日本に住んでいる最大の陸上哺乳類というと何だろう?
それはヒグマで、最大で300kgにもなる。ヒグマはキタキツネとともに、北海道観光の象徴的なマスコットとされ、親しまれてきた。しかし、北海道の地元の人々にとっては野生のヒグマには恐ろしい動物というイメージが強い。日本にはヒグマの他にツキノワグマがいる。
世界最大の熊は何だろう?
正解はホッキョク熊。オスの成獣で体長200-250cm。体重350kg程度だが、季節によって食糧事情が変わるので、その分体重も大きく変化し得る。体長4mで体重800kgを超えた例もある。ホッキョク熊は地球温暖化の影響によって絶滅の危機が高まり、IUCNレッドリスト2006年版では、絶滅のおそれの高い「危急種」(VU)に変更された。
ヒグマも大きくなる。ヒグマは栄養状態によって生じる個体差が非常に大きく、国内のヒグマが300キロを超える事はあまり多くないが、溯上するサケ・マス類を豊富に食べられる環境にいるヒグマは巨大になる。中でもアラスカ沿岸のコディアック島と、ロシアの極東カムチャツカ半島に生息するヒグマは、共に500キロ以上の個体が記録されている。
では世界最小の熊は何だろう?
正解はマレーグマである。体長は1.2mほどで、クマ科の最小種である。平均体重はおよそ65kg。マレーグマは比較的軽量な、鎌形に鋭く曲がった鉤爪を持っている。毛の生えていない大きめの足裏と併せて、木登りの手助けとなっている。地上を歩く際には内股になる内側に曲がった足も、木登りの際には威力を発揮する。
今回、IUCNは2006年世界最大のクマ「ホッキョクグマ」に続いて、2007年世界最小のクマ「マレーグマ」を絶滅危惧種に指定した。
世界最小のクマ、絶滅の危機 東南アジアの森林破壊で
国際自然保護連合(IUCN、本部スイス)は「世界最小のクマ」と呼ばれるアジアのマレーグマが、絶滅の危機にあると発表した。これで世界のクマ8種のうち、日本にもいるツキノワグマなど6種に絶滅の恐れがあると警告した。
マレーグマ。胸の模様から英語では「太陽のクマ」という意味のサンベアーとも呼ばれる。
マレーグマは体長 1〜1.4メートル。中国南部から東南アジアにかけての森林に生息する。はっきりした数はわかっていないが、過去30年間に少なくとも30%減少し、現在も減り続けているとみられる。減少原因は森林破壊や密猟だという。
IUCNはホッキョクグマを2006年に、絶滅のおそれがある生物をまとめたレッドリストに掲載した。今回はインドなどのナマケグマ、南米のメガネグマなども絶滅の恐れがあると報告、中国のジャイアントパンダも近い将来に野生では絶滅する恐れが高いとしている。( asahi.com 2007年11月15日)
マレーグマとは?
マレーグマ(マレー熊、馬来熊)Helarctos malayanus は、主に東南アジア(タイなど)の熱帯雨林に生息する小型のクマである。
体長は1.2mほどで、クマ科の最小種である。 その小ささのために英語では"Dog bear"(犬熊の意)と呼ばれることがある。 3cmの尾を持ち、平均体重はおよそ65kg。 雄は、雌よりわずかに大きい傾向がある。
主として夜行性の生物で、日中は地面からそう離れていない低い枝の上で休息していることが多い。多くの時間を樹上で過ごすために、マレーグマは作物に深刻な被害を与えることがあり、プランテーションのココヤシやカカオの木を破壊することが知られている。害獣としての駆除は、毛皮や漢方薬目的の密猟とともに最近の生息数の減少の主な原因となっている。
マレーグマは冬眠をせず、1年中繁殖することができる。 一度に2匹の子熊を産むことは珍しくなく、子熊の体重はおよそ280-340gである。 妊娠の期間はおよそ96日間だが、授乳はおよそ18カ月続く。 子は3-4年で性成熟し、飼育下では28年生きた記録がある。
ツキノワグマとは?
