日向灘沖でM7.1
 2024年8月9日、日向灘を震源にM7.1の地震が発生した。この地震は午後4時40分ごろ発生、地震のマグニチュードはM7.1、最大震度は6弱だった。特に大きな被害はなかった。

 その後気象庁は、南海トラフ沿いで近い将来に「巨大地震」が発生する危険性が高まっているとして、初の「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表した。

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 臨時情報は8月9日午後7時15分に出され、想定震源域の人々に、自治体などが防災対応を取るよう呼びかけた。避難指示はなかった。また、大規模地震が特定期間に必ず発生することを知らせるものではないとした一方、発生の可能性は平常時より高まっていると強調した。

 臨時情報発表は15日5時で「特別な注意の呼びかけ」を終了した。一方、臨時情報は解除の手続きがなく、政府として日頃からの備えは継続して呼びかけている。気象庁の担当者は「1週間経過後にも大きな地震が発生した事例はある」として警戒を求めている。
 南海トラフ巨大地震

 今回の地震でなぜ地震臨時情報は出されたのであろうか?これは震源地の日向灘沖が、過去にたびたび大地震が発生している南海トラフ(駿河湾から日向灘沖にかけての海底の溝状の地形)の端にあたるためである。このため政府が警戒を強めることになった。

 南海トラフ地震は90~200年間隔で発生しており、何千人もの死者を出している。最後は1946年に発生している。

 政府の地震調査研究推進本部は、南海トラフでマグニチュード8~9クラスの地震が発生する確率を、30年以内に70~80%としている。内閣府の中央防災会議は、死者を最大32万3000人と想定している。

 今回の臨時情報は「巨大地震注意」で、もう1種類の「巨大地震警戒」よりは低い。臨時情報終了後も1週間は注意するよう呼びかけている。 用心しながらも普段通りの生活を続け、必要に応じて避難経路を確認し、家庭に十分な備蓄物資があるか確認するようにしたい。