宇宙は生命で満ちている?
先日、NASAの探査機が地球に持ち帰った小惑星「ベンヌ」の砂から6種類の「糖」を検出したニュースを紹介した。見つかった糖のうち「リボース」は、RNAを構成する分子で研究グループは、宇宙に生命の材料となる糖が存在し、地球に降り注いでいたことを示す結果だという。
研究グループによると、この小惑星のサンプルからは、これまでに、たんぱく質の材料になる「アミノ酸」や、DNAとRNAに使われる5種類の「核酸塩基」も検出されていたが、糖が検出されたことで、宇宙に生命の材料となる物質が存在し、それらが隕石によって地球にもたらされたという仮説を強く裏付ける結果だとしている。
地球上の生命は宇宙からやってきたという説、これを「パンスぺルミア説」というが、これまでは生命体自体の痕跡は小惑星から発見されていない。今回、およそ9か月間、宇宙空間にさらされたコケの胞子を地球で栽培したところ、8割以上が発芽したと北海道大学などの研究グループが発表した。
これは、宇宙線や紫外線を浴び、真空状態の宇宙空間に晒されていても、胞子は死ななかったということであり、生命の材料だけでなく、生命体そのものが宇宙から飛来したとしても何ら不思議はない結果である。
宇宙空間さらされたコケ胞子 地球で8割以上発芽
北海道大学などの研究グループは3年前、国際宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」にコケの1種、「ヒメツリガネゴケ」の胞子が入った「胞子のう」と呼ばれる部分を120個運び、およそ9か月にわたって船外の宇宙空間にさらした。
胞子のうは宇宙空間で紫外線や100度を超える温度変化、それに真空状態など過酷な環境にさらされたあと地球に送り返され、研究グループが中の胞子を取り出して栽培した結果、86%が発芽し、その後成長したという。
研究グループによると、コケ植物の胞子が宇宙で生存できることを示した初めての報告だという。
コケ植物はおよそ5億年前、初めて水中から陸上に進出した植物とされ、乾燥や紫外線、温度変化などの過酷な環境への適応力が高いことが知られていた。
北海道大学大学院理学研究院の藤田知道 教授は「なぜ宇宙空間でコケの胞子が生き残ることができたのかさらに研究を進め、将来、月などの地球以外の天体で植物を育てる技術の研究につなげていきたい」と話している。

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