生命史の中で起きた5回の大量絶滅に迫る!
生命が誕生してから40億年、地球上では幾度も生命の危機が訪れた。それは主に地球外からやってきた小惑星の衝突や火山などの地球内部の活動によりもたらされたが、ときに生命活動そのものが引き金になったこともある。しかし生命は、その都度、したたかにそれらの危機を乗り越え、絶滅したグループに代わるグループが新たに繁栄することを繰り返すことで、多様に進化を遂げてきた。
言わば、大量絶滅は生命の繁栄を促した現象だと捉えることもできる。本展では、その中でも規模の大きかった5回の「大量絶滅」事変(通称「ビッグファイブ」)を、化石や岩石に残された様々な証拠から紐解き、「生き物たち」の生存をかけた進化の歴史をたどる。

「ビッグファイブ」をテーマとする特別展は、国立科学博物館では初めて。各種の古生物や火山、古気候・古海洋などを専門とする国立科学博物館の研究者10名による監修で、様々な角度から5回の大量絶滅の謎に迫る。
大絶滅はなぜ起きたのか!? 特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」が2026年2月23日まで『国立科学博物館』で開催中。
短期間に75%以上もの分類群が絶滅したとされる現象=大量絶滅は過去に何度も起こっているが、そのうち最も大きな5回の絶滅現象「ビッグファイブ」に迫る本展。
史上最大の絶滅の要因でもある火山活動を体感できる模型が登場するほか、全米有数の自然史博物館の一つである『デンバー自然科学博物館』の貴重な標本の数々も登場。
また、日本からは多摩川で発見された全長約6mのステラーダイカイギュウの全身化石が世界初公開され、「ビッグファイブ」や生命史を知る手がかりとなる貴重な標本が多数紹介される。
さらに本展のため、大量絶滅と関連の深いモロッコで実施された発掘調査についても報告される。オルドビス紀の世界を垣間見ることができるフェゾウアタ化石群や、三葉虫などの採集標本のほか、三畳紀末の絶滅に関わる火山活動の調査結果などが世界初公開されるのにも注目したい。
第1の絶滅「O-S境界」海の環境の多様化
約4億4400万年前、海の生物に大きく影響した最初の大量絶滅事変。オルドビス紀化石の世界有数の産地があるモロッコの最新研究から、絶滅事変の詳細に迫る。
当時の生物を紹介する。アノマロカリス(カンブリア紀/ラディオドンタ類)、エーギロカシス(オルドビス紀/ラディオドンタ類) オルドビス紀前期に生息していた巨大な節足動物に近い生物で、体長は2mに達し、櫛状の器官でプランクトンをこし取って食べていたと考えられている。
アクティラムス(シルル紀/ウミサソリ類)古生代に生息していた節足動物で、最大で2mを超える種もいた、水中にすむ捕食者。
第2の絶滅「F-F境界」陸上生態系の発展
約3億8000万年前~約3億6000万年前。火山活動に起因した寒冷化による複数回の絶滅事変。
海ではダンクルオステウスなどの板皮類や多くの三葉虫が絶滅し、陸では巨大な森を中心とした生態系が始まった。
当時の生物は、ダンクルオステウス(デボン紀/板皮類)デボン紀後期に生息していた大型の板皮類。強力な顎がある頑丈な頭骨を持ち、当時の海洋で最強の捕食者の一つとされている。
最古の木の化石も残っている。ワッティエザ(デボン紀/シダ類)。タリーモンスター(石炭紀)約3億年前の海に生息していた謎多き古代生物で、細長い体と特徴的な吻(ふん)を持っている。
第3の絶滅「P-T境界」史上最大の絶滅
約2億5200万年前。シベリアで起こった大規模火山活動に起因した、古生代の終わりを告げる史上最大規模の絶滅。
海陸で多くの生物が絶滅したが、恐竜や魚竜、私たち哺乳類に繋がる仲間が生き残った。
ディメトロドン(ペルム紀/単弓類)は、約2億8000万年前に生息していた大型の捕食者で、背中の帆が特徴的。恐竜ではなく、哺乳類に近い仲間。
ウタツサウルス(三畳紀/魚鰭類)宮城県に分布する三畳紀前期約2億5000万年前の地層から発見された、世界最古級の魚鰭類です。陸上にいた祖先から水中での生活へと進出する初期の段階を示す重要な種。
