活断層による内陸直下地震
1月17日は何の日だろう。31年前発生した阪神・淡路大震災の日である。1995年1月17日午前5時46分に淡路島北部を震源にマグニチュード7.3の大地震(兵庫県南部地震)が発生。最大震度7の揺れが近代都市を襲い、建物倒壊や大規模火災などで死者は6434人にのぼった。
地震国日本、3月11日、1月1日の地震と同様に、教訓を後世に伝えていかねばならない。 「阪神・淡路大震災」や「熊本地震」は、内陸の直下にある活断層で、大地震が発生し甚大な被害をもたらしてきた。東日本大震災は、プレート境界型地震で震源が深く遠いが、活断層型地震は浅く近いので被害が大きくなる。
政府の地震調査研究推進本部は活断層で地震が発生する危険度を「S」「A」などの4段階に「ランク分け」したうえで警戒を呼びかけている。阪神・淡路大震災が発生する前より切迫度が高いとされる活断層もる。地図を参考にし、備えていきたい。

活断層型の地震とは
活断層は日本の内陸や周辺海域にある断層で、地質調査などで繰り返しずれ動いて地震を起こしていたことが確認されているもの。震源が比較的浅く、内陸で起きると阪神淡路大震災や熊本地震のように甚大な被害をもたらす。
国は、このうち長さがおおむね20キロを超え、地震が起きた場合、社会や経済に大きな影響を与える114の活断層を「主要活断層帯」と認定して、重点的に調査や評価を行っている。
周期的に発生する「海溝型地震」と違って、活断層の地震は発生間隔が数千年程度と長いため確率が大きな値にならない。2016年に熊本地震を引き起こしたとされる断層帯の一部の区間でも、地震の前、今後30年以内の発生確率が「ほぼ0%から0.9%」と評価され、危険性が正しく伝わらずかえって安心情報になったという指摘が出ていた。
このため危険度は確率ではなく、4段階の「ランク」で分類された。最も高いのが「S」次いで「A」となっている。
全国の活断層 危険度ランクは?
全国の活断層(出展:地震調査研究推進本部)危険度が最も高く、赤い線で示された「Sランク」の活断層帯は32ある。
<北日本> ▽北海道「サロベツ断層帯」「黒松内低地断層帯」▽山形県「新庄盆地断層帯」一部区間「山形盆地断層帯」一部区間「庄内平野東縁断層帯」一部区間
<東日本>
▽新潟県「櫛形山脈断層帯」「高田平野断層帯」一部区間「十日町断層帯」一部区間
▽富山県「礪波平野断層帯・呉羽山断層帯」一部区間
▽石川県「森本・富樫断層帯」
▽神奈川県と静岡県「塩沢断層帯」
▽神奈川県の三浦半島と周辺海域「三浦半島断層群」一部区間
▽長野県と山梨県「糸魚川ー静岡構造線断層帯」一部区間
▽長野県「境峠・神谷断層帯」一部区間
▽長野県「長岡平野西縁断層帯」
▽長野県と岐阜県「木曽山脈西縁断層帯」一部区間
▽静岡県「富士川河口断層帯」一部区間
▽岐阜県「高山・大原断層帯」一部区間
▽岐阜県と長野県「阿寺断層帯」一部区間
<西日本>
▽滋賀県「琵琶湖西岸断層帯」一部区間
▽京都府と奈良県「奈良盆地東縁断層帯」
▽大阪府「上町断層帯」
▽奈良県~和歌山県~兵庫県の淡路島の南~四国北部~大分県「中央構造線断層帯」一部区間
▽広島県と山口県の沖合「安芸灘断層帯」
▽山口県と大分県の間の海底「周防灘断層帯」一部区間
▽山口県「菊川断層帯」一部区間
▽島根県「宍道(鹿島)断層」「弥栄断層」
▽福岡県「福智山断層帯」
▽玄界灘から福岡平野「警固断層帯」一部区間
▽熊本県「日奈久断層帯」一部区間
▽長崎県「雲仙断層群」一部区間
次に危険度が高く、濃い黄色の線で示された「Aランク」の活断層帯は全国に34ある。2016年に熊本地震を引き起こした「布田川断層帯」は、地震直前の評価で「Aランク」だった。
8つの活断層 阪神・淡路大震災前より切迫
阪神・淡路大震災が起きる直前の発生確率を超えている活断層帯もある。阪神・淡路大震災を引き起こした活断層帯の地震直前の発生確率は0.02%から8%で、現在の「Sランク」に当てはまる。
2026年1月1日の時点で「Sランク」とされているのは32の活断層帯。このうち「糸魚川ー静岡構造線断層帯」と「中央構造線断層帯」のそれぞれ一部区間、「三浦半島断層群」など合わせて8つの活断層帯では確率が8%を超え、阪神・淡路大震災の発生前より切迫度が高くなっている。8つの活断層帯は、切迫度が高い順に以下のようになっている。
▽「糸魚川ー静岡構造線断層帯」長野県区間 ▽静岡県「富士川河口断層帯」 ▽熊本県「日奈久断層帯」の一部 ▽長野県「境峠・神谷断層帯」 ▽「中央構造線断層帯」愛媛県の区間 ▽岐阜県と長野県「阿寺断層帯」 ▽神奈川県「三浦半島断層群」 ▽広島県と山口県「安芸灘断層帯」
“未知・未調査”の活断層で地震発生のケースも
一方、2004年の「新潟県中越地震」や2008年の「岩手・宮城内陸地震」など、これまで知られていなかった活断層などがずれ動いて地震が起きるケースも相次いでいる。
2024年1月の「能登半島地震」は当時は主要活断層帯として調査されていない石川県の能登半島付近にある活断層で発生したとみられる。日本海側ではこのほかにも海底の活断層が多く確認されていて、どこで地震が発生してもおかしくない状況だ。
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