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ここ、湘南の地からはこの時期、晴れていればほぼ確実に、スッキリと雪化粧した富士山を眺めることができる。

遠くからは美しい富士山。日本の象徴の1つであるが、まだ世界遺産に認定されていない。前回、「自然美」という登録基準で自然遺産として申請をしたが、富士山を訪れる人たちのゴミの問題で却下された。

今回は「信仰・芸術・文学の普遍的な価値」という登録基準で文化遺産として申請するらしい。富士山も文化遺産ということだが、やはり美しい富士山は自然環境あっての遺産である。ゴミを取りのぞき、きれいにする運動を広げながら複合遺産としての申請を目指したい。

世界遺産の暫定リストにはいくつでも、国レベルの判断で申請できるが、正式な推薦は年1回、自然遺産・文化遺産それぞれ1物件ずつしかユネスコに申請できない。その他、様々な厳しい条件がある。

今日は世界遺産と、世界遺産になるまでの手続きについて調べることにする。(参考HP 日本ユネスコ)

 富士山 再度世界遺産に挑戦!

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世界遺産:暫定リストに「富士山」など4件追加 文化庁


文化庁は23日、世界文化遺産登録への第1ステップとなる暫定リストに「富士山」(静岡県・山梨県)など4件を追加することを発表した。暫定リスト追加は01年以来6年ぶり。富士山は「信仰と芸術・文学の諸活動に関連する文化的景観として、顕著な普遍的な価値を持つ」ことなどが評価された。

暫定リスト入りしたのは富士山のほか、「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県)▽「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」(奈良県)▽「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(長崎県)の3件。今後、政府の推薦が決まれば、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産委員会に推薦書が提出される。

富士山については03年5月、世界自然遺産の候補地として、環境省と林野庁の検討会が審議した。しかし、「ごみやし尿汚染を解決しなければ、登録は困難」として暫定リスト入りが見送られた。今回審議した文化審議会世界文化遺産特別委員会からは「遺産保護と地域開発のバランスが必要」などと今後の課題が指摘された。

文化庁によると、自然物で文化遺産に登録されているケースは、イタリア北西部ピエモンテとロンバルディア両州にまたがる九つの「聖山」など複数あるという。

◇富士山以外に世界文化遺産暫定リスト入りした3件の評価ポイントは以下の通り。

▽富岡製糸場と絹産業遺産群 伝統的な生糸生産から近代の殖産興業を通じて日本の文明開化の先駆けとなった。

▽飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群 古代国家成立期の政治・社会・文化などのあり方を生々しく伝えている。

▽長崎の教会群とキリスト教関連遺産 教会群は西洋と日本の伝統的な建築技術が融合し、貴重な文化的景観を形成。(毎日新聞 2007年1月23日) 

世界遺産とは?


世界遺産(せかいいさん)とは、1972年のユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)に基づいて、世界遺産リストに登録された遺跡や景観そして自然など、人類が共有すべき普遍的な価値をもつものを指す。

世界遺産登録までの手続きは?


(1)国内暫定リストに掲載する物件を選定
文化遺産の場合は文化庁  自然遺産の場合は環境省か林野庁
(2)世界遺産条約関係省庁連絡会議で国内暫定リストへの掲載を決定
(3)国内暫定リストをユネスコ世界遺産センターへ提出
(4)暫定リストのなかから条件の整った物件をユネスコ世界センターへ推薦 
推薦は年1回、1物件(自然遺産を含む場合のみ2物件)
(5)ユネスコ世界遺産センターが現地調査
文化遺産については ICOMOS、自然遺産については IUCN が現地調査を実施
(6)ユネスコ世界遺産委員会ビューロー会議で審議
ICOMOS 及び IUCN の調査結果をもとに世界遺産にふさわしいかどうかを審議
(7)ユネスコ世界遺産委員会(年1回開催)で登録の可否を決定
ICOMOS、IUCN 及び ICCROM の代表を交えて審査し登録の可否を決定

ICOMOS=国際記念物遺跡会議
IUCN=国際自然保護連合
ICCROM=文化財の保存及び修復の研究のための国際センター

世界遺産 様々な条件


(1)物件を保有している国が世界遺産条約を締結していること
(2)物件が国の法律で確実に保護されていること

文化遺産の場合
国宝を含む重用文化財、重要文化的景観、伝統的建造物群保存地区などに指定されていること。

自然遺産の場合
自然環境保全法によって国立公園や都道府県が指定する自然環境保全地区に含まれていること。

(3)物件は完全性、真実性を満たし、登録基準のいずれか一つ以上にあてはまること

完全性(Integryty)
世界遺産の価値を構成する必要な要素がすべて含まれ、長期的保護制度が確立されていること。

真実性(Authenticity)
文化遺産の場合は建造物や遺跡が本来の芸術的・歴史的価値(オリジナリティ)を保っていること。

登録基準


2007年以降は文化遺産の6基準、自然遺産の4基準を統合した10基準が登録基準となる。登録基準(日本ユネスコ協会のホームページから引用)

1.人類の創造的才能を表す傑作であること。

2.ある期間、あるいは世界のある文化圏において、建築物、技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展において人類の価値の重要な交流を示していること。

3.現存する、あるいはすでに消滅してしまった文化的伝統や文明に関する独特な、あるいは稀な証拠を示していること。

4.人類の歴史の重要な段階を物語る建築様式、あるいは建築的または技術的な集合体、あるいは景観に関する優れた見本であること。 5.ある文化(または複数の文化)を特徴づけるような人類の伝統的集落や土地利用の優れた例であること。(特に抗しきれない歴史の流れによって存在が危うくなっている場合。)

6.顕著で普遍的な価値をもつ出来事、生きた伝統、思想、信仰、芸術的作品、あるいは文学的作品と直接的または明白な関連があること(ただし、きわめて例外的な場合で、かつ他の基準と関連場合のみ適応)。 7.類例を見ない自然美および美的要素をもった自然現象、あるいは地域を含むこと。 8.生命進化の記録、地形形成において進行しつつある重要な地質学的過程、あるいは重要な地形学的、自然地理学的特徴を含む、地球の歴史の主要な段階を代表する顕著な例であること。9.陸上、淡水域、沿岸および海洋の生態系、動植物群集の進化や発展において、進行しつつある重要な生態学的・生物学的過程を代表する顕著な例であること。10.学術上、あるいは保全上の観点から見て、顕著で普遍的な価値をもつ、絶滅のおそれのある種を含む、生物の多様性の野生状態における保全にとって、もっとも重要な自然の生息・生育地を含むこと。

 

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