はっきりとしてきた日本の宇宙開発
今回、日本科学未来館特別展「新宇宙展」を見たことで、これまではっきりしていなかった日本の宇宙開発の方向が、はっきりとしてきた。それが、有人の月面探査車(有人与圧ローバー)の展示である。この展示は大型模型でTOYOTAが作成したものだ。
有人与圧ローバーとは、宇宙飛行士が乗り込み、ローバー内を宇宙服なしで生活しながら、月面を約1ヶ月間にわたって移動・探査できる車両である。
宇宙飛行士による手動操作、自動運転のどちらにも対応可能で、広範囲の月面の地質・資源調査などを行うことができ、持続的な活動を目指すアルテミス計画の成功に不可欠な要素となっている。これは世界初のシステムであり、日本初の単独で担当する月面探査車である。その他アルテミス計画では、日本人宇宙飛行士の参加、ゲートウエイについての技術貢献が期待されている。
ゲートウェイは月周回有人拠点(月周回の宇宙ステーション)で、建設や、月面拠点の構築、そして最終的な火星探査への足がかりとすることを目標としている。また、日本が強みをもつ分野(有人宇宙滞在技術や補給技術)での貢献に向けた技術検討を実施している。
日本も参加「アルテミス計画」とは
アルテミス計画は、NASA(アメリカ航空宇宙局)が主導する国際月面探査プログラムで、1972年のアポロ計画以来となる人類の月面着陸と持続的な月面活動を目指している。
月周回有人拠点「ゲートウェイ」の建設や、月面拠点の構築、そして最終的な火星探査への足がかりとすることを目標としている。日本を含む多くの国がアルテミス合意に署名し協力しており、日本人も月面着陸を計画している。
計画では、再び月へ人類を送る。アポロ計画以来、約半世紀ぶりに宇宙飛行士を月へ送り、長期滞在可能な拠点を建設する。
また、月資源の利用をする。月面に水などの資源が存在すると考えられており、これらを開発・利用することで、月面活動や宇宙探査の費用削減を目指す。 火星への足がかりを築く。月面での活動を通じて得られる知見や技術を活用し、将来的な火星への有人探査や定住を目指す。
国際協力を推進する。月面探査に国際的なパートナーと産業界が連携して取り組み、活動の目的が平和的なものであることを保証する。
日本の役割分担として、日本人宇宙飛行士がアルテミス計画に参加し、月面着陸する機会が与えられる。また、宇宙服、着陸・探査技術、月面ローバ(月面探査車)、ゲートウェイへの貢献など、日本の技術力を活用して計画に参加する。
2025年5月、NASA(アメリカ航空宇宙局)は、国際月探査プロジェクト「アルテミス計画」で開発中の大型ロケットや宇宙船の運用を将来的に終了し、民間の打ち上げサービスに切り替えるなど、大幅な変更方針を明らかにしている。
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