
尾瀬では高山植物がたくさん見られた。はじめて見た植物がたくさんあった。珍しい黄色のスミレや立山でよく見られるタテヤマリンドウなどなど...。
尾瀬は2000mを超える山々で囲まれた盆地にある。その中で一番古いのは至仏山で今から2億年以上前に隆起してできた。
尾瀬は数十万年前から1万年前までの間に活火山である燧ケ岳の噴火活動によって川がせき止められてできた高層湿原である。
数十万年前から1万年前という時代は氷河期という、地球上の気温が低下した時期である。このとき生育していた寒冷地の植物が現在まで生き残り、まわりと比べても珍しい植物が観察できる。
現在、ミズバショウやミズゴケなど湿原特有の貴重な植物群落が見られる。ほぼ全域が国立公園特別保護地域に指定されており、既にある道以外の場所への立ち入りが禁止されている。
このような湿原としての重要性から、日本国政府は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」(ラムサール条約)が指定する湿地の候補として選定した。2005年10月21日には国内での登録を終え、2005年11月8日第9回会議で正式に決定された。(参考HP Wikipedia・JTB「尾瀬をあるく」 A:シラネアオイ B:キジムシロ C:タテヤマリンドウ D:オオバキスミレ)
尾瀬の成り立ち
数十万年前から1万年前までの間に周辺の火山活動により川がせき止められ、盆地が形成されたと考えられている。最初期に成立したのは尾瀬ヶ原で、かつてはここは湖で、後の堆積により湿地になったと考えられていた。しかし、1972年にボーリング調査が行われた結果、地下81mまでの場所では、ここに湖があったという証拠が得られなかった。このため、尾瀬ヶ原の成立については不明である。
約1万年前に、火山の燧ケ岳が誕生した。火山活動による溶岩などによって、盆地の東半分がせき止められ、これにより尾瀬沼が成立したと考えられている。
このようにして尾瀬ヶ原と尾瀬沼が成立した頃は、氷河期時代であり、周辺では寒冷地の植物が自生していた。その後、氷河期が終了し、温暖な時代になると、南方から温暖地に住む植物が勢力を伸ばしてきたため、それまでこの地にいた植物たちは、しだいに北へ後退していった。
しかし、尾瀬は、高原の盆地という特殊な地理条件のため、他地域の植物があまり入り込まず、氷河期時代に生育していた植物がそのまま現在も自生している。尾瀬の植物には、尾瀬以外ではロシアが南限というもの多く存在する。
ただし、気候的には他の南方系植物も十分に生育可能なため、尾瀬へは他地域の植物の種子が入り込まないよう、特に監視がされている。
やがて文字による歴史の時代になるが、尾瀬はあまりにも奥地のため、ほとんど記述が残っていない。
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