2025年のうち最も大きく見える“スーパームーン”

 今日11月5日(水)は満月。2025年のうち最も地球から近い満月となるため、今年最も大きく見える「スーパームーン」と呼ばれる。晴れていればいつもより大きな満月が見られる。これほど大きく、明るい月が見られる機会が次にめぐってくるのは、2026年11月24日の「ビーバームーン」となる。

 そもそも「スーパームーン」は天文学の用語ではなく占星術の用語で、明確な定義はない。この言葉を広めたNASAの研究所の一つであるジェット推進研究所(JPL)のサイトでは、地球と月の距離が近いときに満月になると、平均的な満月よりも大きく、そして明るく見えるため、これをスーパームーンと呼ぶとしている。

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 NASAのサイトでも、地球と月の距離が◯km以内の満月という明確な定義はないが、これまでの傾向から、概ね月と地球との距離が36万km以内の満月をスーパームーンとしているようだ。

 なお、月が昇りたての時間帯には大きく見えることがあるが、これは周囲の地物との比較ができるために生じる錯視で、実際には、月は昇りたてよりも真上にあるときの方が地球の半径分(約6千km)だけ近くなるので、真上にあるときの方が大きく見えるはず。距離による大きさの違いはほぼ体感できず、錯覚による効果のほうが大きいといえる。

 満月の距離と大きさの違い

 月と地球の平均距離は約38万km。この距離は月の公転軌道が楕円形であるため、地球に最も近い「近地点」と最も遠い「遠地点」の間で約4万kmほど変動する。

 月は地球の周りを楕円軌道で回っているので、地球との距離は一定ではない。平均距離は約38万4400㎞だが、最も近い時は約36万㎞、最も遠い時は約40万㎞になる。そのため、地球から見える月の大きさに違いが生まれる。

 今年最も大きく見える満月「スーパームーン」は11月5日。今年最も小さく見える満月「マイクロムーン」は4月13日だが、スーパームーンはマイクロムーンよりも約14%も大きく、最大で30%ほど明るく見える。

 月の距離を身近な乗り物で考えてみると、時速200kmの新幹線で移動した場合、月まで約80日かかる計算になる。太陽までの距離(約1億5000万km)を新幹線で移動すると約3万1600日(約86年)になる。月ははるかに近い天体だ。

 月の呼び名いろいろ

 約29.5日のサイクルで見られる満月にはさまざまな呼び名があり、アメリカ先住民によって農事暦で月ごとの満月にそれぞれ名前がつけられている。

 例えば、2月は「スノームーン」、4月は「ピンクムーン」、6月は「ストロベリームーン」、そして11月の満月は「ビーバームーン」と言う。「ピンクムーン」は4月の満月のことを指すが、月がピンク色に見えるわけではない。北アメリカが主な原産地のフロックス(phlox)の花の色に由来すると言われている。

 ピンクに対して「ブルームーン」という呼び名もある。こちらは月ごとの名称ではない。同じ月に2回満月がある時に、2回目の満月のことを「ブルームーン」とよぶ。

 また「ブラッドムーン」という名称もあるが、こちらは皆既月食(月全体が地球の本影の中に入って月全体が暗くなる状態)の時に、真っ黒にならずに赤黒い色になった月のことをいう。さまざまな月の名称を調べてみると色々な発見がありそうだ。



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