トリプル台風からダブル台風に
8月7日、2つの大型台風「13号」と「15号」が日本に接近している。台風「14号」は消滅した。
大型で強い台風13号は沖縄直撃となるが、動きが遅いので沖縄・奄美で影響が長引きそうだ。沖縄本島北部では線状降水帯が発生する可能性が高まっているとして「線状降水帯直前予測」が発表されている。
沖縄・奄美ではレベル4危険警報が発表されている地域もあり、暴風や高波のほか、大雨による浸水や土砂災害などにも厳重な警戒が必要だ。

7日から8日にかけては台風本体の活発な雨雲が流れ込み続け、湿った空気の流れ込みもあり、太平洋側の南東斜面、特に宮崎などで雨の量が増えそうだ。
予想雨量は、九州南部では沖縄・奄美と同じ200ミリとなっていて、この活発な雨雲の一部が、地震のあった熊本に流れ込んでくる可能性がある。
8月は台風の発生が最も多い時期である。8月の台風発生数の平年値は5.7個と、例年最も多くの台風が発生する。秋にかけて日本への接近も増える時期なので、台風対策・大雨対策を整えたい。
また、今年は1月から8月まで毎月台風が発生している状況です。1951年からの統計で、1月から8月まで毎月台風が発生したのは1965年、2015年と今年2026年の3回のみ。
二十四節気「立秋」
さて、毎日暑さが続いているが、今日は何の日か。何と暦の上では今日から秋。今日8月7日からは二十四節気の一つ「立秋」の期間に入る。
暦の上では、この立秋から立冬(今年は11月7日)の前日までを「秋」としている。近年は特に暑い日がまだまだ続くため、「秋の実感なんて、まったくないよ」と思う。また、8月7日は、語呂合わせで「ハナの日」や「バナナの日」でもある。
まだまだ「暑い」とはいえ、秋の兆しや気配が感じられるのが「立秋」。どんな時季か、見ていこう。
「スイカ」はどうして「西瓜」と書く?
暑い日に「スイカ」にかぶりつくと、えもいわれぬ幸せを感じる人もいるだろう。スイカは漢字では「西瓜」と書く。どうして、スイカは「西の瓜(うり)」と書くのか。
日本の西側にある中国から日本に伝わった瓜だから「西瓜」?残念。ハズレ。スイカは中国よりも西方の地域から中国に伝わった瓜だから「西瓜」と書く。
スイカはアフリカ原産。そのスイカが中国の西に位置するウイグルから中国に伝わり、のちに(室町時代などの説があります)日本にも伝わった。
実は「西瓜」は、秋の季語。意外かもしれないが、本来は初秋のものであった。水分が豊富なスイカは、良質な水分補給にうってつけ。熱中症の予防にもオススメである。
初秋に感じる「新涼(しんりょう)」
秋の初めに感じる涼気を「新涼」という。「涼風(すずかぜ)」や「涼し」は、俳句では夏の季語だが、「新涼」は秋の季語になる。
「涼風」や「涼し」は、暑さの中にわずかに感じられる涼しさを表したものだが、「新涼」は初秋の新たな涼しさを含意している。
たとえば、「新涼の候、朝夕の風に秋の気配が漂う今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか」などと手紙にしたためる。
〜新涼や白きてのひらあしのうら〜
これは、高浜虚子に師事した俳人、川端茅舎(かわばたぼうしゃ)の句。
自分の白い手のひらと足のうら。夏の間に日に当たって焼けた箇所と比較している。そして、新涼を感じ取ったときに詠んだ一句。
「藪入(やぶい)り」とは、何のこと?
最近では、めっきり聞くことの少なくなった言葉の一つに「藪入り」がある。奉公人が正月と盆の16日前後に、主家から休みをもらって親元などに帰ることが「藪入り」という。
なぜ「藪入り」というかというと、「草深い土地に帰るから」という説が有力である。単に「藪入り」というと、新年の季語になり、盆の藪入りをさす場合は、「後(のち)の藪入り」「秋の藪入り」などという。
藪入りは、年少の奉公人にとっても、その親にとっても、うれしい日であった。山本有三の小説「路傍の石」に次の一節がある。母のおれんが、一人息子のお盆の藪入りを待ち焦(こ)がれている場面。
「 〜あづき煮(に)てやぶ入り待つや母ひとり〜 いくらか、ちがっているかもしれないが、だれかの句に、こういうのがあったように思う。おれんはその朝、特別はやく起きて、ゆうべのうちに買ってきておいた、アズキを火にかけた。」
藪入りに母が子を思う気持ちがよく伝わってくる。
「ヒグラシ(蜩)」のカナカナカナ……に感じる哀愁
カナカナカナ……。もの悲しさを帯びた音色と旋律。朝に夕に、ヒグラシが鳴く時季でもある。
ヒグラシは全長約5cmで、全体は栗褐色、緑や黒の斑紋のあるセミ。スギ、ヒノキ、ケヤキ、ブナなどの木で確認することができる。ヒグラシという名は、日暮れに鳴くことに由来する。
〜日ぐらしや急に明(あかる)き湖(うみ)の方(ほう)〜
これは、江戸時代後期の俳人、小林一茶の句です。
「日ぐらし」はセミのヒグラシのことで、「湖(うみ)」は現在の長野県北部にある野尻湖のこと。「急に明るくなった湖のほうで、ヒグラシが鳴き始めたよ」。そう詠んだ一茶の心からは、どこかすがすがしさが感じられる。
今年の立秋は8月21日まで。山の日(8月11日)が過ぎ、お盆が過ぎ、8月下旬にさしかかると、地域によっては、秋の風情がかなり感じられるようになる時期だ。
今は暑い日が続いているが、ときおり漂う秋の趣に触れつつ、時の移ろいを楽しみたい。

��潟�<�潟��