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昨年より10日早く「春一番」
2月13日、ここ湘南の天気は曇。風はやや強く、いまにも雨が降り出しそうである。気象庁はこの日、関東地方に「春一番」が吹いたと発表した。昨年より10日早い。日本海上にある低気圧の影響により、強い南風が吹き込んできた。今日は気温も上昇。東京都心では午後3時までに16.3度まで上がり、4月上旬並みの暖かさだ。

東京・大手町では午後3時ごろに最大瞬間風速12.7メートルを記録。千葉市では午後1時40分すぎに21.2メートル、横浜市でも午後2時前に18.1メートルを観測した。 この風の強さは地域の気象台によって認定基準は異なるが、おおむね、「風速8メートル以上」の風とされている。しかし、春一番の翌日は、低気圧が東に移動するので、西高東低の冬型の気圧配置になり、気温が下がるのが一般的だ。

「曽我の梅林」で「梅まつり」開催
いよいよ春の到来を思わせる季節になった。近所ではちらほら梅の花を見かけるようになった。神奈川では小田原の「曽我の梅林」が見ごろを迎えている。曽我の梅林は、小田原市の中心街より北東約7キロに位置し、海抜200m〜300mの丘陵を背にした気候温暖な曽我の里で見られる。

「曽我の梅林」は、曽我別所梅林、中河原梅林、曽我原梅林の3梅林に分かれていて、およそ、45ヘクタール、3万本の白梅が植えられている。主な品種としては、白加賀(梅酒用)、杉田(梅酒、梅干用)、十郎(梅干用)など。

一方、この地は、日本三大仇討ちの一つ「曽我物語」の主人公、曽我十郎、五郎兄弟の育った場所として有名で、数多くの史跡もある。また、この地から見る富士山、箱根連山、丹沢山塊等の眺めもすばらしく、景勝にも優れた関東屈指の梅林である。

毎年2月初旬から下旬にかけて、約一ヶ月間「梅まつり」が開催され、郷土芸能の寿獅子舞、野点、撮影会、俳句大会、短歌大会等が催され多くの観梅客で賑わっている。霊峰富士と箱根連山を背景に、田園風景の中に白布を敷き詰めたようなの梅林は、絵画を見るような美しさである。梅まつりの期間中、流鏑馬(やぶさめ)、郷土芸能の小田原ちょうちん踊り、寿獅子舞などが行われる。

「梅」とは何か?
梅(Prunus mume)は、バラ科サクラ属の落葉高木、またはその果実のこと。

中国の長江流域が原産で、日本には8世紀半ばに渡来した。日本の気候に馴染んでいないため、冬の終わりから春先にあたる2月中旬から3月初頭くらいという、花粉を媒介する虫の少ない時期に花をつける。

花言葉は「厳しい美しさ、あでやかさ」。和歌山県、福岡県、大分県の県花、山形県の県の木(梅)。開花時期は、1月下旬から3月下旬頃。1月下旬から咲き出すもの、3月中旬から咲き出すものなど、さまざまあり、また桜とちがって、咲き方も散り方もゆっくり。梅が咲き出すと、なんとなく春の訪れを感じる。

薬効と毒性
花を観賞するほか、果実を梅干し、梅酢や梅酒にする。クエン酸をはじめとする有機酸などを多く含み、健康食品として人気が高い。

バラ科の葉や未成熟の青い果実、核の中の種子には青酸配糖体が含まれ、未熟な種子や腸内細菌の酵素により、シアンを生成する。これが胃酸により有毒性を発揮すると、痙攣や呼吸困難、さらには麻痺状態になって死亡するといわれている。

梅酒の青い実や梅干しの種の中身などは、アルコールや熱により酵素が失活し、毒性は低下する。

参考HP Wikipedia「梅」・小田原梅まつり 

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