逃げ足の速い「Ghost crab」
スナガニは砂浜の波打ち際付近に巣穴を作って生息する、甲らの幅(甲幅)が3㎝ほどのカニ。砂浜に行くと、直径1~3㎝ほどの巣穴がよく見られる。ときどき、砂浜に出ているが、波打ち際まで走って鰓に海水を受け、酸素を補給している。
スナガニの仲間は英語で"Ghost crab"(幽霊ガニ)。この名の由来は足が速いため「影を残して走り去る」という例えから 。素早く巣穴に隠れ、捕まえるのは難しい。主なスナガニの仲間には、南方系のツノメガニ・ミナミスナガニ・ナンヨウスナガニなどがいる。現在のこれらの分布域が北上していて、北方系のスナガニが減っている。

今回、西南日本などに生息する「ナンヨウスナガニ」のオスがはさみを高速で上下させながら「ギーッ」「カタカタッ」といった音を出すことが分かった。その仕組みや目的はまだ分からないが、何らかの“楽器”を隠し持っていることがわかっだ。
音を出すナンヨウスナガニ
ナンヨウスナガニは片方のはさみが大きい姿から、遠い親戚のシオマネキのオスを思い浮かべる。シオマネキはこの大きなはさみについたギザギザを、付け根に近い節に擦り合わせるなどして音を出すことは知られていて、求愛や侵入者の威嚇のため行う。
ただ西南日本などに生息する「ナンヨウスナガニ」にはこうした構造が見当たらず、音を出さないとされていた。 ところが京都大学助教、後藤龍太郎さんらが根気よく観察、撮影すると、オスがはさみを高速で上下させながら「ギーッ」「カタカタッ」といった音を出すことが分かった。
その仕組みや目的はまだ分からないが、何らかの“楽器”を隠し持っている。成果は学術誌「プランクトン・アンド・ベントス・リサーチ」電子版に、5月31日に掲載された。

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