抗日戦争勝利記念式典で集う

 中国は9月3日を日本との戦争に勝利した80年の記念日だとして、北京の天安門広場で大規模な式典を開いた。 習近平主席は、ロシアのプーチン大統領や北朝鮮のキム・ジョンウン総書記など、各国の首脳を迎え、習主席の両隣にプーチン大統領とキム総書記が並んで天安門広場を見渡す楼閣にのぼった。

 習主席はプーチン大統領と握手をするとふたりで並んで歩き、記念撮影へと向かう。記念撮影では、習主席の右隣にプーチン大統領、彭夫人をはさんで左隣にキム総書記が並んだ。習主席とプーチン大統領、キム総書記の3人が集うのは初めてのことだ。

 その後、キム総書記は、ロシアのプーチン大統領と現地で会談したが、その直後に北朝鮮随行員がキム総書記の痕跡を消す様子が撮影された。画像

 CNNテレビによるとユナシェフと名乗るロシア人記者は自らのテレグラムを通じ、会談後に北朝鮮随行員らが金正恩総書記の使用済みコップを持ち去り、また座っていた椅子などをきれいに拭く様子を撮影した動画を公開した。何の意味があるのだろうか?

 DNA情報流出を防ぐため 

 動画を見ると、会談終了後に北朝鮮の女性随行員は金正恩総書記が使用したとみられるコップなどを即座に持ち去った。男性随行員はキム総書記が座っていた椅子、周囲の装飾品、家具などを約1分かけて丁寧に拭いてからその場を立ち去った。

 北朝鮮随行員が会議室を清掃する正確な理由は伝えられていない。CNNは「キム総書記のDNA情報外部流出を防ぐためでは」との見方を示した。

 日本経済新聞によると、キム総書記の健康状態把握や暗殺につながる生体情報の流出を防ぐため、専用列車には専用トイレなど特殊な装備が設置されているという。キム総書記の排せつ物を通じた健康情報や暗殺につながる生体情報の外部流出を防ぐためとみられる。

 日本経済新聞は「キム総書記は北朝鮮の軍関連施設や国営工場などを視察する際、車両に専用のトイレや個人の浴室も設置している」と伝えた。

 「DNA鑑定」に使われるもの

 個人のDNA情報がどうやって調べるのだろうか。日本の「DNA鑑定」の方法を調べると、「現場」に残された血液、体液、髪の毛、唾液などがあれば、DNAサンプル採取が可能である。これには、床や家具に付着した血痕、衣服や道具に付着したものも含まれる。

 「DNA鑑定」は、次のステップで行われる。

1.サンプルの採取  現場のDNA収集: 現場に残された血液、体液、髪の毛、唾液などからDNAサンプルを採取。これには、床や家具に付着した血痕、衣服や道具に付着したものも含まれる。

2. DNAの抽出と増幅  採取したサンプルからDNAを抽出し、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)技術を使って、解析に必要な量までDNAを増幅する。

3.遺伝子型の解析  増幅されたDNAサンプルを分析し、特定の遺伝子型(STRマーカー)を解析する。これにより、個人特有のDNAプロファイルを作成する。

 DNA鑑定の信頼性

 DNA鑑定は、非常に高い精度で個人を識別できるため、刑事事件における証拠として強力。誤認の可能性は非常に低く、理論的には同一のDNAプロファイルを持つ人が2人存在する確率は極めて少ない。ただし、鑑定結果の信頼性を確保するためには、適切なサンプルの採取と保管が重要。

 DNAサンプルが汚染されていたり、混合されていた場合、正確な結果が得られない可能性がある。また、同一現場に複数のDNAが存在する場合、それぞれを分離する作業が必要。

 緊急を要する事件では早急に結果を出すことができるが、複雑な事件や大量のサンプルがある場合、結果が出るまでに数週間から数ヶ月かかることもある。

 特に複数の人間が関与する事件では、どのDNAが誰に属するのかを明確にするのが難しい場合がある。適切な専門家による分析と解釈が必要。