心拍数と寿命の関係
心臓が「ドクン」と動く回数を「心拍数」という。ところでこの心拍数、一生の間に打つ回数を数えてみると、哺乳類ではどんな動物もほぼ同じだという。
一般的に体が大きい(体重が重い)動物ほど1分間の心拍数が少なく長生きで、それと反比例するように、体が小さい(体重が軽い)動物ほど心拍数が多く、寿命が短い。動物の世界にはこのような、心拍数と寿命の間に一定の法則がある。つまり心拍数が少ないほど長生きできるというわけ。ちょっと驚きだ。
例えば、心臓が1回ドキンと打つ時間を心周期と呼ぶが、ヒトの場合はおよそ1秒。ところが、ハツカネズミなどは、ものすごく速くて1分間に600回から700回。
1回のドキンに0.1秒しかかからない。ちなみに普通のネズミは0.2秒、ネコで0.3秒、ウマで2秒、そしてゾウだと3秒かかる。大きな動物ほど周期が長い、ゆったりしている。ウサギも速くて1分間に200回から300回、0.2から0.3秒ごとに1回脈打っている。
ウサギは草食動物で、草や木の葉、樹皮、果実などを食べる。一部の野生種は昆虫なども食べることは知られていた。カイウサギであれば、屋外のアリなども舐めながら食すことがある。しかし、これまで動物の肉を食べることがあることは知られていなかった。
カメラは見た! 実は肉食系でもあるノウサギ
今回、ウサギが死骸のそばに設置したカメラによるインターバル撮影で、天敵であるはずのカナダオオヤマネコや仲間の死骸まで食べることがわかった。
かわいらしくペットとしても人気のウサギ。一般に草食と考えられているウサギの仲間が、実は肉を食べ、ときには共食いまですることを知っていただろうか? ウサギが「肉食系」でもある証拠がカナダで撮影された。
カナダのユーコン準州に生息するノウサギ属の一種、カンジキウサギは、長く寒い冬の間、栄養を補給するために動物の肉を食べていた。
夏の間は植物を食べるノウサギたちだが、地面が雪で覆われ、気温がマイナス30度以下まで冷え込む冬になると、エサが見つからず、お腹をすかせてほかのウサギや鳥の死骸を食べるようになるのだという。
冬の間にタンパク質を摂取する
そればかりか、最大の天敵であるカナダオオヤマネコの死骸にまで食指を伸ばすことがある。カナダ、エドモントンにあるアルバータ大学の生態学博士候補生マイケル・ピアーズ氏が、学術誌「Bio One Complete」に発表した。
「まず衝撃を受けました」。ピアーズ氏は、ノウサギの行動を、厳しい冬の間にたんぱく質の摂取量を増やす必要があるためではないかと考えている。「まさか、死骸をあさるとまでは考えていませんでした」
ピアーズ氏が死肉を食べるカンジキウサギを撮影できたのは偶然も味方してのことだった。米アラスカ州との国境にまたがるセントエライアス山付近で、ノウサギの死骸のそばに遠隔操作カメラを設置し、やって来る野生動物を観察した。撮影は2年半に及び、観察した死骸の数は161体。そのうち20体がノウサギに食べられていたのだ。
動画から言えることは、動物は単純に肉食か草食かは分類できないということだ。そして、カンジキウサギは普段からよく肉を食べることもわかった。
羽根まで食べるノウサギ
ノウサギが肉を食べるという記録は1921年にはあった。確かにノウサギは気が荒いところがある。ただ、これまであった報告に科学的な裏付けはなかった。ピアーズ氏によると、「実際に肉を食べている様子がカメラで撮影されたのは今回が初めて」だ。
2010年には、オンタリオ州政府のために哺乳類の生息数を研究していた生物学者のケバン・カウシル氏は、今回のカンジキウサギに似たノウサギの行動を観察している。カウシル氏は、半分だけふたを開けたイワシの缶詰を北方林の随所にしかけ、その近くに自動撮影カメラを置いた。元々はオオカミやテンが、イワシを食べにやってくると期待したのだが、カメラに写っていたのはノウサギだった。
「後ろ足で立って、木に釘で打ち付けてあった缶からイワシを上手に引き出していました」という。この調査は、学術誌に発表されていない。「死骸のそばにいるウサギも見たことがありますが、骨をかじっているとばかり思っていました。ノウサギやノネズミの歯形が付いた骨やシカの角はいくつも見たことがあります。肉も食べていたのでしょうか」
ピアーズ氏の調査の中でも奇妙に思えるのは、ノウサギがハリモミライチョウという鳥の羽根を食べていたことだろう。食物繊維は取れるかもしれないが、ノウサギの体内で羽根はどうやって消化されるのだろう?
