ニチレイにサイバー攻撃

 ニチレイグループは2026年7月17日より、サイバー攻撃によるシステム障害で停止していた低温倉庫の入出庫作業や冷凍食品の出荷業務を順次再開している。国内トップの低温物流を担う企業の障害だったため、外食や小売など非常に広範囲に影響が及んだ。

 2026年7月13日 午前6時50分ごろに不正アクセスを検知。被害拡大を防ぐため、グループ全体のネットワークを緊急遮断した。7月15日、調査によりサーバーへの「サイバー攻撃」であったと発表。不正アクセスを受けたサーバーの一部に個人情報が含まれており、漏洩の可能性を報告。

 主な取引先への影響約5,000社に及ぶ取引先で、商品の欠品や配送遅延が広範囲で発生した。外食・小売業では、日本KFC(食材調達困難による休業)、くら寿司(配送遅延・欠品)、イオン・ドン・キホーテ(冷凍食品の欠品)など。

 コープデリ等のミールキット遅延、江崎グリコ(代替輸送)、学校給食への影響などにも影響が出た。

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 7月17日より安全が確認された拠点から順次物流を再開しているが、滞った業務の完全復旧には時間がかかる見通し。

 ニチレイは被害サーバーの個人情報漏えいの有無を調査しつつ、システムを順次再開させています。この事件は、物流のIT化が進む現代において、一つの物流中枢が止まることが社会インフラ全体にどれほど大きな影響を及ぼすかを示す事例となった。

 サイバー攻撃とは

 サイバー攻撃とは、インターネットなどのネットワークを通じて、サーバーやパソコンから金銭や機密情報を盗んだり、システムを破壊・停止させたりする悪意ある行為。

 近年はAI技術の進化に伴い攻撃が高度化しており、個人・企業を問わず深刻な被害が世界中で多発している。特に直近では、日本のコールドチェーン(低温物流)の中核を担うニチレイがサイバー攻撃を受け、外食チェーンやスーパーでの欠品・臨時休業に発展するなど、社会の基盤となるサプライチェーン全体を揺るがす深刻な事態も発生している。

 主な攻撃の種類と手口攻撃の手口は年々巧妙化しており、主に以下のような手法が代表的。

ランサムウェア(身代金要求型):データを勝手に暗号化し、復元の対価として金銭を要求する。
標的型攻撃:特定の組織を狙い、業務メールを装った不正ファイル等で組織内に侵入する。
サプライチェーン攻撃:セキュリティの強固な大企業を直接狙わず、対策の甘い子会社や取引先を足がかりに侵入する。
フィッシング詐欺:有名企業を装った偽メールや偽サイトで、IDやパスワード、カード情報を盗み出す。
DDoS攻撃:多数の機器から標的のサイトに一斉にアクセスを集中させ、サーバーをダウンさせる。

 被害を防ぐための基本対策

 サイバー攻撃の脅威から身を守るためには、システムと意識の両面で地道な対策を継続することが極めて重要である。

【対策の3大原則】

1. システムの防御力を高める(最新化・ツール導入) 2. アカウントの鍵を強固にする(パスワード・2要素認証) 3. 不審なアクセスを遮断する(メールやURLの厳戒)

 OSやアプリを常に最新にする:脆弱性(セキュリティの穴)を放置せず、修正プログラムは速やかに適用する。

 ID・パスワード管理と2要素認証:使い回しを避け、強固なパスワードを設定した上で2要素認証を有効化する。

 不審なメールやURLは開かない:少しでも怪しいと感じた添付ファイルやリンクは絶対にクリックしない。

 セキュリティソフトの導入:ウイルス検知だけでなく、不正なWebアクセスやフィッシングサイトをブロックするツールを活用する。



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