1957年1月29日。第1次南極観測隊は、南極大陸を4キロ先に望むオングル島に上陸し、「昭和基地開設」を宣言した。
あれからちょうど50年、昭和基地ではさまざまな観測、発見がなされてきた。隕石発見、オーロラの観測、オゾンホールの発見などすばらしい成果をあげてきた。タロとジロの物語もあった。
そして27日、ドームふじ基地で3035メートルの氷を掘削。岩盤までは到達できなかったが、およそ100万年前の氷を掘り出したことになる。
今日は南極観測の歴史とこれまでの成果を調べてみたい。(参考HP 南極観測50年)
およそ100万年前の氷床コア
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南極掘削 岩盤に未到達 3035.22mで終了 採取された岩粒(国立極地研究所提供) 南極大陸にある日本のドームふじ基地(標高3810メートル)で、世界初の岩盤採取を目指して氷床を掘削していた第48次南極地域観測隊は26日、深さ3035.22メートルで掘削を終了した。
岩盤には到達できなかったが、国立極地研究所などによると、観測隊は岩盤の一部とみられる数ミリの砂粒や、岩盤の熱で溶けた水を採取した。バクテリアなどの生物がいる可能性もある貴重な試料。日本に持ち帰り分析する。
氷床掘削は2003年から始まり、昨年1月、3028.52メートルまでの氷を採取。最深部の年代は72万年前だった。今回は昨年12月から、岩盤まで残り最大20メートルを掘り進めていたが、予定の期間が終了し時間切れになった。(毎日新聞 2007年1月27日)
南極の氷床とは? 南極大陸は氷の大陸で、地球上の真水の90%が凍って南極氷床をつくっている。ドームふじ基地はその頂上にあて、標高は3810mだが、氷の下の岩盤の標高は800mくらいで、氷床の厚さは約3000mもある。
氷床の中を電波の反射で調べるアイスレーダーでみると、積もった雪の年代の層がみえる。氷床は重さで変形しながら海に向かって動いていて、やがて氷山として流れ出す。大陸周辺の斜面部では流れが速くなっている。
南極の美しいオーロラ
青 ピンク 赤
南極観測50年の主なあゆみ 1956年11月 1次隊が観測船「宗谷」で出発
57年 1月 昭和基地開設。越冬開始
59年 樺太犬タロ・ジロの生存確認。南極条約に署名
65年 2代目観測船「ふじ」就航
68年12月 雪上車で南極点到達
69年 やまと山脈で隕石発見
70〜85年 ロケットによるオーロラ観測
82年 オゾンホールを発見
83年 3代目観測船「しらせ」就航
87年 初の女性隊員、29次夏隊に参加
95年 ドームふじ観測拠点(後に基地)開設
04年 昭和基地で高速データ通信が可能になる
07年 ドームふじ基地で3035メートルの氷を掘削
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太陽に端を発する太陽風と呼ばれるプラズマ粒子の流れが地球磁気圏内のプラズマシートと呼ばれる領域にたまる。プラズマシート中のプラズマ粒子が地球大気(電離層)に向かって高速で降下し、大気中の粒子と衝突すると、大気粒子が一旦励起状態になり、それが元の状態に戻るときに発光する。これがオーロラの光である。
オーロラは発光する原子によって様々な色に変化する。
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