観測史上初めて2月に「夏日」

 2月23日の天皇誕生日、関東は暖かい空気に包まれた。東京の青梅市や山梨の甲府市では25℃を超えた。小笠原諸島を除く東京都内で、2月に25℃を超える夏日を記録するのは観測史上初めてのことだ。また、甲府でも104年ぶりに2月の夏日を記録した。

 この日、全国的に南風や日差しの影響で季節外れの暖かさとなった。特に関東甲信は2月とは思えない汗ばむ陽気となっていて、東京の青梅では午後2時過ぎに25.1℃の夏日を観測した。

 関東甲信から紀伊半島で暖かくなった一方、日本海側では、22日夜から23日朝にかけて寒冷前線が通過し、気温の下がっている所が多くなっている。

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 23日の日中の気温は昨日22日より大幅に低くなっており、午後2時の気温を比較すると、新潟は昨日22日は18.6℃だったのが、今日23日は8.2℃と10.4℃もダウン。福岡は、昨日22日は23.1℃だったのが、今日23日は13.3℃と9.8℃ダウンしている。季節が1か月半から2カ月程度、後退した形となった。

 23日は、大陸からの高気圧の張り出しとともに、西日本を中心に乾いた空気が流れ込み、湿度が低くなった。午後3時までの最小湿度は、いの町本川(高知)で5%、島原市(長崎)で6%、淡路市(兵庫)で7%となっている。空気の乾燥した状態が続いているため、火の元、火の取り扱いに注意しよう。だが今後は、雨の降りやすい日が続き、久しぶりに恵の雨になりそうだ。

 2年ぶりに「春一番」を記録

 天皇誕生日の今日2月23日(月)気象庁は、関東地方で「春一番」が吹いたと発表した。関東では昨年吹かず、2024年2月15日以来、2年ぶり。関東地方では南部を中心に南寄りの風が吹いて気温が上がり、横浜では今年初めて20度を超えた。

 気象庁によると、県内で同日午前9時までに観測された最大瞬間風速は、三浦市で南の風18.0メートル、藤沢市で南南西の風16.9メートル、横浜市中区で南西の風16.4メートル。

 気温も上昇し、横浜市中区で午前11時過ぎに20.7度、小田原市では午前11時20分ごろに21.8度を記録した。

 春一番は、季節が冬から春へと変わる時期に、初めて吹く暖かい南よりの強い風のことを言いう。具体的には、2月4日ごろの立春から3月21日ごろの春分までの間に、初めて南よりの毎秒8メートル以上の風が吹き、前日と比べて気温が上がる現象のことである。

 春一番を記録するには条件があって、日本の北方に低気圧が通過する必要がある。22日から23日かけて、西の大陸に中心をもつ低気圧が発達しながら北上したことで、南寄りの風が強まった。その影響で各地気温が大幅に上がり、最高気温は20度を超えたところも多く、全国的に季節先取りの暖かさとなった。

 暦の上では24節気「雨水」

 2月19日は、伝統的な暦である二十四節気で「雨水(うすい)」といって、降るものが雪から雨に変わる頃とされるが、実際には日本海側は雪、太平洋側が晴れのエリアが多く、暦通り雨が降るところはほとんどなさそうだ。

 その前は2月4日の「立春」。15日ごとに節気は決められている。このところ太平洋側で乾燥が続いて、似たような天気の日が多くなっているが、週末の3連休を境に、天気の傾向が変わってくる。

 気象庁の週間予報によると、20日(金)は、北海道と東北の一部で雪が降る以外は穏やかに晴れて、寒さがゆるむ。

 21日(土)から始まる3連休は、とにかく気温が高く、4月半ばくらいの気温になるところが出てきそうだ。天気は、22日(日)の午前に西日本の太平洋側、午後に東海、夜~23日(月・祝)朝には北日本で雨が降りやすいが、各地とも降る時間は長くない。

 連休明けの1週間は、くり返し低気圧の通過が予想されていて、太平洋側も含めて広く雨が降りそうだ。ちょっと早めの「菜種梅雨(なたねづゆ)」となる見通し。このところの水不足が一気に解消するわけではないものの、ようやく空気が潤いそうだ。

二十四節気と七十二候の季節手帖
山下 景子
成美堂出版
2013-12-01


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