SNSがもたらす不必要な情報
SNSとは、ソーシャル・ネットワーキング・サービスのことで、インターネット上でユーザー同士がコミュニケーションや情報共有を行えるウェブサービスやアプリの総称。日本では「LINE」や「YouTube」、「Instagram」、「X(旧Twitter)」などのプラットフォームが広く利用されている。
SNSでどのくらい時間を取られているだろうか。メタやTikTok、ユーチューブなどのSNSにつなげると、すぐに誰かが作った動画が目に入ってくる。
どれも、こちらの興味関心に合わせたものを選んで送ってくるのでついつい、見てしまう。本来のSNSでは双方向のコミュニュケーションが基本だったと思うが、最近は一方的に情報が入ってくるように思える。その中には面白いが、何の役にも立たないもの、暇つぶしにしかならないものも多い。

暇な大人なら良いが、本来学ぶべきことの多い子供が見てしまうとその影響ははかり知れない。中には、闇バイトやアダルトサイトにつながり、悪い影響を与えるものもある。未成年に対するフィルタリングなどで防げるものはよいが、それ以外でも乱雑で、何でもありというのは問題がある。
オーストラリア、フランスで子供のSNS利用禁止
そこで、世界に先立ってオーストラリアでは2025年12月10日、16歳未満のソーシャルメディアの利用を禁止する法律が世界で初めて施行された。ティーンエイジャーの多くは、同日からアカウントが使えなくなっている。
また、フランスでも議会で2026年7月21日、15歳未満の子供のSNS利用を禁止する法案を賛成多数で可決した。監視機関である憲法会議が違法性の有無を判断するなどした後、新学期が始まる9月に施行される見通しである。対象となるSNSは、ティックトックやフェイスブック、インスタグラムなど。
SNSの運営事業者には利用者の年齢確認が義務付けられ、15歳未満の子供は9月からSNSのアカウントが開設できなくなります。15歳未満の既存のアカウントは、来年1月1日までの4カ月の猶予期間を経て、SNSの運営事業者が閉鎖することになる。また、高校での携帯電話の利用も原則禁止されるといいう(小中学校での携帯電話の利用はすでに禁止)。
マクロン仏大統領はかねてより、子供に対するSNSの悪影響を訴えており、SNS規制の早期導入を目指してきた。
マクロン氏は4月、高校生を前にした演説で、SNSで短い映像を見る行為を続けることで、「あなたたちの注意力が奪われている」「一本の映画を観ることや一冊の本を読むことさえ、ますます困難になっている」と語りかけた。
予定通り新法が施行されれば、オーストラリアに引き続き、欧州で初の適用となる。オーストラリアでは2025年12月から、16歳未満の利用を禁止する法律が施行されている。
世界に広がるSMS利用規制の動き
子供のSNS利用を規制する動きは、世界に広まりつつある。欧州連合(EU)のフォンデアライエン委員長は今月、年齢に応じて利用制限する方針を示し、今秋にも具体的な方法を公表すると指摘。イギリスも6月、16歳未満を対象にSNSの利用を禁止する方針を発表しており、ドイツも13歳未満のSNS利用を制限する考えを示している。
フランスでは、学校内の生徒による教師や他の生徒への暴力事件やいじめが相次いでおり、SNSを通じて生徒が自殺に追い込まれる事例も後を絶たない。
さらには、10代の生徒による衝撃的な殺人事件も起きている。西部の高校では2025年4月に、昼休みの教室で、16歳の男子生徒が刃物で15歳の女子生徒を襲い、女子生徒が死亡、他の生徒3人が負傷。また東部の中学校では25年6月、持ち物検査中に14歳の男子生徒が31歳の教員助手の女性を刺殺した。
マクロン氏は、これらの事件の一因にSNSがあると指摘しているい。実際に、SNSには暴力や自傷行為、薬物使用、自殺などの危険行為を誘発しかねない有害なコンテンツが転がっている。それだけでなく、SNSを見続けることで子供の集中力や自尊心が低下するなど、心身の健康に悪い影響が及ぶことも分かっている。
フランスの保健監視機関によると、10代の若者の2人に1人が1日に2~5時間をスマートフォンに費やしており、12歳~17歳までの約9割が毎日スマホを使ってインターネットにアクセス。そのうち58%がSNSを利用しているという。その分、学生の本分である勉強や心を耕す読書の時間は削られている。
宗教的に見ても心の成長を阻害
大川隆法・幸福の科学総裁は著書『心に目覚める』の中で、スマホの利用ばかりしている人が増え、「『今、機械に接続できるような人間になってきていて、自動的に心の分野が薄くなってきているのではないか』という危惧、心配」があると警鐘を鳴らしている。これが若者の暴力事件の増加にもつながっている。
一律でSNSを規制することの是非はあるにせよ、SNSが子供に与える悪影響を鑑みると、一定の年齢以下の子供にSNS利用の制限をかけることは妥当と言える。
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