新型コロナウイルスの症状

 新型コロナウイルスのニュースが続いている。新型コロナウイルスに感染するとどうなるのだろうか?

 志村けんさんが亡くなったことで、ようやく真剣にコロナウイルスについて真剣に考えるようになった。感染者が人工呼吸器をつけなければならなくなった場合、それを外して自分で呼吸できるように回復する患者はほんの一握り。特にお年寄りは、ほとんどがそのまま亡くなる。重症化してから亡くなるまでの時間は、1週間程度。この1週間というのも、ICU(集中治療室)の医師が何とか持たせた結果である。もし人工呼吸器やECMOがなければ2、3日で亡くなるという。

 そして、まったく重症化していなかったのに、ごく短時間で症状が激変して亡くなる人もいる。ICUではない通常の病室にいた患者が、サチュレーション(動脈血酸素飽和度、血液の中の酸素濃度を指す)が急激に下がった人が、すぐに人工呼吸器をつけようとして、その間に亡くなってしまう。さっきまで起きて新聞を読んでいたような人が、1~2時間で亡くなる。これを予期するのは非常に難しい。

 緊急事態宣言が出てロックダウンし、国民の行動を制限し短期間で爆発的に感染拡大することをなんとか阻止している状況である。これにより医療崩壊をなんとか留めている。

 政府やマスコミは感染者数だとか、医療崩壊を防ぐとか、給付金をどのようにするだとか相変わらず原因の追究を放棄した状態が続いている。また、第2・第3の新型ウイルスが発生することを黙認しているようなものだ。

 新型コロナウイルスの原因は中学生でも知っている

 感染のもとになる原因を調べてみると「ウイルスを保菌している野生動物の中でウイルスが突然変異をした。その動物はコウモリかもしれない」などという報道が多い。よくそんな説明で納得できるものだと思う。ペスト菌パンデミックの大昔ならいざ知らず、科学技術の進んだ現代では、人類が遺伝子を簡単に書き換えることができることを中学3年生がすでに学んでいる。

 何百年に一度の突然変異を待つより、人工的に遺伝子を組み替えることの方がはるかに簡単なのだ。イチゴの品種も最近はトチオトメ、章姫に変わってクロイチゴなる新品種が次々に登場している。品種改良も人工的に遺伝子を変化させている例の一つである。中国が生物兵器として新型ウイルスを開発した可能性が高いと考えるのが実に自然だ。

 中国政府が様々な兵器を開発するのは、海外進出の野望があるからであり、これは他のニュースでもよくわかる。南沙諸島問題、尖閣諸島問題、香港・台湾問題、チベット・ウイグル自治区問題...などなど。

 今回の肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、中国当局の初動の遅さを指摘する声が世界で高まる中、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が中国を擁護し続けている。テドロス氏が中国寄りの発言を続ける背景には、長年にわたる中国とWHOの「蜜月の仲」があるとされる。

 WHOと中国政府の蜜月関係

 「中国のしたことを認めて何が悪いのか」

 WHOのテドロス氏は2月12日、新型肺炎の治療法やワクチンについて話し合う専門家会合後の記者会見で語気を強めた。

 事の発端は、会場の記者が「WHOは、中国の対応を称賛するように中国から圧力を受けたのか」とテドロス氏に批判的な質問をぶつけたことだ。

 質問を聞いたテドロス氏はこわばった表情で、「中国は感染の拡大を遅らせるために多くの良いことをしている」と説明。「ほとんどすべての加盟国が、中国の対応を評価している」と言い切った。

 テドロス氏はさらに、中国の習近平国家主席について「知識を持っており、危機に対応するリーダーシップを発揮している」と語り、称賛を繰り返した。

 これまで、テドロス氏は新型ウイルスの問題で、一貫して中国の肩を持つような発言を続けてきた。 中国外務省によると、テドロス氏が1月28日に習氏と会談した際も「(中国は)時宜にかなった有力な措置を講じている」と対応を評価した。WHOが同月30日に、感染拡大を受けて「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言したときは、「WHOは(新型肺炎の)発生を制御する中国の能力を確信している」と習氏をたたえた。

