東京都心で117日ぶりに30ミリ以上の雨

 2日25日は、前線が西日本から東日本の南岸に延びており、前線上の低気圧が東へ進んでいる。四国から東北にかけて広く雨が降り、太平洋側では雨脚が強まっている所もある。

 この冬は太平洋側ではまとまった雨が降っておらず、記録的な渇水となっているが、ようやく久しぶりのまとまった雨となった。

 東京都心では今日25日は30ミリ以上の雨を観測。東京都心で30ミリ以上の雨が降るのは、昨年の10月31日以来で117日ぶり。水戸市でも62日ぶりに10ミリ以上の雨を観測している。

 また、西日本では雨量が多くなっており、24時間雨量は長崎県西海市や佐世保市、高知市、高知県黒潮町の佐賀、佐賀県伊万里市で100ミリ以上の雨となった。(写真は津久井湖 湖底の神社が出現)

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 水不足解消にはまだ時間が…引き続き節水を

 2025年秋から続いた太平洋側の記録的な少雨が「少しずつ」解消へ向かう可能性が出てきた。この先は周期的に本州付近を低気圧が通過するため、雨が降る日が多くなる見込みだ。

 この時季は一度に降る雨の量が増えてくる時季。待ちに待った恵みの雨といえそうだ。26日(木)に日付が変わる頃になると、雨はやむ。雨雲は次第に日本の東へ離れる見込みだ。

 神奈川県内の水道水をまかなう相模川水系の三つのダムの貯水量が、平年の半分以下にとどまっている。昨年10月以降、上流域で少雨が続いている影響とみられる。県はまだ節水を呼びかける状況ではないとしながらも、水の利用について注意を呼びかけている。

 2月19日現在の三つのダムの総貯水率は36%。2001年に最も新しい宮ケ瀬湖(宮ケ瀬ダム)が完成して以来、最少という。貯水率が10%と最も低い津久井湖(城山ダム)では、日ごろ水面下にある湖岸や、ダム建設で移転した湖底の集落跡などが露出し、話題となっている。

 小学生の時から30年来、釣りに訪れているという近くに住む男性(37)は「見たことのない景色」と驚いていた。ただ、これは上流の相模湖(相模ダム=貯水率73%)の水を温存し、津久井湖から使っているため。酒匂川水系の丹沢湖(三保ダム)も含め四つのダムが連携して水を供給しており、県企業庁は「まだ節水を呼びかけるほどの危機的な状況ではない」という。

 一方、津久井湖の水を優先的に使うのも貯水率10%程度までで、その後は相模湖の水も使う。そのため、少雨が続けば相模湖でも段階的に水位の低下が予想される。

 県は18日、ボートやカヌー競技の聖地として知られる相模湖面の漕艇場の利用を、26日から中止すると発表した。こうした状況を受け、県は「限りある資源として、水を大切に使用してほしい」と呼びかけている。

 西日本で少雨傾向続く見込み

 雨が少なかった地域では、久しぶりのまとまった雨となったが、気象庁の長期予報によと、来月からの3か月は西日本の太平洋側で雨の少ない状態が続くと予想されている。気象庁は、引き続き水の管理に注意するよう呼びかけている。

 徳島県などを流れる吉野川の上流でまとまった雨が降ったため、国や四国4県などでつくる協議会は、徳島県と香川県への水の供給量を減らす取水制限を25日午前9時に一時的に解除した。

 吉野川の上流では雨が少ない日が続き、早明浦ダムの貯水率が下がったことから、国や四国4県などでつくる協議会は徳島県と香川県への水の供給量を減らす取水制限を実施していた。

 四国地方整備局によると、早明浦ダムよりも下流にある池田ダムの上流で24日の雨の降り始めから25日午前9時までに60ミリ余りの雨が降ったということで、協議会は25日午前9時に取水制限を一時的に解除した。今後、雨が少ない状況が続いた場合は、取水制限を再開することにしている。

 3ヶ月予報によると降水量は少なめ 

 記録的な水不足となっている太平洋側も今日25日は恵みの雨となった。東京都心では雨量が117日ぶりに30ミリ以上となった。この先も天気は短い周期で変わり、3月2日(月)から3日(火)も太平洋側でまとまった雨となる。ただ、3月は西日本の太平洋側では降水量が平年並みか少なく、引き続き水の管理に注意が必要だ。

 この先も天気は短い周期で変化する。3月2日(月)は西から天気が下り坂で、3日(火)は東海や関東、東北にかけて雨がエリアが拡大する見込み。太平洋側も本降りの雨となるだろう。

 2月24日に発表された3か月予報によると、3月の降水量は東日本の太平洋側では平年並みだが、西日本の太平洋側は低気圧や前線の影響を受けにくいため、降水量は平年並みか少ない見込み。水不足が長引く恐れがあり、引き続き節水を心がけた方が良さそうだ。

 降水量は東日本や西日本でほぼ平年並みの見込みだ。ただ、平年より多い可能性が40%と少ない(30%)や平年並み(30%)に比べて、高い予想だ。梅雨時は例年、大雨になることが多い時期だが、今年も注意が必要だ。今年の夏は、顕著な少雨となった2025年の夏と比べると、雨が多くなりそう。この先、徐々に渇水も解消に向かうだろう。

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