「有羊膜類 竜弓類 爬虫類 双弓類 主竜形類 主竜類 鳥頸類 翼竜類 翼竜」 難しい言葉が出てきたが、意味がわかるだろうか?
近年の化石発見により古生物を含めた生物分類の再編成が行われている。 新しい分類では鳥類とハ虫類・恐竜は全部同じ仲間に入っている。
例えば双弓類とは、頭骨の左右に穴が2つ空いた構造を持ち、鳥類、ワニ類、トカゲ類、ヘビ類、およびムカシトカゲ類がふくまれる。
飛騨の高山の手取層群で、翼竜の化石が見つかった。手取層は、中生代白亜紀前期の地層でこれまでも古代生物の化石がたびたび見つかっている。
そして出てきた化石が翼竜ということも珍しい。国内でも10例目で子供の翼竜の化石は初めてということだ。
今日は翼竜と双弓類について調べる。(参考HP Wikipedia)
翼竜 ズンガリプテルス
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翼竜 “巣立ち前”の化石 高山 国内初の幼体を発見
恐竜の化石が数多く見つかっている岐阜県高山市荘川町の中生代白亜紀前期の地層「手取層群」(約1億2000万年前)で、空を飛ぶ「翼竜」の子どもの骨の化石が見つかった。
翼竜の化石は国内で約10例見つかっているが、子どものものは初めて。鑑定した京都大学大学院理学研究科の松岡廣繁助手(35)(古生物学)は「翼竜の進化や生態系を知る重要な手がかりになる」と話し、2月2日から徳島県で開催される日本古生物学会で発表する。
発見したのは同大大学院生の多田敏夫さん(26)。2005年8月2日に、手取層群で野外調査中に化石の一部を見つけ、翌年6月の調査の際に、さらに一部を見つけた。二つの化石をつなぐとまっすぐな円柱形となり、長さは約14センチ、直径は最も太い部分で約6ミリあった。
松岡助手が鑑定した結果、化石は形状から左足のすね部分と関節の一部で、骨の内部が飛行に適するように空洞になっていたことなどから、翼竜の一種「ズンガリプテルス」であることが判明した。
さらに、〈1〉関節に近い部分の骨の組織が粗くて未成熟〈2〉関節を構成する「足根(そっこん)骨」とすねの骨がしっかりくっついていない――などの特徴から、成体(大人)ではなく空を飛ぶ前の幼体(子ども)と判断した。化石の保存状態は良く、すねの骨にある血管の通る穴(直径1ミリ以下)もはっきり分かるという。
翼竜の化石は北海道や石川、岐阜、兵庫県などで見つかっているが、いずれも成体のもので、松岡助手は「翼竜のひなが成長し、骨が頑丈になっていく様子が分かる貴重な化石だ」と話している。
発見者の多田さんは「まさか翼竜の子どもの化石とは思わなかった。発見現場周辺での野外調査を続け、ほかの部分の化石も見つけたい」と意欲を燃やしている。
翼竜に詳しい群馬県立自然史博物館の長谷川善和館長の話 「翼竜の子どもの化石が見つかったことで、国内で繁殖していた可能性が高いことがわかった。素晴らしい成果だ。(2007年1月12日 読売新聞)
翼竜(よくりゅう)とは?
翼竜(PterosaurまたはWinged lizard)は、中生代に生息していた空を飛ぶ生物。
爬虫類、主竜類(主竜形類)に含まれる。 なお、恐竜も主竜類に含まれるが、翼竜と恐竜は三畳紀中期(あるいはそれ以前)に分岐した別のグループである。しかし両者は極めて近縁な動物である。翼竜と鳥類との類縁関係は恐竜を経由した間接的なものであり、親戚のようなものである。
翼竜も恐竜と同様に白亜紀末の大量絶滅の際に絶滅した。
翼竜の種類とは?
代翼竜だけで60の属が発見されている。表的な種はランフォリンクス、プテラノドン、ケツァルコアトルスなどが知られている。
ジュラ紀後期の原始的な翼竜ではランフォリンクスが代表的である。頭骨の長さが9cm、胴部は10cm。しなやかな尾の長さは38cmあり、その先端に、飛行をコントロールするひし形の方向舵がついていた。
プテラノドンに代表される白亜紀後期の翼竜は、翼幅が6m以上あった。頭骨は長くほっそりしており、あごには歯がなかった。プテラノドンは、飛行能力にすぐれていたものの、ほかの爬虫類と同様に、鳥との類縁関係はなかった。
同じ白亜紀には体重は非常に軽く、翼開長12mに及ぶケツァルコアトルスがいた。50kgほどだったとみられる。ただし、「十分はばたけるだけの筋肉は持たなかったのではないか」「翼が膜構造であるために嵐などの強風の中では翼が破れて飛行出来なかったのではないか」という説もある。
今回発見されたのはズンガリプテルス。ジュラ紀後期〜白亜紀中期の翼竜で、翼のはばは3m。この頃から翼が大きくなる。
双弓類(そうきゅうるい)とは?
双弓類(学名:Diapsida)は、四肢動物のうち頭蓋骨の両側に側頭窓(temporal fenestra)と呼ばれる穴を、それぞれ2つ持つグループ。現生の爬虫類・鳥類のすべて、もしくは大部分が含まれる。
頭蓋骨の側面に穴2つ
およそ3億年前の石炭紀後期に発生。現生の双弓類は非常に拡散していて、鳥類、ワニ類、トカゲ類、ヘビ類、およびウカシトカゲ類を含む。
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