 中国に侵食されたアフリカ、WHO

 テドロス氏が中国を忖度(そんたく)している可能性が指摘されたのは、本人が、中国から巨額投資を受けるエチオピアの元保健相だったからだ。

 しかし、WHOの事務局長が中国寄りであることは、テドロス氏に始まったことではない。長年にわたり、WHOの重要ポストには、中国の息がかかった人材が抜擢(ばってき)されてきた。

 テドロス氏の前任で香港出身のマーガレット・チャン氏は2月2日、中国メディアの取材で、「中国が(新型肺炎の)予防策を取り、発生を封じ込めたことを称賛する。そして、もちろんこれは世界の意見だ」と答えた。チャン氏は2006年11月の事務局長選で、中国の総力を挙げた集票活動の支援を受けて当選したとされる。

 また中国は、豊富な資金力でもWHOへの影響力を強めている。WHOが属する国連への分担金比率で中国は米国に次いで2番目と大きい。

 ウォールストリート・ジャーナルは、習氏が「海外における中国の役割を拡大してきた」として、世界における影響力拡大を中国が進めていると分析。「中国との間で適切な均衡を保つことは、民主的な世界の各国政府、企業その他機関にとって困難な課題であることが明らかになっている」と警鐘を鳴らしている。

 日本政府や日本のマスコミも、中国政府の野望を追求せねば取り返しのつかないことになる。中学生でも理解できる原因を追究しない日本政府・マスコミの大人たちが、第一次・第二次世界大戦の失敗から学び、今、現実になりつつある第三次世界大戦について、正しく行動し防ぐことができるかどうかを問われている。

 コロナにエボラ薬「見込みあり」 国際チーム、重症者の7割改善  

 ここからは、新型ウイルスに効く薬について調べてみたい。まず新型ワクチンの開発であるが、予防ワクチンの開発には1年ほどの期間が必要とみられている。既存の薬品で効くものはないのだろうか? 

 エボラ出血熱の治療薬候補だった抗ウイルス薬「レムデシビル」を新型コロナウイルスの重症感染者に投与した初期研究結果を日米欧などの国際研究チームが米医学誌に4月10日、発表した。投与したのは53人と小規模だが7割近くに症状の改善がみられ、チームは「決定的な結論は出せないが、見込みはある」との見解を示した。

 今回は未承認薬を医師の判断で投与した研究で、日本の国立国際医療研究センターも参加した。比較対照群を設けて有効性と安全性を調べる正式な臨床試験も日本や米国、中国などで進んでおり、実用化に向けて今月以降順次発表されるそれらの成果が注目される。(共同通信社 2020/04/11)

 「アビガン」COVID-19対象の国内臨床第3相試験を開始

 「アビガン錠」は、一般名「ファビピラビル」ともいう。すでに国内では抗インフルエンザウイルス薬として承認されている薬剤で、ウイルスのRNAポリメラーゼを選択的に阻害することでウイルスの増殖を防ぐというメカニズムを有している。

 こうしたメカニズムの特徴から、インフルエンザウイルスと第三次同種のRNAウイルスである新型コロナウイルスに対しても効果が期待され、臨床応用への検討が進んでいる。 

 富士フイルム富山化学は3月31日に、COVID-19患者を対象とした「アビガン」の国内臨床第3相試験を開始したと発表。同社は4月9日には、米国でも「アビガン」の臨床第2相試験を開始すると発表。

 安倍晋三首相は緊急事態宣言を行った4月7日の会見で、アビガンについて120例を超える投与が行われ、症状改善に効果があったと語っている。政府は緊急経済対策として、「アビガン」の200万人分(COVID-19治療薬としては70万人分)の備蓄をしている。

 新型コロナウイルス感染を予防するワクチンの開発には1年ほどの期間が必要とみられており、治療薬として短期間で治癒することを目指した「アビガン」への期待は大きい。 

 日本感染症学会が「アビガン」投与例を報告

 日本感染症学会は4月6日、「アビガン」投与により、速やかな症状改善とPCR陰転化を認めた症例を報告した。 

 症例は、発熱、倦怠感を主訴とする39歳の男性で、3月19日に画像所見からCOVID-19を疑い、PCR検査を提出。全身状態は保たれており検査結果が判明するまで自宅待機とした。3月21日にPCR陽性を確認し、COVID-19と診断、入院となった。 

