ゴールデンウイークの潮干狩り
ゴールデンウイークはいかがお過ごしだったでしょうか。ここ2〜3日は寒い日が続いていますが、連休最後の日はよく晴れて暖かくなったので、真鶴半島まで家族で出かけました。海辺ではハマダイコンの花とハマエンドウの花がちょうど見頃できれいでした。
ゴールデンウイークで、行ってみたかったのは、千葉県木更津の潮干狩りでした。昨年から問題のカイヤドリウミグモによってアサリの数が少なくなっているようなので、どうなっているのか興味があります。
ニュースによると地アサリの数が減っているので、漁協では外から運んできたアサリを毎日まいているそうです。今年もまだ、カイヤドリウミグモが見られるそうですが、まいた貝にはウミグモは入っておらず、そのアサリを取ってもらうよう、努力しているそうです。
「カイヤドリウミグモ」は、アサリやマテ貝やシオフキ貝などの二枚貝に寄生する節足動物です。毒性はないのですが、幼生は貝の体液を吸って体長約1センチに成長し、外に出て産卵すると考えられています。生態はまだよくわかっていません。ただ、アサリにウミグモが入っていても人体に影響はありません。
千葉県は昨年度の被害をきっかけに、対策委員会を設置し生態を調査。その結果、マコガレイやクロダイがウミグモを食べることなどが分かりました。潮干狩りシーズンを迎え、県などは“天敵”とみられるマコガレイを放流するなど駆除作戦に乗り出しています。
はやくもとのように、アサリがざくざく取れるようになるといいですね。
“天敵”でウミグモ駆除へ「木更津の名産アサリを守れ」
千葉県木更津市沖で昨年夏に異常発生し、名産のアサリに被害をもたらした「カイヤドリウミグモ」。潮干狩りシーズンを迎え、県などは“天敵”とみているマコガレイを放流するなど駆除作戦に乗り出した。
カイヤドリウミグモは節足動物の一種。毒性はないが、幼生は貝の体液を吸って体長約1センチに成長し、外に出て産卵するとみられるが、生態には謎が多い。千葉県は昨年度、緊急に対策委員会を設けて生態を調査。マコガレイやクロダイがウミグモを食べることなどが分かった。
しかし、今回の駆除作戦は緒に就いたばかり。県水産総合研究センターからは「貝の中の幼生はどうしようもない。もっと生態が分かれば抜本的な対策を取れるのだが…」(担当者)と本音もちらり。
木更津市の各漁協は「毒性はなく、食べても問題ありません」と安全性をアピールしている。( asahi.com 2008.5.1 )
マコガレイとは?
マコガレイは北海道南部から大分県沿岸まで分布し、水深100m以浅の砂底あるいは砂泥底に生息しています。
産卵期は11月〜2月頃で、水深10〜50mの砂利(じゃり)から岩礁域(がんしょういき)にかけて行われます。卵は粘着質で塊となって海底に産み付けられます。ふ化した仔魚(しぎょ)は、体長10�oになるまでの約2ヶ月間浮遊生活を送ります。この間は珪藻類(けいそうるい)や動物プランクトンの幼生を餌にしながら成長します。
体長10cm前後になると変態(へんたい)がほぼ完了し、内湾の浅い砂泥地帯に着底し、底生生活に入ります。ただし河川水の影響の大きい河口域は避けるようです。
底生生活に入るとゴカイ類を主な餌とします。冬期には沖合の深い場所へと移動し、春から夏には再び沿岸、内湾の浅い場所に移動するといった季節的な移動を行います。
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