2月11日ワールドカップ予選
ワールドカップの予選、対日本戦の直前にオーストラリア代表のピム・ファーベーク監督は言った。「まず、サッカーの話をする前に、申し訳ございませんが少し時間をいただきまして、今回のオーストラリアの山火事の犠牲者の方に対してお悔やみを申し上げたいと思います。サッカールーとして、そして選手を代表して、サッカーに関わる全員を代表しまして、この史上最悪の山火事で亡くなられた方のご冥福を心からお祈り致します。」
オーストラリア代表は、その後の試合で喪章をつけて臨んだ。オーストラリアのチームワークは素晴らしく、日本の猛攻を凌ぎ無失点に切り抜けた。結果は0-0のドロー。日本もよく戦ったが、オーストラリアの気持ちを1つにしたプレーが光った1戦であった。
1月28日全豪オープンテニス
先の全豪オープンテニスはメルボルンで開催された。1月28日大会10日目、気温が摂氏40度まで上がったため、大会主催者は、この大会で初めてエクストリーム・ヒート・ポリシー(Extreme Heat Policy、EHP)を適用し、試合を中断した。
大会第2シードのセレーナ・ウィリアムス(米国)と大会第8シードのスベトラナ・クズネツォワ(ロシア)が対戦した、女子シングルスの準々決勝が約45分間中断され、会場のロッド・レーバー・アリーナでは屋根が閉められた。暑さのために体調を崩しかけていたセレーナ・ウィリアムスは、これで調子を取りもどし、4度目の全豪王者に輝いた。
1月31日メルボルン「熱波」
1月下旬、メルボルンなどオーストラリア南部を100年に1度の記録的な猛暑が襲い、豪紙デイリー・テレグラフによると、31日までに31人が熱中症などで死亡した。
豪気象庁によると、メルボルンでは28日から30日にかけ、1855年の観測開始以来初めて3日連続で気温が43度を超えた。さらに空気の乾燥などで、郊外の各地では山火事が発生。31日までに山林6000ヘクタールが焼け、少なくとも建物20棟が焼失した。また、山火事による高圧電線の切断などが原因と見られる大規模停電も発生した。
「オペレーション・フェニックス」
熱波で森は乾燥。オーストラリアの乾燥したユーカリの葉は油分が多く、燃えやすいという。豪南部では毎年夏に山林火災が起きるが、日本のような防災無線などの設備はない。行政機関が警告を出す場合も、避難するかどうかは自己判断に委ねられていた。
南東部ビクトリア州で起きた、山火事はひどかった。この大規模森林火災による死者は181人を越え、オーストラリア史上最悪の山火事被害となった。 ビクトリア州警察は今回の山火事を「オペレーション・フェニックス」と名づけた。
山火事は乾燥と強風のため、火の回りが早く、木々は高熱のため水蒸気爆発を起こし破裂しながら、あっという間に燃え広ががった。全住民に連絡が行き渡る時間はなかった。逃げ遅れた人が大勢いたという。
5000人避難、犠牲者は300人以上?
ビクトリア州消防当局によると、2月11日の時点で、20カ所以上で延焼が続いており、犠牲者は300人を超える見込みだという。 焼失面積は滋賀県を超える40万ヘクタールに達し、約1000棟の家屋が被災した。
引き続き約4000人が消火作業に当たっているが、鎮火のめどは立っていない。家を失うなどして5000人を超える住民が、地元自治体や国際赤十字などが用意した救援拠点に避難している。
今回の山火事は、落雷など発火の原因となる自然現象がなかったため、警察は放火の疑いがあるとみて捜査を開始。 2月12日、放火容疑で男2人の身柄を拘束した。
参考HP YOMIURI ONLINE・tennis365.net・J's GOAL
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