鳥取県と島根県で震度5強の地震
1月6日午前10時18分ごろ、島根県東部を震源とするマグニチュード6.4の地震が発生し、震度5強を鳥取県の境港市、日野町、江府町島根県松江市安来市で、震度5弱を鳥取県米子市日吉津村、南部町、伯耆町、日南町島根県雲南市で観測した。
このほか震度4の揺れを鳥取県倉吉市や、島根県浜田市、出雲市、岡山市、広島市、高松市、松山市など中国地方と四国の広い範囲で観測した。この地震による津波はなかった。
この地震のあとも鳥取県や島根県では体に揺れを感じる地震が相次いでいて、午後4時までに16回観測されている。
今回の地震で特徴的だったのは、長周期地震動の階級が発表されたことだ。鳥取県では長くゆっくりとした揺れ、長周期地震動の「階級4」が観測された。

長周期地震動の階級とは何か
今回の地震で最も大きい「階級4」の揺れを鳥取県西部で観測した。また▽「階級2」の揺れを島根県東部で▽「階級1」の揺れを大阪府北部と徳島県北部、高知県東部、福岡県筑後地方で観測した。
長周期地震動は規模の大きな地震で発生する周期が2秒を超えるような大きくゆっくりとした揺れで、特に高層ビルなどで影響が出る。
気象庁は、階級4の揺れでは高層ビルなどで立っていることができず、固定していない多くの家具が大きく動いたり転倒したりするほか、壁にひび割れや亀裂が多くなるとしている。
長周期地震動の「階級」は、長周期地震動による揺れの大きさを示すもので、「震度」とは異なる。階級4が観測された鳥取県西部では、地上と比較して高層ビルの高層階などで大きく揺れた可能性がある。
長周期地震動は、周期の長いゆっくりとした揺れで、高層ビルなどでは揺れがなかなかおさまらず、数分以上揺れ続けることがある。
長周期地震動の揺れは、2011年3月11日の東日本大震災でも観測された。震源から数百キロ離れた東京や神奈川などで高い建物や野球場の照明灯が、ゆっくりと大きく揺れた。
東日本大震災では、震源地から700キロ以上離れた大阪市での震度は3だが、55階建て高層ビルが大きく揺れ、エレベーターのロープが損傷して乗っていた人が一時、閉じ込められるなどの被害が出た。このように震源から遠く離れた場所でも高層ビルなどをゆっくりと揺らす周期の長い大きな揺れが、「長周期地震動」。
東日本大震災の経験をもとに「長周期地震動」の揺れを、4段階の「階級」で示し、3は、立っていることが困難な「非常に大きな揺れ」で、4は、はって動くことしかできないような「極めて大きな揺れ」という基準が定められた。
階級3か4の揺れが予想される場合に、緊急地震速報で警戒が呼びかけられるが、気象庁は過去の例では国内で階級3か4が観測される頻度は年に1回か2回程度としている。
なぜ起こる?メカニズム
地震の揺れには、ガタガタと細かいものから、ゆらゆらと大きなものまで、いろいろな「揺れの周期」がある。
大きな地震が起きると、「長周期地震動」と呼ばれる、非常にゆっくりとした、大きな波のような揺れが発生して遠くまで伝わる。
建物には固有の揺れやすい周期がある。地震の揺れの周期と建物が揺れやすい周期が一致すると共振と呼ばれる現象が起きて、建物が大きく揺れる。
高層ビルの揺れやすい周期は、長周期の波と「共振」しやすく、高層ビルが長い時間にわたって大きく揺れることがある。また、高層階の方がより大きく揺れる傾向がある。
長周期地震動は、マグニチュードが大きい地震ほど長い周期の揺れが大きくなる。また、長周期地震動の主成分である表面波は震源が浅い(地表面に近い)ほど大きくなる。以上のことから、震源が浅くて大きな地震ほど長周期地震動が発生しやすくなる。
また、短い周期の波に比べて減衰しにくいため、遠くまで伝わる。関東平野など、柔らかい堆積層で長周期の波は増幅される。
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