吉野家が第四の肉を販売
2024年8月24日、吉野家がオーストリッチに関する事業を開始した。オーストリッチとは何かというと、ダチョウのこと。オーストリッチミートのモモ肉とヒレ肉をローストビーフ風に仕立てた「オーストリッチ丼」が、オーストリッチのガラスープを添えて提供される。
合計約6万食の数量限定で、準備している食材がなくなり次第、販売を終了となる。1日の数量も限定して販売され、当日分の販売終了は、各店舗の店頭で告知されるとのこと。
オーストリッチ丼とはどんなものだろうか? オーストリッチミートは、しっとりと柔らかく、ジューシィな赤み肉ならではのうまさを味わえ、クセやくさみがないことが特徴。「オーストリッチ丼」は、熱量 710kcal、たんぱく質 33.0g、脂質 19.5g、炭水化物 103.0g、食塩相当量 6.0gだそうだ。
吉野家の取組
吉野家は将来の食糧危機に備えて色々な食材を研究しているそうで、今回の販売もその取組の一つになっている。
近年、人口増加、気候変動、食糧問題などが危惧されている。吉野家は、牛丼で125年にわたって伝統を守り品質を磨き続けている。「牛丼」に続く第二の柱として鶏の「から揚げ」を据えるなど畜種分散を進めているのもその一環。また、未来を見据えて、オルタナティブミート(次世代の代替肉)の研究も進めている。
これらの背景がある中、人々の持続可能な豊かな暮らしの多様な選択肢のひとつとして提案するのが、オーストリッチ。オーストリッチは食材だけでなく美容と健康の領域で新機能を発見し、人々の豊かな暮らしに貢献することがわかった。
オーストリッチの新機能を研究し、オーストリッチに関する事業を展開するのは、吉野家の100%子会社であり、ダチョウの飼育、研究、商品開発・販売を行う株式会社SPEEDIA(スピーディア)(以降、SPEEDIA)。
SPEEDIAのオーストリッチ研究により、オーストリッチオイルは肌※へ美容成分が浸透する効果を促進し、特にナイアシンアミドに関してはオイルを塗布する前後では23倍もの浸透効果があると判明した。オーストリッチミートには健康に役立つ様々な栄養機能成分が含まれていること、さらには疲労改善や血管老化防止の効果があることも見出した。
なお、研究はオイルやミートに留まらず、羽根や骨などオーストリッチのすべての資源を有効に活用するという観点で進めており、様々な研究者にも協力している。
オーストリッチミート
オーストリッチミートは牛豚鶏同様に高たんぱくでありながら、鶏の強みを併せ持ち、脂肪の過剰摂取につながらない、健康なたんぱく源。
オーストリッチミート モモ肉には抗疲労成分であるアンセリンやカルノシンといったイミダゾールジペプチドや、コエンザイムQ10が多く含まれている。そのため、オーストリッチミートモモ肉は、抗酸化作用、疲労回復、血管老化防止の効果が期待できる。
イミダゾールジペプチドには日常生活や身体的な作業による一時的な疲労感を軽減する機能があることが報告されており、SPEEDIAのオーストリッチミート モモ肉は、2023年6月に生鮮食品での機能性表示食品として消費者庁に受理された。
オーストリッチミートから抽出した脂溶性成分が血管のバリア機能を向上させる機能があることを見出し、特許(血管内皮バリア機能向上用食品:第6595739号)を取得した。
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