羽まで食べるノウサギ
「一般に草食性と考えられる動物が肉も食べることは、以前から知られていました。今回、新たにわかったことは、羽根まで食べる動物がいたということです。生態学者も驚いていました」
羽根自体を意識して食べる哺乳類は「極めてまれ」とピアーズ氏は言う。羽根を構成する成分のほとんどがケラチンで、タンパク質はほとんど摂れないからだ。
もう一つピアーズ氏が驚いたことがある。死骸を見つけたノウサギは、ほかのノウサギに横取りされないよう、エサを守ろうとすることだ。一方で、ノウサギは何でも食べるかというと、そうとも言えないようだ。インターバル撮影された映像には、シカのような大型の死骸に近寄るウサギは観察されていない。
大型の死骸はクマやクズリなど大型の動物が食べる。体が小さいウサギは危険を避けているのだろうと、ピアーズ氏は推測する。やはり自分と同じくらいのサイズの死骸がちょうど良いのだろう。
もっと違うものも食べている?
北米では、草食と肉食の境界線を曖昧にする動物の行動がほかにも報告されている。アパラチア山脈では、ワタオウサギがライチョウの死骸をあさり、米ウィスコンシン州では牛が鳥の卵やヒナを捕食する姿が、アラスカ州ではビーバーが鮭の死骸を食べ、ノースダコタ州とサウスダコタ州ではオジロジカが地面に作られた鳥の巣を襲ったという報告がある。
カナダ、トロント大学スカボロ校の生態生理学者で、論文の共著者でもあるルディ・ブーンストラ氏は、1980年代後半に、やはり寒い地方にすむ草食のホッキョクジリスがレミングを捕食する現場に遭遇した。
「本当に驚きました。草食動物といっても、純粋な草食とは限らないのです」
ブーンストラ氏が目撃したのは、カナダのノースウェスト準州でレミングを調査していたときだ。リスがレミングを巣穴から掘り出し、自分の巣に持ち帰って食べる様子を観察した。
「このときリスは、レミングの脳から食べ始めました」と、ブーンストラ氏は話す。「冬の間、多くの草食動物は、たんぱく質が不足するので、それを補おうとしているのだと思います」
このことから、ブーンストラ氏は「カンジキウサギも、リスのように小型動物を探して捕食しているのではないか?」という新たな疑問も生まれている。
そうした証拠は今のところない。ピアーズ氏は今後も、この研究を続けるという。カンジキウサギの「食事」は、これまで考えられているより、ずっと多様なのだろう。
ウサギとは何か?
