爬虫類のなかま
爬虫類にはどんななかまがいるだろうか?いくつか例をあげてみよう。
カメ、ヘビ、トカゲ、ワニ、恐竜のなかまが有名だ。ヤモリ、イグアナ、コモドオオトカゲ、カメレオンはトカゲのなかまに入る。しかし、恐竜は絶滅してくわしい生態は謎である。さて、これら以外に現存している爬虫類がいる。それは何だろう?

正解は「ムカシトカゲ」と「ミミズトカゲ」である。爬虫類は現在、次の4つの目に分類されている。
カメ目(約300種)、有鱗目(トカゲ亜目4000種以上・ヘビ亜目3000種以上・ミミズトカゲ亜目約160種)、ワニ目(23種)、ムカシトカゲ目(ニュージーランドに分布する2種)。
ムカシトカゲ
ムカシトカゲはニュージーランドの限られた地域にだけ生息する、原始的な爬虫類であり、絶滅危惧種である。名前だけでなく姿もトカゲによく似ている。しかし、骨格を比べるとトカゲ類とも、またトカゲに最も近縁なヘビ類とも同じくらいかけ離れた存在であることがわかっている。
ムカシトカゲはサメやワニと同様に「生きている化石」と言われる。これは本質的にそれらの生物がこの地球上での存在期間中(ムカシトカゲの場合、約2億年)ほとんど変化していないことを意味する。現在知られている最古のムカシトカゲは中生代初期、約2億5千万年前の三畳紀の化石に見ることができる。
ミミズトカゲ
ミミズトカゲは地中生活に適応して四肢が退化し、ミミズのような外観を持つ。外見だけでなく動き方までミミズのように、環節を伸張・緊縮させることによって体側を外壁に押しつた蠕動運動で前進する。
ミミズトカゲ類はそのミミズのような外見とは裏腹に活発な捕食者である。顎骨には鋭く大きい歯が並び、これで地中の節足動物、ミミズ類、ときには脊椎動物まで襲って食べる。
ミミズトカゲがあまり日本で知られていないのは、東アジアに生息していないからである。生息場所は西アジア、アフリカ大陸、南米大陸、イベリア半島、中米、西インド諸島、フロリダ半島、カリフォルニア半島、メキシコ中部に分布する。
爬虫類のなかまと共通点
爬虫類は古生代の末期に両生類から分かれて進化したと考えられている。体表はウロコか甲羅でおおわれ、4本の脚と尾をもつ。かつての大型恐竜には及ばないが、イリエワニ、アミメニシキヘビ、アナコンダなど体長10mに迫る種類もいる。
変温動物であり、体温は周囲の気温とともに変化する。温帯から寒冷地に住む種は冬眠を行う。心臓は、2心房2心室に分かれるが、心室の壁に穴があり、動脈血と静脈血が混じり合って体全体および呼吸器の双方に送られる。
繁殖形態は卵生で、交尾により体内受精する。革質か石灰質の殻におおわれた卵を陸上に産む。殻のある卵によって胚の乾燥を防ぐことができるので、これも乾燥した地域に適応できた要因である。生まれた子どもは小さいながらも既に親と同じ姿をしていて、体が乾くとすぐに活動を始める。
爬虫類のちょっと変わった性質
大部分の爬虫類は陸上生活するが、ウミガメ、ウミヘビなど一生の大半を海で過ごすものがいる。通常は4本の足で移動するが、恐竜やトカゲ類にはエリマキトカゲやバシリスクなど2本の後脚だけで走るものもいる。また、ヘビやミミズトカゲは脚が退化していて、体をくねらせて移動する。
爬虫類の大部分は卵生であるが、海ヘビやトカゲのなかまに卵胎生のものもいて、これらは卵を産まずに直接子どもを産む。また、コモドドラゴン、キノボリヤモリ、オガサワラヤモリなど、単為生殖をなす種が一部に存在する。
鳥類は恐竜の進化形
中生代には恐竜、翼竜、魚竜、首長竜が大いに繁栄した。しかし約6500万年前、白亜紀末の大量絶滅により絶滅した。
1964年にデイノニクスという恐竜の化石が発見されて以降、「恐竜は恒温動物だったのではないか」とする説が現れ、議論の的となっている。現生の爬虫類の中にも、変動幅がわずかだが体温調節するものがいることも明らかになった。
1990年代以降、中国の白亜紀の地層で羽毛をもった恐竜の化石が相次いで発見された。
2005年にはマダガスカルで発見された恐竜マジュンガトルスの脊椎骨の化石に鳥類にある「気嚢(きのう)」があったと思われる空洞が発見された。
2008年9月、南米アルゼンチンではエアロステオンという新種の肉食恐竜の化石にも、鳥類のような呼吸構造があることを突き止めた。現在は鳥類は恐竜から進化したと考えられている。
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