アメリカの政教分離は日本の政教分離とは違う

 ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官の発言により、政教分離の観点から物議を醸している。レビット報道官は3月30日、記者会見場に姿を現した直後に「皆さん、こんにちは。先ほどの私たちの『アーメン』が聞こえましたか? 」と記者に質問。

 ホワイトハウス報道官が職務中、公の場で自らの信仰心やキリスト教をアピールする発言をしたことで、アメリカがキリスト教国であることを改めて知ることになった日本国民。

 祈ることが「不適切だ」「政教分離はどうなっている」などの批判が、一時、日本のマスコミが話題にしたようだが、アメリカの「政教分離」の憲法規定は、アメリカがキリスト教国であることが前提の上で、特定の宗派を国教にしないという規定である。

 これはアメリカ独立戦争の時にカトリックが最大多数のイギリスと、プロテスタントが最大多数のアメリカが戦った宗教戦争であったことが背景にあり、特定の宗派を国教にしないという「政教分離」の規定が憲法に組み込まれた経緯がある。

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 このことががわかると、日本のマスコミはホワイトハウスの「祈り」の話題を一切しなくなった。日本のマスコミは宗教を正しく理解できないから、宗教について説明しないので今回のイラン戦争をさらにわかりにくくしている。

 イラン戦争、実は宗教戦争

 アメリカの「政教分離」は、パフォーマンス的な神権政治を防ぐためにあるが、トランプ大統領の世界では、そうした規範は通用しないと主張した。

 トランプ政権で、政教分離の問題が指摘されているのは、レビット報道官だけではない。 ヘグセス国防長官は3月の記者会見で、イラン戦争でのアメリカが勝利するように、ひざまずいてイエスに祈ることを国民に呼びかけた。ヘグセス師は熱心な福音派の信者だ。

 イランの指導者も宗教的な指導者。トランプ大統領も宗教信者だ。アメリカではあたりまえのことなのだが、日本ではマスコミがあまり報道してこなかったので分かりにくい。最近ようやくトランプ大統領がキリスト教福音派であることを話題にするようになった。

 さらに福音派の国防長官ヘグセス氏はこの時、聖書の詩篇の一節を引用し「主が褒め称えられますように。主はわが岩であり、戦争のためにわが手を、闘いのためにわが指を鍛えられる。主はわが慈しみの神、わが砦、わが要塞、わが救い主。わが盾であり、わたしが身を寄せる方である」と述べた。

 さらにヘグセス氏は3月25日に国防総省で礼拝を執り行い、「偉大で力強いイエス・キリストの名において、慈悲に値しない者たちにアメリカ軍が圧倒的な暴力を加えるよう」祈った。

 イランには「信教の自由」と「言論の自由」が必要

 アメリカとイスラエルによるイラン攻撃が始まってから2週間強が経過した(3月16日時点)。今回の軍事紛争についてはさまざまに見解が分かれている。宗教的に見るとキリスト教とイスラム教の違いがありそこに対立があるのだが、現状の「神の目」で見て、果たしてどちらが正しいのだろうか。

 仏法真理の観点から、最初に明らかにしておかなければならないことは、大川隆法・幸福の科学総裁が2022年1月の時点で、「(イランは)体制としては、中国的な共産党一党独裁の体制に近い」ので、「欧米型の近代原理も入れないと駄目だろう」とすでに指摘していたことである。

 したがって、イラン国内に「信教の自由」も「言論の自由」も事実上存在しないことは、幸福の科学では度々報じてきた。

 今回直接の引き金となった核開発問題についても、大川総裁は21年12月に「核兵器をつくるのを(中略)やめてください。(中略)イランはなくなります。(中略)民主化を容れてください。それが生き延びる道です!」と警告を発していたのである。

 幸福の科学の素晴らしいところは、このような霊的な観点で見ていて、世界の問題の解決方法をすべて説明できることにある。

 アッラーの名の下に全体主義をやっていないか

 今回の出来事を天上界の視点から正見するのに最もふさわしいのは、次の「トス神の霊言」だと考えられる。

 「(イランは)変革は迫られている」ので、その意味で「何らかの戦争が起きる可能性はある」と考えており、「それは近代化のためにはよかったこと」になるだろう。「その意味で、トランプさんは基本的に正しいと思います」。

 また、「アッラーの名の下に全体主義をやっている」ところに対しては、大変厳しい御言葉ではあるが、「『現状では改める方法はない』というなら、やっぱり、それは、進んだ文明によって、ある程度、滅ぼされる必要もあるかなと思います」と述べられている。

 確かにイランはペルシャの時代から、歴史と伝統のある国だ。親日国でもあり、日本への石油の供給ルートという意味でも重要な国である。しかし「基本的人権」を尊重する意識は非常に低く、宗教的には他宗への「改宗」も認めないなど、人間の幸福を求める上で大きな足枷が存在していることも、厳然たる事実だろう。

 重要なことは、旧ハメネイ体制に自らそれを変革する力があったか否かである。過去にはイランの最高指導者層が幸福の科学に霊的に接触してきたこともあった。しかしその後天上界からは、「為政者が宗教家のふりをしている」「イスラム教という武器を使って、その民の自由性を奪っている」などの厳しい指摘が出ているのも事実である。

 トス神とは、約1万2千年前にアトランティス文明の最盛期を築いた大導師。宇宙存在メタトロンは「アメリカが勝ったほうが、イランの人たちは本当は幸福になる」との見解を示す(『UFOリーディング 地球の近未来を語る』)。

 イランの人々が真の神の言葉を知るために

 戦況はまだ予断を許さない。一方で反体制派の有力者の中からは、「我らの祖国はオーラ・マズダが創りし国であり、諸部族・諸宗教の人々が力を合わせれば、イラン全土で自由を祝うことができる」と発信する者も出てきている。

 いずれにせよ、イランの人々が「真の神の言葉を知って、人類はその違いを乗り越えて融和し、協調し、進化し、発展していく」ことができるようになるのが最も重要なことである。そのためにはイラン国内が自由化、民主化されて、「信教の自由」と「言論の自由」が生まれることがどうしても必要なのである。

 日本にも正しい宗教を理解できる優秀な政治家が欲しい

 日本は幸いアメリカ、イランの両国の友好国である。現状を「神の目」で見て、宗教的な正しさを判断し、アメリカの方に正しさがあるということを前提にしつつも、両国民は真面目に生活しているのだから、経済活動を援助しながら、政治的指導者には善導して行くような方向で仲介して行くことができると良いのだが、日本の政治的指導者の中にそういう人材がいないのが無念だ。

 これも戦後80年マスコミが正しい宗教を、学ばず無視し続けてきたツケが回ってきたと言えるかもしれない。現在イランの隣国パキスタンやエジプト、トルコなどが仲介役をかって出ているが、どちらもイスラム教の国だ。アメリカが納得するとは到底思えない。

 本来なら平和憲法のある日本が仲介役になるべきだと思うのだが、正しい宗教を理解できる優秀な政治家がいないのが現状だ。故岸信介首相も、故安倍晋三首相も、統一教会が正しいと信じていたようである。日本に優秀な宗教的な政治家はいつ出現するのだろうか?



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