「シンギュラリティー」が進行する
起業家のイーロン・マスク氏がメディア番組での対談を通じ、人工知能の進化と人類の未来に関する最新の予測を明らかにした。2026年の汎用人工知能(AGI)到達を起点とし、2030年までにAIが人類の知能を上回る「シンギュラリティ―」が到来すると語った。
シンギュラリティーとは「技術的特異点」とも呼ばれ、人工知能(AI)が人類の知能をしのぐ転換点を指す。米発明家レイ・カーツワイル氏は2005年の著書で40年代半ばに1000ドル(約15万円)で買えるコンピューターで動作するAIが全ての人間の知能よりも強力になるとして「シンギュラリティーは45年に訪れる」と予測した。
イーロン・マスク氏は、知的労働や肉体労働がすべてAIとロボットに置き換えられ、労働コストの消滅による「究極のデフレ」が発生、最終的にはモノやサービスが無尽蔵に手に入る「豊穣の時代」の到来と人類の知的活動の終焉を予言している。

2026年、AIによる「超音速の津波」による失業の始まり
イーロン・マスク氏は、人工知能が自らを進化させる技術的特異点について、私たちはすでにその只中にいると断言し、AIの進化を「超音速の津波」と表現している。汎用人工知能(AGI)への到達時期を2026年と予測し、さらに2030年までにはAIの知能が全人類の知性を完全に上回ると指摘する。AIの自己改善能力により、アルゴリズムの更新だけで短期間に数千倍の性能向上が起きるため、事象の地平線を越えた先の社会構造を正確に予測することは根本的に不可能になる。
マスク氏が予測する「超音速の津波」の第一波はすでに到達している。2026年にはあらゆる人間の知的作業をこなせる汎用人工知能(AGI)が実現すると予測する。AGIの到達により、キーボードやマウスを使ってモニター上で行う仕事、すなわち大半のホワイトカラーの仕事が真っ先にAIの代替対象となる。
ヒューマノイドロボットへの置き換え
人間が手作業で表計算ソフトに入力しているような従来型の企業は、完全にAI化された企業がもたらす圧倒的な処理効率と限界費用の低さに太刀打ちできず市場から駆逐される。デジタル業務が限界費用ゼロで処理される時代において、情報を処理し分析することを付加価値としてきたビジネスモデルは成立しなくなる。
一方で、物理的にモノを動かしたり形を変えたりするブルーカラーの労働についても、テスラの人型ロボット「オプティマス」のようなヒューマノイドロボットへの置き換えが順次進む。知的労働と肉体労働の双方が同時に機械へと移行し始めるこの時期が、社会構造の根本的な変革の幕開けとなる。

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