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ポリフェノールが体に良いというのはよく聞く。たしかワインやチョコレート、ブルーベリーなどに含まれていたように思う。リンゴにも含まれていたというのは初めて聞いた。

今回、アサヒビールと東京都老人総合研究所の白沢卓二研究部長らがリンゴのポリフェノールに寿命を延ばす効果のあることをマウスで確かめた。

リンゴは好きな果物だが、体によいとわかればさらに食がすすむ。ポリフェノールというのはどんなものだったろう?どんな食品に含まれているのだろう?



ポリフェノール (polyphenol) とは、ポリ(たくさんの)フェノールという意味で、フェノールとは複数のベンゼン環にヒドロキシ基(−OH)をもつ植物成分の総称。ほとんどの植物に含有され、その数は 5,000 種以上に及ぶという。

今日はポリフェノールとは何かどんな食品に含まれているかを調べる。(参考HP Wikipedia)

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リンゴから抽出される「リンゴポリフェノール」に寿命を延ばす効果があるとの研究結果を、アサヒビールと東京都老人総合研究所の白沢卓二研究部長らがまとめた。

動物実験で確認したという。京都で始まった日本抗加齢医学会(会長=米井嘉一・同志社大教授)で20日報告したほか、英科学誌ネイチャーなどで発表する。

実験は、遺伝子組み換えにより老化の速度を速めたマウス55匹を使った。このうち32匹に、リンゴポリフェノールを0・1%配合した飲料水を飲ませ、残り23匹のマウスにはただの水を飲ませて寿命を比べた。

その結果、ポリフェノール入りの飲料水を飲んだマウスの寿命はメスが平均37・90週、オスが平均28・84週で、ただの水を飲んだマウスよりメスで平均72%、オスで29%寿命が長くなった。マウスが摂取したリンゴポリフェノールは1日リンゴ0・02個〜0・04個分にあたり、人間の摂取量に換算すると1日リンゴ5〜10個分程度になる。(2007年7月21日12時42分  読売新聞)

ポリフェノールとは何か?


ポリフェノール (polyphenol) とは、ポリ(たくさんの)フェノールという意味で、分子内に複数のフェノール性ヒドロキシ基(ベンゼン環、ナフタレン環などの芳香環に結合したヒドロキシ基)をもつ植物成分の総称。ほとんどの植物に含有され、その数は 5,000 種以上に及ぶ。

ポリフェノールは、光合成によってできた植物の苦味成分で、全ての植物に含まれ、色が濃いもの、苦味や渋いものに多く含まれている。

アントシアニン、フラボノイド類、タンニン類、ケルセチン、イソフラボンなどがある。その注目される有効性は、体内での抗酸化作用であり、悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化などになりにくいといわれている。

ポリフェノールはがんの発症を抑える成分としても研究がすすめられている。

ポリフェノールを多くふくむ食品は?

フラボノイド
カテキン — ワインやリンゴ、ブルーベリーやお茶に多く含まれる。殺菌作用をはじめ、血中コレステロールを低下させたり、高血圧予防などにも効果あり。
アントシアニン — ブドウの実皮やムラサキイモ、ブルーベリーなど赤紫色をした果実に多く含まれている色素成分。肝機能の向上を助け、疲れ目の解消などにも効果的。
タンニン — お茶や赤ワイン、柿、バナナなどに含まれる苦味成分。カテキン同様、殺菌効果がある。
ルチン — ビタミンPの一種で、そばに含まれる。
イソフラボン — 大豆や大豆加工商品(豆腐、納豆など)に含まれる。エストロゲンと同様の働きをするため、アンチエイジングなどの視点から着目されている。

フェノール酸

クロロゲン酸 — コーヒーに多く含まれる。消化器、代謝性疾患を改善する作用がある。
エラグ酸 — イチゴなどに含まれるポリフェノール。美白効果があり、化粧品に多用されている。
リグナン — ゴマに多く含まれる。セサミンもこの一種。
クルクミン — ウコンに多く含まれるポリフェノール。
クマリン — サクラの葉、パセリやモモ、柑橘類に多く含まれるポリフェノール。甘い香りのもと。軽油識別剤として、灯油及びA重油に添加される。

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