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銀河系の回転速度から質量が判明
2009年1月5日、ハーバード・スミソニアン宇宙物理学センターが銀河系は、従来考えられていたより高速で回転しているという観測結果を発表した。

太陽系は、銀河系の中心から28,000光年離れたところに位置しているが、銀河系の回転速度は太陽系の位置で、時速60万マイル(96万キロ)であることが分かった。これまで考えられていた速度は時速50万マイルだから、2割も速いことになる。

回転速度が速いことが確認された結果、銀河系の質量もこれまで考えられていた値より50%大きいことが明らかになった。銀河系はすぐ近くにあるアンドロメダ銀河より小さいと言われていたが、これからはアンドロメダ銀河の妹銀河と考える必要はない、とハーバード・スミソニアン宇宙物理学センターの研究者は言っている。

これまでの質量は銀河系が3.6×10の41乗 kg、アンドロメダ銀河が7.2×10の41乗 kgであったが、ほぼ同じぐらいの質量になった。 このことは、銀河系とアンドロメダ銀河間に働く引力も大きいことを意味しており、遠い将来に予想されている両銀河が衝突する時期はこれまで考えられていたより早まるという。

VLBA (The Very Long Baseline Array)とは?
今回の発見をしたのが米国にあるVLBA(超長基線電波干渉計)専用の望遠鏡群。これは口径25mの電波望遠鏡10台をその国土、ハワイからプエルトリコまで差し渡し8千kmに配置して干渉計を構成、口径8千km相当の大電波望遠鏡に相当する能力を持つ。

現在あらゆる観測波長の中で最も高い空間分解能0.1ミリ秒角(43GHz観測)を達成。大質量ブラックホールからの宇宙ジェットの研究、宇宙メーザ観測による星形成や老星の脈動変光及び質量放出など、天文学の様々な分野の研究に利用されている。

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銀河系、実は5割も重かった 電波望遠鏡で米チーム測定


私たちが住む銀河系は、これまで考えられていたより約5割も重いことがわかった。米ハーバード・スミソニアン天体物理学研究所などのチームが、米天文学会で発表した。

 チームは米本土やハワイなど計10カ所の電波望遠鏡を使い、銀河系内で強い電波を発する恒星の位置を精密に観測した。銀河系の中心から2万8千光年離れて周回している太陽系の速度を計算すると、従来より約2割増しの時速約100万キロになったという。

 ハンマー投げでは、回転が速くなると選手の腕にかかる力も大きくなる。同じように太陽系の動きが速ければ、それを引きつけている銀河系の重力がより強いことになる。重力が強いと、それだけ質量も増す。銀河系の重さは5割増しとなり、「隣」のアンドロメダ銀河並みとなった。

 銀河系はアンドロメダ銀河と接近しつつあり、数十億年後に衝突するとの説がある。銀河系の重力がより強くなると、アンドロメダ銀河との間の引力も強まって衝突は少し早まると予想される。 (asahi.com 2009年1月9日)

 

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