの宗派に分かれ、争いを起こすような状況が続いている。イエスキリストやムハマンド、仏陀がそんなことを望むはずもない。真に神が存在するのであれば、預言者を使わして、本当の神の意志をこの現代でも伝えるはずである。

 いつの時代もそれを信じる人と信じない人の2種類に分かれる。信仰は難しい。そして、宗教どころか近代化さえも否定する人もいる。いろいろな人が存在するのが地球なのだ。


 未確認の部族の姿を撮影 ブラジル アマゾン

 先日、南米、ブラジルのアマゾンで、先住民の保護に当たる政府機関は、これまで確認されていなかった部族の姿を撮影することに成功したと発表した。

 映像は、先住民の保護に当たっているブラジルの政府機関「国立インディオ基金」が9月21日、公開したもの。場所はアマゾン奥地の、ペルーとの国境付近で、ドローンを使って撮影された。

 映像では、森の中で弓矢のようなものを持って歩く、複数の人の姿が捉えられている。

 「国立インディオ基金」では、この地域に暮らす文明から孤立した先住民について調査を続けてきたが、今回撮影されたのは、その中でもこれまで確認されていなかった部族とみられるという。

 AP通信によると、確認された人は合わせて16人に上るという。国立インディオ基金によると、ブラジルでは文明から孤立した部族が100余り確認されていて、過去には外部との接触が伝染病の流行を招いたこともあることから、直接的な接触をせずに調査を行っている。

 国立インディオ基金は「こうした映像が、先住民保護の重要性を訴えることにつながる」としている。


アマゾンの孤立部族、外界との接触が増える

 ペルーとブラジルの国境近くを流れるユルア川。流域の森は保護されているが、オオバマホガニーなどの高級材が違法に伐採され、国際市場に流出する。違法伐採はペルーに残る推定15の孤立部族の存続も脅かしている。

 南米アマゾン地域に「孤立部族」と呼ばれる、外界との接触をしない人々がいる。ただし「孤立」という言葉は相対的なものだ。彼らは最奥の地に住む人々を除いて、何十年も前から金属の道具を使っている。つまり、外界とは何らかの接触があったということだ。

 孤立部族の多くは、アマゾン川流域がゴム景気に沸いた1世紀以上前の時代に奴隷労働や感染症の蔓延から逃れて森に入った人々の血を引く。ゴム景気の後も、先住民は宣教師、伐採業者、石油・天然ガスの採掘労働者といった外部の人々との接触で、しばしば暴力を受け、感染症に苦しんだ。外部との接触を断ったのは、彼らにすれば生き残るための手段なのだ。

 こうした事情はあれ、孤立部族は次々に深い森から出てきて、外界と接触するようになった。最近の事例では、ペルーとブラジルの国境のブラジル側のエンビラ川流域に暮らす部族、サパナワの人々が2014年6月に恒久的な接触を求めて森から出てきた。男性5人、女性2人が空腹を訴えて、シンパティア村に姿を現したのだ。その後聞いた話では、少し前によそ者に襲撃され、部族の仲間が多数殺されたのだという。おそらく麻薬密売組織の仕業だろう。

 ブラジルと同様、ペルーも孤立部族に対して非接触政策をとり、彼らの住む森を外部の人間が立ち入れない居留地に指定し、その一帯への進入を規制して、先住民のほうから接触を求めてきた場合に備えている。

 とはいえ、接触のプロセスは何年もかかることもある。どの時点で政府が介入すべきなのか。非接触政策に批判的な人々は、孤立部族が姿を見せるようになったら、暴力と感染症の流行を防ぐために、当局は先手を打って管理された接触を試みるべきだと主張する。いずれにしろ、誰もが一致して認めるのは、ペルーが引き続き森林の一部で開発を認める政策を進めれば、接触の回数は増えるということだ。


 「人類は今より画一的になります」

 今も世界に残る孤立部族の大半はアマゾン川流域に集中していて、この地域全体で推定50~100のこうした部族がいるとみられ、その人口は合計で5000人ほどにのぼる。アマゾン地域以外で孤立部族の存在が知られているのはパラグアイの低木地帯チャコ地方、インド洋のアンダマン諸島、ニューギニア島西部だけだ。

 数だけ見れば大した問題ではないと思われかねないが、はるかに大きなものが失われる可能性があると、先住民の権利を擁護する活動家たちは言う。産業文明から切り離された場所で受け継がれてきた人類の生活様式の残り少ない痕跡が、地球上から消えてしまうかもしれないのだ。

 「一つの民族や集団が消滅すれば……損失は計り知れません」と活動家のシドニー・ポスエロは説明する。「人類は今より画一的になり、人類全体で共有できる遺産が乏しくなります」


 近代化を受け入れない未接触部族

 未接触部族(みせっしょくぶぞく)とは現代文明といまだに接触していない部族のことである。

 全世界には未接触部族が100以上あるといわれている。 近年、違法な森林伐採や石油・ガスの採掘で生活地を失ったり、生活地であるとは知らずに接近した観光客の一団と一触即発状態になったりするという問題が指摘されている。侵略者とみなされて弓矢で攻撃され死傷するケースも報告されている。未接触部族の調査のために居住地の上空を飛行した飛行機に矢を放った事例もある。

 ある人類学者は、未接触部族が部外者に対して生活の場に入って来て欲しくないと思っていることは確かだと述べている。外部との接触を拒否する理由としては、部族の生活様式の崩壊と、伝染病の蔓延による絶滅のリスクを回避するための対策の可能性が考えられる。

 代表的な未接触部族の例を挙げる。

 マシコ・ピロ族は、ペルーのマヌー国立公園に数百人いるといわれている。

 センチネル族はアンダマン諸島の北センチネル島に住む部族。人口は50ないし400程度と考えられている。島民は排他意識が非常に強く、2004年のスマトラ島沖地震には救援物資輸送のヘリコプターが矢で攻撃された。

 2006年には島に漂着したインド人2名が殺害され、遺体の回収に向かったヘリコプターまでも攻撃を受けたため、現在も回収に至っていない。インド政府およびアンダマン・ニコバル諸島当局は、この島は「治外法権」だと考え、今後とも干渉しない方針である。


参考 National Geographic news: https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/090400388/


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