ツキノワグマ(月輪熊、Ursus thibetanus)は、哺乳綱食肉目クマ科クマ属に分類されるクマ。特定動物。
体長110-150cm。体重40-150kg。全身は黒い体毛で覆われる。咽頭部の毛は白く、三日月状に見えることが和名の由来となっている。この白い斑紋は個体により変異があり、見られない個体もおりまたクマ科の別種でも見られることがあり本種固有の形態ではない。
ヒグマとは?
ヒグマ(羆、樋熊・学名Ursus arctos)はネコ目(食肉目)クマ科に属する哺乳類である。ホッキョクグマと並びクマ科では最大のサイズを誇る。また、日本に生息する陸棲哺乳類(草食獣を含む)でも最大の種である。
ヒグマは栄養状態によって生じる個体差が非常に顕著で、内陸のヒグマが300キロを超える事はあまり多くないが、溯上するサケ・マス類を豊富に食べられる環境にいるヒグマは巨大である。中でも有名なのが、アラスカ沿岸のコディアック島と、ロシアの極東カムチャツカ半島に生息するヒグマで、共に500キロ以上の個体が記録されている。 エゾヒグマでは、1980年に羽幌町で射殺された通称「北海太郎」の450kgが最大。
ホッキョクグマとは?
ホッキョクグマ(北極熊、Ursus maritimus)は、哺乳綱食肉目クマ科に分類されるクマ。動物愛護管理法の規定による特定動物。
オスの成獣で体長200-250cm。体重350kg程度だが、季節によって食糧事情が変わるので、その分体重も大きく変化し得るものであり、800kgを超えた例もある。 雑食獣であるクマの中でもその生息環境から最も肉食性が強い種である。
ヒグマと並び、クマ科では最大のサイズを誇る。それゆえ「地上最大の肉食獣」と称される事も多い。 ちなみに南極でも北極と同じように生息出来ることが、ワシントン条約締結前の実験によってわかっている。アラスカ、グリーンランド、シベリア等、北極周辺の陸地および氷上に生息している。
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コメント一覧 (1)
きれいな写真のある動物の話題は、ホッとします。<br>
でも‥‥<br>
ホッキョクグマやヒグマの剥製が、<br>
マンモスと同様に博物館の絶滅動物のコーナーに飾られる日が近いなんて、悲しいというより想像もつきません。<br>
心なしか最近、TVでも自然の番組が減ったように感じます。NHKの自然番組も、放映時間が減りましたね。<br>
身近にいない動物たちは、忘れられがち…<br>
TVでは、新しい映像のみを放映するのではなく、豊富な バックナンバーをもっと活用してほしい。<br>
生き物たちの姿や自然の美しさを、いつも人々の目に触れるようにして、日本中の人達の中に”自然を慈しむ心”を育むべきでしょう。<br>
また、自然の大切さをもっと強調すべきだと思います。<br>
(皆も、生き生きとした様々な動物たちの番組を、何度でも見たいと思います。)<br>
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多くの人間達が…<br>
地球上で共に生きてきた親しい動物の友らを見捨てて、遊興にふけり、金のアクセサリーやダイヤの指輪を身に付けて、自ら棺桶に入ろうとしている。<br>
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多くの人々が、まだ「生態系」の概念や「多様性の重要さ」を知らない。<br>
小学校では最近「生活課」という授業が設けられ、自然の大切さも学んではいるが、それで間に合うのだろうか?<br>
彼らが大きくなって「いざ、自然を保護しよう」としたとき、自然は残っているのだろうか? 再生できるのだろうか?<br>
全ての地球人が、生き物の繋がりや自然の大切さを理解し、地球の病状を知り、今やるべき事が何であるかを知ったとき、地上に戦争やテロはまだ存在するだろうか?<br>
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「ホッキョクグマのピース」やアニメの「シロクマ、ラルス」は、みんなに愛されている人気者だ。<br>
その皆が、「愛らしい子熊を連れたホッキョクグマの親子が、白い大氷原を歩く美しい景色」を永遠に残したいはずだ。<br>
「クマのいない星」なんて、地球じゃないよね・・!!<br>
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(いつも話がそれてしまい、すみませんm(_ _)m )