第4の絶滅「T-J境界」恐竜の時代への大変革
約2億100万年前。大西洋をつくった超大陸パンゲアの分裂。この時の火山活動が原因とされる絶滅事件は、“爬虫類”の世界を大きく変え、恐竜が主役に躍り出るきっかけになった。歴史的に有名な北米の化石産地の研究も紹介する。
大迫力の全身骨格を2体。クリオロフォサウルス(ジュラ紀/獣脚類)、レドンダサウルス(三畳紀/主竜形類)約2億500万年前の三畳紀後期に北アメリカ大陸に生息していた大型の肉食性爬虫類。恐竜類ではなくフィトサウルス類と呼ばれる分類群に属し、体全体はワニ類に似ていた。
第5の絶滅「K-Pg境界」中生代の終焉
約6600万年前。小惑星の衝突により恐竜など中生代型生物が絶滅した。原因となった隕石や、この時代の変化が詳しく研究されている北米西部の化石を紹介。恐竜絶滅後の哺乳類の変化に注目だ。
ティラノサウルス(白亜紀/獣脚類)は白亜紀末期に北アメリカ大陸に生息していた大型の肉食性恐竜で、体長は最大約13mに達した。強力な顎と鋭い歯で、他の恐竜の骨を噛み砕くことができたと考えられている。トリケラトプス(白亜紀/鳥盤類)、ワナガノスクスの一種(古第三紀/ワニ類)、マメ科の一種(古第三紀/被子植物)、エオコノドン(古第三紀/ 哺乳類)ロクソロフスの一種(古第三紀/ 哺乳類)
そして新生代 新生代に起きた生物の多様化
大量絶滅のなかった新生代だが、寒冷化や乾燥化など激しい気候変化が原因で生物の世界に大きな変化があった。生き物の多様な世界がどうやって形づくられてきたか、化石でたどる。
全長約6mステラーダイカイギュウ(更新世~1768年/ジュゴン科)北太平洋に生息していた海藻食の大型哺乳類で、この化石は世界最古のもの。
メソヒップス(漸新世/ウマ科)、メリキップス(中新世/ウマ科)、シフルヒップス(始新世/ウマ科)
開催概要
展覧会名:特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」Special Exhibition: Mass Extinctions―BIG FIVE
会期:2025年11月1日(土)~2026年2月23日(月・祝)
開館時間:9時~17時(入館は16時30分まで)
休館日:月曜日、11月4日(火)、11月25日(火)、12月28日(日)~2026年1月1日(木)、1月13日(火)ただし、11月3日(月・祝)、11月24日(月・休)、1月12日(月・祝)、2月16日(月)、2月23日(月・祝)は開館
会場:国立科学博物館(東京・上野公園)〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20
主催:国立科学博物館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
協賛:セブン-イレブン・ジャパン、光村印刷、早稲田アカデミー
協力:国立極地研究所、産総研地質調査総合センター、ブリッジリンク
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)、03-5814-9898(FAX)
アクセス:■JR「上野」駅(公園口)から徒歩5分■東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅(7番出口)から徒歩10分■京成線「京成上野」駅(正面口)から徒歩10分
※敷地内に駐車場および駐輪場はございません
お問い合わせ:特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」広報事務局
株式会社リリオ内/担当:仁地(にんち)・川上
E-Mail: daizetsumetsu@lirio.biz TEL.03-6438-9195 FAX.03-6438-9196
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