ウサギ(兎、兔)は、最も広義にはウサギ目、狭義にはウサギ科、さらに狭義にはウサギ亜科もしくはノウサギ亜科 Leporinaeの総称である。ここでは主にウサギ亜科について記述する(ウサギ目・ウサギ科についてはそれぞれを参照)。
現在の分類では、ウサギ亜科には全ての現生ウサギ科を含めるが、かつては一部を含めない分類もあった。ウサギ目はウサギ科以外に、ナキウサギ科と絶滅したプロラグスなどを含む。 全身が柔らかい体毛で覆われている小型獣である。最大種はヤブノウサギで体長 50–76 cm。毛色は品種改良もあって色も長さも多彩である。多くの種の体毛の色彩は、背面は褐色・灰色・黒・白・茶色・赤茶色・ぶち模様などで、腹面は淡褐色や白である。
他の獣と比しての特徴としては、耳介が大型なことが挙げられる。ウサギ目内では耳介があまり発達していない種でも、他の哺乳綱の分類群との比較においては耳介比率が大きいといえる。音や風のするほうへ耳の正面が向くよう、耳介を動かすことができる。また、毛細血管が透けて見えるこの大きな耳介を風にあてることで体温調節に役立てるともいう。
眼は頭部の上部側面にあり広い視野を確保することができ、夜間や薄明薄暮時の活動に適している。鼻には縦に割れ目があり、上部の皮膚を可動させることで鼻孔を開閉することができる。門歯は発達し、一生伸びつづける。かつてはこの門歯の特徴をもってネズミと同じ齧歯目の中に位置づけられていた。しかし、上顎の門歯の裏側に楔形の門歯があるものをウサギ目として独立した目分類がなされるようになった(齧歯目と近縁の仲間ではある)。
歯列は上顎 2 ⋅ 0 ⋅ 3 ⋅ 3、下顎 1 ⋅ 0 ⋅ 2 ⋅ 3 (順に 門歯・切歯・小臼歯・大臼歯)で、計28本の歯を持つ。かつてネズミの仲間と分類されていたように、肉食であるネコやイヌとは異なる点が多く、多くの種のウサギの足の裏には肉球はなく、厚く柔らかい体毛が生えている。
前肢よりも後肢が長く、跳躍走に適している。前肢の指は5本、後肢の趾は4本で、指趾には爪が発達する。体全体は丸みを帯び、尻尾は短い。 盲腸は長い。ストレスには非常に弱く、絶えず周囲を警戒している。
ウサギの生態
草原や半砂漠地帯、雪原、森林、湿原などに生息する。アナウサギは地中に複雑な巣穴を掘って集団で生活する。縄張り意識は比較的強く、顎下の臭腺をこすりつける事で臭いをつけてテリトリーを主張する。ノウサギは穴での生活はしない。
食性は植物食で、草や木の葉、樹皮、果実などを食べる。一部の野生種は昆虫なども食べるという。カイウサギであれば、屋外のアリなども舐めながら食す。
胎生。ネコなどと同じく、交尾により排卵が誘発される交尾排卵動物。妊娠期間は最長がユキウサギの約50日で、多くの種は30・40日。一度の出産で1・6頭(ないしそれ以上)を出産する。
アナウサギは周年繁殖動物(繁殖期を持たない動物)に分類され、年中繁殖することが可能であり、多産で繁殖力が高い動物である。ノウサギは春先から秋まで、長期的なゆるい繁殖期を持っている。
天敵はキツネをはじめ小〜中型の肉食獣、猛禽類。種類にもよるが、時速60-80kmで走ることができるという。声帯を持たないため滅多に鳴く事はないが、代わりに非言語コミュニケーションを用いる。代表的なものは発達した後脚を地面に強く打ち付けるスタンピングで、その主な動機は天敵が接近した場合に仲間に警戒を促すためであるが、不快な感情を表す際にもこの行動をとる事がある。
ウサギの唾液には、衛生状態を保つ成分が含まれている。顔を前脚で覆うように撫でたり耳を撫でる仕草をみかけるが、前脚に予め付着させておいた自らの唾液を目的の部位全体に行き渡らせる事で衛生状態を保っているのである。
特徴的な長い耳に代表されるように秀でた聴力を持つ一方で、視力には劣り、食物を食す時に安全性を確認する場合も、視覚より嗅覚を駆使する。 時折、背を丸めて直接肛門に口を持っていき、口をモグモグとする行動を観察できるが、これは「食糞行動」といい、未消化になった植物繊維等を含んだ糞を再度食して消化と栄養の再吸収を促す行為であり、異常行動ではない。
寿命は、5–11年(稀にそれ以上:ネザーランドドワーフで最高年齢13歳の記録がある。※ギネス記録は18歳10か月)ウサギの平均体温は38–40℃とかなり高温までが正常範囲。39℃台の体温を正常と判断し対処する必要がある。体温が上がりすぎる場合は耳を水で軽く湿らせタオルで全身を巻いた上からアイスボトルなどで冷やし、逆に体温が37.7℃以下の場合は温かい布で全身を包みカイロなどでその上から温める。心拍数は、130–325/分である。(Wikipedia)
参考 Ntional Geographic news:https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/011600036/
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