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微生物の力はすごい。いろいろな発酵食品をつくるのに利用したり、ペニシリンなどの抗生物質をつくったり、下水処理場で汚れを分解したり私たちの生活は微生物なくして成り立たないだろう。

今回は腰痛の方に朗報!関節痛に効くグルコサミンをつくる微生物が発見された。

福井県立大生物資源学部の木元久・准教授(42)はカニの甲羅を分解する微生物を発見した。カニの甲羅からは関節症の改善や美肌効果があることで知られるアミノ酸の一種「N−アセチルグルコサミン」が含まれる。

今まで塩酸などで分解してつくられ、高価なものになっていた「グルコサミン」が安く手に入るようになるかもしれない。



グルコサミンとは?


グルコサミン(Glucosamine、化学式C6H13NO5)は、グルコースの一部の水酸基がアミノ基に置換されたアミノ糖の一つである。

動物においては、アミノ基がアセチル化されたN-アセチルグルコサミンの形で、糖タンパク質、ヒアルロン酸などグリコサミノグリカン(ムコ多糖)の成分となっている。

グルコサミンは、自然界ではカニやエビなどのキチン質の主要成分として多量に存在している。単一成分、またはコンドロイチンコンドロイチン硫酸)との混合物として、サプリメントや健康食品として販売されており関節の健康によいとされる。


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カニの甲羅:畑土から分解菌発見 アミノ酸大量抽出可能に

カニの甲羅を分解してアミノ酸を抽出する新種の細菌を、福井県立大生物資源学部の木元久・准教授(42)が、同県あわら市内の畑の土から発見した。この細菌を利用すれば、不要になった甲羅から比較的簡単に大量のアミノ酸を抽出することが可能になるといい、発見場所にちなんで「アワラネンシス」と名付けた。来年3月、名古屋市で開かれる日本農芸化学会で発表する予定。

木元准教授は「畑にエチゼンガニ(ズワイガニ)の殻をまくと、作物がよく育つ」という県内に伝わる伝承農法をヒントに、畑の細菌の効力に着目して調査を開始。06年11月に、甲羅を溶かす2種類の細菌に絞り、1種類がアミノ酸を抽出する新種と確認した。

カニの甲羅には、関節症の改善や美肌効果があることで知られるアミノ酸の一種「N−アセチルグルコサミン」が含まれる。だが、アミノ酸を抽出する際には塩酸を利用するなどして複雑な処理が必要で、高価なものとして扱われている。

木元准教授は「細菌の分解作用は思った以上に強力。利用すればより安価なアミノ酸の生産につながる」と話している。(毎日新聞 2007年6月11日)

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