
ペルーに隕石が落ちた。今回変わっているなと思ったことがあった。それは隕石が落ちてから有毒ガスが発生したことだ。およそ200人の周辺住民に悪影響を及ぼした。
火山ではないのだから、隕石ぐらいで有毒ガスが発生するというのはちょっと解せない話だが、専門家によると、地中の硫黄やヒ素が有毒ガス化したようだ。
振り返ってみれば、約6500万年前、中生代の最後に恐竜が滅亡したのも大隕石の落下が原因だったという。そのときの大気汚染の影響は私たちが想像するよりもすごいものだったのかもしれない。
しかし、これほど大きな隕石が落下することはめったにない。重力の大きい木星があるからだ。大きな隕石ほど木星に引き寄せられるから、地球にまで到達しないのである。
さて隕石であるが、世界で一番隕石を保有している国はどこだかご存知だろうか?
正解は日本である。しかも南極で大量に見つかった。その中には、月から来た隕石、火星から来た隕石も発見された。
今日は隕石について調べる。(参考HP Wikipedia・国立極地研究所南極隕石センター)
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隕石落下でクレーター、ガスで周辺住民が吐き気 ペルー
ペルー南部プノ州の荒野で、隕石(いんせき)落下でできたと見られるクレーターから出たガスのため、周辺住民約200人が頭痛や吐き気などを起こす騒ぎがあった。AFP通信などが18日報じた。
クレーターの大きさは直径約20メートル、深さ約5メートル。底には泥水のようなものがたまっている。
ペルー国営アンデス通信によると、地質鉱山冶金(やきん)研究所の火山学者が、クレーターを隕石落下によるものと確認。地元メディアも、火の玉のようなものが落下するのを住民が15日に目撃した、と報じた。
AFP通信は、地中の硫黄やヒ素などが、隕石落下に伴う高温で溶け、有毒ガス化したとの見方を伝えている。 (asahi.com 2007年09月20日)
隕石とは何か
隕石(いんせき、meteorite)は、地球以外の天体の小片が地上に落下したものである。「流星が燃え尽きずに地表に落ちたもの」と説明されることもあるが、隕石の起源天体と流星物質の起源天体は必ずしも同種ではないので、正しい表現ではない。
隕石には、さまざまな種類があり、隕石を分けて、その組織をくわしく観察し、分析をおこなうと、その性質(せいしつ)がわかる。隕石は太陽系ができてから存在しているものもあり、太陽系誕生(たんじょう)の歴史がわかる。
隕石の分類
地球上で確認されている隕石の種類は、金属鉄(Fe)とケイ酸塩鉱物の比率で大きく3つに分類される。
石質隕石(ストーン)、鉄隕石(アイロン) 石鉄隕石(ストーンアイロン)の3種類に大きく分けられている。
また石質隕石はコンドリューという物質を含むかどうかで、コンドライトとエコンドライトとに区分される。
このような隕石の違いは、隕石のできた場所によるものと考えられている。
原始太陽系の小天体のうち、概ね直径100km以上のものは内部が融解し得ると考えられている。小天体の内部で融解が生じれば、重力によって成分分離が起こり、密度の大きい金属が中心に集まって核となり、これをより密度の小さい岩石質の物質が包んでマントルとなる。
このような小天体が、相互衝突などによる何らかの外力を受けて破壊されたものが、隕石として地表に落下してくる天体小片であると考えられる。中心核が鉄隕石であり、マントル部が石質隕石である。小天体の中心核とマントルは明瞭な境界があるのではなく、境界領域では金属鉄と岩石が混在する。これが石鉄隕石の起源物質であると考えられる。
鉄隕石(隕鉄) iron meteorite
鉄隕石は、メインとなる鉄・ニッケルの合金(Fe-Ni合金)と少量の鉱物で構成されている。ほとんどの鉄隕石は、重さで言うと7〜15%のニッケルを含む。室温ではこのような鉄・ニッケル合金の鉱物は形成されない。超高温から冷却される過程において、内部編成が2つの鉱物による合金へと変化する。それがウィドマン=シュテッテン構造と呼ばれる内部構造で、705℃以上からゆっくりと冷却されると形成され、ほとんどの鉄隕石に見られる。
地域によっては、農具などに利用されていた。稀に、刃物に加工されることがあるが、通常の鋼材と違って焼き入れが難しいため、刃物には向かないとされる。また、日本式の「鍛錬」(詳しくは日本刀を参照)は困難である。石鉄隕石 stony-iron meteorite
石質隕石と鉄隕石の中間的性質をもつ石鉄隕石。ほぼ等量のFe-Ni合金とケイ酸塩鉱物から成る。
惑星のマントルと中核の境界に位置する部分で、シリカ(カンラン石または輝石)と金属が混合してできた物であるため、石と鉱物の結晶がそれぞれ分離して見られるものが多くこのうち、地球に落下する割合がもっとも高いのが石質のコンドライトで、全体の約8割を占める。
このような小天体が、相互衝突などによる何らかの外力を受けて破壊されたものが、隕石として地表に落下してくる天体小片であると考えられる。中心核が鉄隕石であり、マントル部が石質隕石である。小天体の中心核とマントルは明瞭な境界があるのではなく、境界領域では金属鉄と岩石が混在する。これが石鉄隕石の起源物質であると考えられている。
石質隕石 stone meteorite
主にケイ酸塩鉱物から成る隕石。石質隕石は外見が地表の岩石とよく似ていて、おもに橄欖石や斜方輝石(→ 輝石)などケイ酸塩鉱物(→ ケイ素)で構成され、少量の硫化物(→ 硫黄)のトロライトと鉄とニッケルの合金をふくんでいる。
石質隕石は、橄欖石や輝石からなるコンドリュール(chondrule)とよばれる直径1〜数ミリの球状物質をふくんでいるかどうかによりを含むか含まないかで大別される。含む物をコンドライト(chondrite)、含まない物をエイコンドライト(achondrite)と呼ぶ。
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