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阪神大震災から12年。12年前の1月17日に地震は起きた。17日は神戸市で追悼の式典が行われた。あれからどれくらい地震に対する対策はすすんだろうか?

地震の予知に対しては地震雲とか、電磁波の測定などの方法がよく話題になるが紛らわしいものも多くどれも決定打に欠けるようだ。

いろいろな研究の中で、また有望な方法が見つかった。それは大気中のラドン濃度を測定する方法だ。放射線医学総合研究所(千葉市)や東北大などの研究でわかった。

ラドンは地中の花こう岩などに多く含まれる天然の放射性物質で、地震の発生などで岩石が破壊されると放出され、大気中の量が増える。

研究グループは、阪神大震災の時の大気中ラドン濃度データを解析してみたところ、震災の約1か月前からラドン濃度が異常に上昇していたことを発見した。

ラドン濃度を調べる検知器は全国にあるそうで、この方法を確立すれば地震の予知ができるようになるかもしれない。

今日はラドンと地震予知について調べる。(参考HP Wikipedia・岐阜大学) 

 
空気中のラドン検出器        空気中のラドン濃度と気温
   

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ラドン濃度で阪神大震災予知できた?放医研など研究


阪神大震災をもたらした地震の発生を、大気中のラドン濃度のデータを使えば2週間以上前に予測できた可能性があったことが、放射線医学総合研究所(千葉市)や東北大などの研究でわかった。

地震のメカニズム解明や、予知の実現に一歩近づく成果として注目される。

ラドンは、地中の花こう岩などに多く含まれる天然の放射性物質で、地震の発生などで岩石が破壊されると放出され、大気中の量が増える。

研究グループは、阪神大震災の震源地から北東約25キロにある神戸薬科大(神戸市)で1984年から測定していた大気中ラドン濃度データを解析し、震災の約1か月前からラドン濃度が異常に上昇していたことに着目。

94年9月1日から12月31日までのデータを、従来の研究で使われていた地震発生予測の計算式に加えたところ、地震の予想日は95年1月13日から同月27日の範囲となり、実際に震災が起きた同月17日がその中に含まれた。

この計算式は、米カリフォルニア大の地球物理学者D・ソネット博士が90年代後半に考案。小さな地震のような前兆現象が一定量積み重なった時点で、大きな地震が発生するという考え方に基づいており、最近は株価予想などにも応用が試みられている。

グループでは今後、他の地震に関しても同様の研究を進める。放医研の石川徹夫・主任研究員は「放射性物質の安全管理を目的に大気を測定している施設は全国各地にあり、この方式の信頼性が高まれば、こうした施設を地震の前兆をとらえる観測点として利用できる」と話している。(2007年1月17日 読売新聞)


ラドンとは何か?


ラドン(Radon):原子番号86の元素。元素記号はRn。希ガスの中で最も重い元素。

融点は摂氏-71℃、沸点は摂氏-61.8℃。 最も半減期の長いラドン222はウラン系列と呼ばれるウラン238を始まりとする天然の放射性壊変系列に属し、起源はウラン238→ウラン234→トリウム230→ラジウム226→ラドン222である。 ラドン222はやがて鉛220になる。

ラドンの発見者は?

ドルン (F.Dorn) が1900年に発見。ラジウムから生まれる気体という意味が語源。

ラドンは体に悪いの?


ラドン222はWHOの下部機関IARCより発癌性があると(Type1)勧告されている。

ラドンは気体として呼吸器に取り込まれ、その娘核種(壊変生成物)が肺胞に付着することでウラン鉱山労働者などに放射線障害を起こしやすい。

ラドン温泉というのは体にいいの?


ホルミシス効果があり、体に良いとされている。微量の放射線が免疫細胞を活性化させる。とくによいとされるのは痛風、血圧降下、循環器障害である。

ホルミンシス効果

1980年代、低線量の放射線照射が生物の成長・発育の促進、繁殖力の増進及び寿命の延長などの効果をもたらすこともあるという研究(放射線ホルミシス研究)の中で話題になり注目された。 

本当は怖いだけじゃない放射線の話

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