 初診時SpO2は96%だったが、入院時に90%と急速な低下を認め、呼吸状態が悪化。3月21日にコンパッショネート使用として「アビガン」を、本人同意のもと開始した(21日夕、22日朝に1,800mg内服、22日夕より800mg×2回/日内服)。 

 「アビガン」の初回投与後2日で解熱し倦怠感も消失、その後も発熱は認めなかった。4と5病日にPCRを測定し2回陰性を確認。「アビガン」を計6日間投与し、7日目に自宅退院となった。退院直前のCTではsubpleural curvilinear shadowは目立ったが、すりガラス影は軽快傾向だった。 

 この症例では「アビガン」投与翌日には速やかな解熱と低酸素血症の改善を認め、投与3日目にはPCRが陰性化した。中国での「アビガン」の成績でもウイルス陰性化までの期間は対照群より有意に短縮しており、ウイルスの早期陰性化に「アビガン」が寄与した可能性は高いとしている。(2020.01.28 16:00)

 BCGが新型インフルエンザに効く可能性

 「BCGワクチン」とは結核のワクチンのこと。ハンコ注射のトゲトゲが痛そうだが、とても細い針で普通の予防接種より痛みはない。乳幼児期の結核の死亡率が高いために、日本では生後3ヶ月から1歳未満の間に全例接種となっている。(1974年から2005年はツベルクリン反応陰性の子のみ接種)

 結核の患者数が減少傾向の国では廃止されている。特に欧米では廃止の国が増えており、反ワクチンや自然派ママといった人たちの間で不要だと槍玉に挙げられがちなワクチンである。例えばスペインでは1981年に全例接種が廃止されている。

 このBCGワクチンには、結核の予防だけでない効果があると以前から注目されていた。これを「.オフターゲット効果」と呼ぶ。例えば、BCGワクチンが肺がん予防・膀胱がんの治療に用いられていること、喘息や寄生虫などに有効といった例がある。小児期にBCGワクチンを受けた人の肺がん罹患率は18.2例/10万人年、プラセボ群では45.4例で、有意に肺がんが低下している。なぜ結核菌への反応がそういった効果があるのかは不明。

 生体内で、BCGワクチンにより単球(白血球の種類)がエピジェネティックな再プログラミングを起こし、IL-1βが感作された免疫応答のメディエーターとして重要な役割を果たしウイルス感染に対する機能的なリプログラミングされ予防されることが示唆されるという...これでは何のことかわからない。
 一言でいうと、結核のワクチンだけど、白血球を刺激して無関係なウイルス感染ともしっかり戦えるようになるよというニュアンス。

 前述の1981年に全例接種が廃止されたスペインではコロナウイルス感染症の感染者数が死者数が多いのですが隣のポルトガル(BCG実施国)では感染者数が少ない。

 この二国に限らず、BCGワクチンの実施国ではコロナウイルス感染症の影響が少ないことから、BCGワクチンがコロナウイルス感染者数に予防的に働くことが考えられている。既にBCGの効果を検証する臨床試験が始まっている。

 オーストラリアでは医療スタッフを対象に、BCGワクチン接種とコロナウイルス感染症の重症化率を調べる試験が始まったそうです。オランダでも医療スタッフを対象に臨床試験が始まっている。

 日本ワクチン学会からも見解が出ている。「新型コロナウイルスによる感染症に対してBCGワクチンが有効ではないか」という仮説は、いまだその真偽が科学的に確認されたものではなく、現時点では否定も肯定も、もちろん推奨もされない。

 BCGワクチン接種の効能・効果は「結核予防」であり、新型コロナウイルス感染症の発症および重症化の予防を目的とはしていない。また、主たる対象は乳幼児であり、高齢者への接種に関わる知見は十分とは言えない。本来の適応と対象に合致しない接種が増大する結果、定期接種としての乳児へのBCGワクチンの安定供給が影響を受ける事態は避けなければならない。

参考 The Liberty Web: https://the-liberty.com/article.php?item_id=17006

  

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