油井亀美也さん地球に帰還
国際宇宙ステーションに長期滞在していた油井亀美也さんら4人の宇宙飛行士が乗った宇宙船が、日本時間の15日夕方、アメリカ西部カリフォルニア州の沖合に着水し地球に帰還した。
油井さんは、去年8月から5か月余りにわたって宇宙に長期滞在し、日本が新たに開発した無人の宇宙輸送船をロボットアームでキャッチしたほか、さまざまな実験に携わってきた。
油井さんら4人は2月中旬以降に帰還する予定でしたが、このうち1人に医療上の問題が発生し、宇宙では十分な検査ができないことから、NASAが4人を地球に帰還させることにした。
油井さんら4人の乗った宇宙船は、近くで待機していた専用の船に回収され、ハッチから現れた油井さんは出迎えたスタッフらに笑顔で手を振って元気な姿を見せた。

宇宙で病気になったらどうするか?
NASAは、25年の歴史の中で初めて、国際宇宙ステーションからの医療搬送を命じた。これは、軌道上の実験室にいる宇宙飛行士が、公表されていない「深刻な」問題によって体調を崩したため。
アメリカの宇宙機関は記者会見で、アメリカの司令官ゼナ・カードマン率いる4人の乗組員が、予定より早く、今後数日中に地球に帰還すると発表した。
当局は、患者のプライバシーを理由に、宇宙飛行士や問題の内容を特定しなかった。「これは深刻な病状でした」と、NASAの管理者であるジェレド・アイザックマンは述べている。「だからこそ、この道を進んでいるのです。」
宇宙カプセルでチームを避難させるという決定は、水曜日に発生した医療状況について、NASAが慌ただしく発表した一連の声明の後に行われた。この展開により、同機関は今年初の宇宙遊泳を中止せざるを得なくなった。
これまでなかったというのも不思議なことだが、宇宙で病気になったらどうするか…という当たり前のことが今回起きた。こうした時に疑問に思うのが、ISSに医療設備があるのかということ、そして帰る時に宇宙船があるかということだ。
宇宙空間での医療
宇宙飛行士は皆高い水準の医療応急処置訓練を受けており、国際宇宙ステーション(ISS) には救急キットはじめ鎮痛剤、局所麻酔薬、抗生物質など様々な医薬品が用意されている。
そのうえ、クルーメディカルオフィサーという医療担当飛行士が在駐していて、けが人や病人が出たら地上の医師と交信しながら診断を行い、治療にあたる。
点滴や投薬はもちろん、傷口の縫合や虫歯の抜歯、救急医療現場で行われるような応急外科手術まで可能とのこと。
微小重力の宇宙空間では、転んでけがをするというはない代わりにハッチを勢いよく通り抜ける際や曲がり角で勢いよく頭をぶつけたり、目を受傷したりということがあるようだ。
また、心停止を起こすような緊急事態に備え、AED(自動体外式除細動器)も設置されている。ここで問題となるのは、地球と違い重力で患者が地面に横たわっているような状況ではないため、まずは患者を施術台に身体をしっかり固定する必要がある。
そのためISSでは、CMRS(Crew Medical Restrain System)といい外傷による脊椎固定や除細動時など安静が必要となる患者の身体を固定する器具が使用されている。
さらに、心肺蘇生処置を行う方も、自分の身体をストラップなどで固定し押した反動で浮き上がるのを防ぐ必要がある。心停止などの事態は起こらないことが一番ですが、万一のために身につけなければならない技術である。
宇宙船はあるのか
国際宇宙ステーションには、クルードラゴンが常駐しており、クルードラゴンはISSに数ヶ月間ドッキングしたまま係留され、帰還時に再び使用される。
油井亀美也飛行士はCrew-11でISSに約5ヶ月間滞在し、ISSに常駐する中で様々な実験や「HTV-X」の捕捉作業などを行った。その後、クルードラゴンで帰還している。
クルードラゴン宇宙船は、SpaceX社のドラゴン補給船をベースに開発した有人宇宙機。上昇時の緊急脱出システムの装備、国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキング機構(無人型ではISSのロボットアームを使って結合していたが、ISSクルーに依存しないドッキング方式に変更)があり、クルーは7人まで搭乗可能。
スペースX社の打ち上げ技術は確立しており、何かあっても地上からISSに助けに行ける安心感がある。一方、日本はH3ロケットの打ち上げ失敗が続いており、打ち上げ技術の確立が課題だ。
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