科学大好き!アイラブサイエンス!このブログでは、最新科学の?をなるべくわかりやすくコメントします。
うちの子は化石やきれいな石が好きで、よく拾ってきては、「これ化石かもしれないね。これ宝石かもしれないね。」と言い、想像力をはたらかせて何時間も見ている。

私もくわしくないので、あいまいに返事しながら、「多分ただの石だ」と内心は思っている。しかし以外に宝石が身近なところで見つかるかもしれない。そんな夢のあるニュースが流れた。

ダイアモンドが日本で発見されたという。しかし、その大きさ100分の1ミリと小さい。それでもこんなことがあると道ばたに落ちている石でも「もしや」と思いたくなる。

なぜ、日本ではダイアモンドは見られないのだろう?疑問に思ったので調べてみたい。(参考HP Wikipedia)

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見えないほど小さくても… 日本初の天然ダイヤモンド


愛媛県で採取された岩石にダイヤモンドが含まれていることを水上知行・日本学術振興会特別研究員ら名古屋大と東京大のグループが確認し、札幌市で開催中の日本地質学会で10日、発表した。

天然ダイヤは普通、大陸の特殊な岩石から見つかり、日本での発見は初めてという。ただ、目に見えないほどの微量でとても宝石には向かない。

分析した岩石の顕微鏡写真。矢印の部分に、微小なダイヤモンドが含まれていた。
 
水上さんらは同県四国中央市で採った、かんらん岩にレーザー光を当てて組成を分析中、たまたまダイヤモンドにみられる特徴に気付いた。ダイヤは鉱物に閉じこめられた二酸化炭素の泡の壁部分にあり、大きさは千分の1ミリほどだった。

ダイヤは南アフリカやオーストラリアなどが主な産出国で、10億年前より古い時代にできた大陸に多い。高温高圧な地下100キロ以深のマントルでできたダイヤは、マグマの素早い上昇によって結晶構造を保ったまま地表近くに運ばれると考えられている。地球を覆うプレートが沈み込む場所にあたり、比較的新しい岩石が多い日本にはないと思われてきた。

グループは「学術的には貴重な発見。日本のような沈み込み帯でも、高圧の地下深くから物質が上がってくる現象があることを示している」としている。(asahi.com 2007年09月10日)

ダイアモンドとは?


ダイヤモンド(金剛石、diamond)は、結晶構造を持つ炭素の同素体の一つであり、天然で最も硬い物質である。結晶構造は多くが8面体で、12面体や6面体もある。宝石や研磨剤として利用されている。ダイヤモンドの結晶の原子に不対電子が存在しないため、電気を通さない。

地球内部の非常に高温高圧な環境で生成されるダイヤモンドは定まった形で産出されず、また、角ばっているわけではないが、そのカットされた宝飾品とする。

ダイアモンドの性質は?


屈折率
ダイヤモンドの屈折率は2.42と高く、外部からダイヤモンドに入った光は内部全反射して外に出て行く。この光はシンチレーション ( チカチカとした輝き、表面反射によるもの)ブリリアンシー( 白く強いきらめき、ダイヤモンド内部に入った光が全反射して戻ったもの。 )ディスパーション ( 虹色の輝き、ダイヤモンド内部に入った光が内部で反射を繰り返し、プリズム効果によって虹色となったもの)
の3種類の輝きとなってあらわれ、それらの相乗効果によって美しく見える。

硬度・安定性
ダイヤモンドの硬さは古くからよく知られ、工業的にも研磨や切削など多くのことに利用されている。

ダイヤモンドは最高のモース硬度(摩擦やひっかき傷に対する強さ)10、ヌープ硬度でも飛び抜けて硬いことが知られている。

安定性は薬品や光線などによる変化に対する強さ。ダイヤモンドは硫酸や塩酸などにも変化せず、日光に長年さらされても変化はおきない。

熱伝導性
ダイヤモンドは熱伝導性が非常に高い。これは原子の熱振動が伝わりやすいことによる。触ると冷たく感じるのはこのためである。ダイヤモンドテスターはこの性質を利用して考案され、ダイヤモンドの類似石から識別できる道具だが、合成モアッサナイトだけは識別できない。

ダイアモンドのでき方は?


簡単に言うと、ダイヤモンドは炭素の塊を高温の状態で激しく圧迫した結果できあがったものになる。ただし、地上ではそのような高温も圧力も存在していない。地下の地下でマグマの高熱と強力な圧力を受けて偶然に出来上がった鉱石の一つである。

こうして出来上がったダイヤモンドの中には、他の岩などと共に地殻変動のあおりを受けて地表近くに突出してきたものがある。それが現在、我々が手に入れられるダイヤモンドということになる。

地学的に見れば、ダイヤモンドは火成岩の一種であり、マグマに近い地球の深奥部で形成され、それが地殻変動や火山活動などで地上付近にせり上がってくる。一箇の天然ダイヤモンドが形づくられるには、数百万年から数千万年の時間が必要といわれる。

地震が多く、地殻変動がはげしい日本では、比較的新しい岩石が多いので、ダイアモンドはできにくいとされている。 
 

ダイアモンド博物館―最高の宝石の歴史と科学
藤田 英一,大嶋 隆一郎
アグネ技術センター

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voice style 編集部
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