超高速星を発見
 時速約210万kmで移動する謎の「超高速星」発見された。銀河系から飛び出す可能性もあるという。

 時速210万kmは秒速にすると600km。音の速さは秒速340mだからはるかに速い。光の速さは秒速30万kmだからそれよりは遅い。

 ちなみに地球が太陽のまわりを回る速度は秒速約30km。それもすごい速さだが、その200倍も速く移動していることになる。太陽も銀河系の中心を周回している。太陽の回転速度は、秒速約250kmだ。

 なぜ「超高速星」は、こんなに速い速度で運動するのだろうか?

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 高速の理由 
 かつては連星を構成していたが、銀河中心のブラックホールに接近し強い重力散乱により弾き飛ばされた結果、超高速星になったという説がある。

 もう1つの仮説は、超高速星がかつて連星系を構成していた恒星で、伴星が高密度の白色矮星だった可能性があるというもの。白色矮星は終末期の恒星の圧縮された中心核だ。この白色矮星が必然的に超新星爆発を起こし、恒星が吹き飛ばされたというわけだ。宇宙は謎に満ちている。