近年オスの関与なしにメスだけでなかまをふやす、単為生殖(無性生殖)をする生物が新しく発見されている。

少し前までは、アメーバやミジンコなどの微生物や植物の球根などの栄養生殖で見られる「特別なもの」という印象だったが、最近は身近な動物や大型の動物でも知られるようになった。

記憶に新しいのはコモドドラゴンである。昨年12月イギリスの動物園では、コモドドラゴンの雌が産んだ卵が単為生殖により孵化している。

今回はハンマーヘッドシャークである。米ネブラスカ州の動物園にある水族館で飼われていたサメが雌だけで単為生殖している事がわかった。サメでの発見は初めてである。(参考HP Wikipedia) 

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ハンマーヘッドシャーク:雄なしで子ザメ誕生 米英の研究チームが確認


左右に大きく張り出した頭部が特徴的なサメの一種、ハンマーヘッドシャーク(和名シュモクザメ)が、雄の関与なしに子どもを産んだことを確認したと、米英の研究チームが23日付の英王立協会の学会誌(電子版)に発表した。

雌だけで子どもをつくる単為(たんい)生殖は、一部の魚類、爬虫(はちゅう)類、両生類などで確認されているが、サメでは初めてという。

チームによると、米ネブラスカ州の動物園にある水族館で2001年末、3匹の雌のハンマーヘッドシャークのうちいずれかが雌の子ザメを産んだ。3匹のサメは未成熟の生後1年未満で捕獲され、雄に接することなく3年間飼育されていた。子ザメはまもなくエイに食べられたが、残っていた体の組織と3匹のサメの組織を遺伝子解析すると、3匹のうちの1匹の子どもではあるが、雄からの遺伝子が入っていないことが判明した。(毎日新聞 2007年5月30日) 

ハンマーヘッドシャークとは?


シュモクザメ(撞木鮫、英名:Hammerhead shark、ハンマーヘッド・シャーク)とは、メジロザメ目シュモクザメ科Sphyrnidae に属するサメの総称。

頭部が左右に張り出してその先端に目と鼻孔があり、鐘を打ち鳴らすT 字の仏具撞木(しゅもく)のような頭の形をしていることから撞木鮫、英語では頭を金槌に見立ててHammerhead shark (金槌頭のサメ)と呼ばれている。

単性生殖
単性生殖で出産したシュモクザメがいる事が確認された(2007年5月23日付「Biology Letters」電子版による)。

アメリカネブラスカ州の動物園「Henry Doorly Zoo」の中にある水族館において、メスだけで飼われていた3匹のうちの1匹が、2001年12月に出産(3年間、オスと接触していない)。

サメのメスは、オスの精子を6カ月以上、体内に保存している事が可能。 生まれた子どもは、別の魚に殺された。残された細胞のDNAを分析したところ、母親のDNAだけ引継いでおり、オスのDNAの形跡は、全く見られなかった。

以上は、フロリダ州のNova Southwestern Universityと、北アイルランドのQueen’s University Belfastの研究者らの共同研究によるもの。 共同研究者の一人で、フロリダ州Nova Southwestern UniversityのGuy Harvey Research InstituteのMahmood Shivji所長は、「これまでにも、オスのいない環境でサメが出産した事例が、何件か報告されていた」と述べている。 
 

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