3年ぶりに日本で皆既月食

 9月8日の未明から明け方、月が地球の影に隠される皆既月食が起こり全国で見られる。日本国内で比較的条件の良い月食が見られるのは2022年11月8日以来、3年ぶりとなる。

 月食の進行は全国で同時刻に起こり、1時27分に部分食が始まって月が欠けていく。月が地球の影に完全に入ってしまう皆既食は2時31分から3時53分で、4時56分に部分食が終わる。進行は同時だが月の方位や高度は観測地により異なるので、事前によく確かめておこう。とくに東日本では、食の後半は月がかなり低くなるので気を付けたい。なお、半年後の来年3月3日にも日本の広範囲で見やすい皆既月食が起こる。

画像

 皆既月食は通常は2〜3年に一度の現象なので珍しい現象だ。来年の3月3日にも見られるのはありがたい。9月8日は真夜中の2時31分から皆既なのだそうでこの時間には、地球照で赤銅色に色づく月が観察できるだろう。

 2025年には、日本で月食を2回観測するチャンスがある。3月14日にはハワイや南北アメリカなどで皆既月食が見られるが、日本では見ることができない。今回の皆既月食は、2022年11月8日以来、約3年ぶりの皆既月食となる。

 3年ぶりの皆既月食、全国で

 9月8日には、全国で3年ぶりに皆既月食が見られる。午前1時27分に欠け始め、2時半~3時53分に完全に月が地球の影に入る皆既となり、4時57分に食が終わる。

 月食は太陽光が当たる地球の影の中を月が通過することで、地球から月が欠けて見える現象。太陽と地球、月が一直線に並ぶ満月の時に起きる。ただし地球から見た月の通り道(白道)が太陽の通り道(黄道)に対し少しずれているため、満月は地球の影からずれた所を通ることが多い。このため、満月の度に月食が起こるわけではない。

 太陽が欠けて見える日食では、月が地球に落とす影の範囲が限られるため、観察できる地域は限られる。これに対し月食は、月面に地球の影が落ちる現象であり、発生時間帯に月が見える場所ならどこでも見える。

 皆既月食では月が地球の影に完全に入り込むが、真っ黒で見えなくなるのではなく、赤銅色などと呼ばれる赤みを帯びる。夕日が赤いのと同様、太陽光のうち波長の長い赤い光が散乱しにくく地球の大気を通過するためだ。またこの大気がレンズのようになって太陽光を屈折させるため、赤い光が皆既食中の月面を照らす。大気中のチリの量などにより毎回異なる微妙な色合いが、皆既月食の見どころの一つとなる。さて、今回は?

 なお9月2日は、北陸から北関東などにかけて皆既日食が見られる2035年までちょうど10年の日だ。