体力と筋力
「体力は10代のときから大切」というのはよく聞く話だが、実際に10代のころの体力測定の結果をもとに追跡調査すると、体力と長寿の間に相関関係が見られた。
最近は体力の維持を意識している。仕事で忙しく、体を動かさないとすぐに調子がが悪くなるからだ。毎日少しでも筋トレをして、軽く汗をかくことを目標としている。
とくに意識しているのは、体幹を意識した運動(コアトレーニング)で、大腰筋や腹筋や背筋、首まわりの筋肉など、主に体の中心にある筋肉には、負荷をかけるようにする。また、肩こりには、腕立て伏せが有効で、これも毎日欠かせない。
気がついたのは足首の筋肉で、足首を回してふくらはぎの筋肉を刺激すると、血行がよくなり、体が暖かくなる。寝付けないときにこの運動は有効だ。
このように体力と筋力は、生きていくのに欠かせない。
筋肉と男性ホルモン
さらに、筋肉と男性ホルモンの関係も見逃せない。一流のプロスポーツ選手が男性ホルモンを注射してまで、結果を出そうとする、ドーピング問題。これはいけないことだが、男性ホルモンは筋肉をつける働きがあるのだ。
女性が筋肉の発達した男性にひかれるのは、筋肉の発達した男性に男性ホルモン、テストステロンを感じとる本能があるからだという話題もあった。
男性ホルモンはしかし、性ホルモンでもある。このホルモンの衰えは、正確が丸くなる反面、男女ともに更年期障害を引き起こす原因となる。
体力測定と生存調査
今回、お茶の水女子大のグループが、10代での体力が長寿に結びつく可能性が高いことをつきとめ、その研究を発表した。
この研究は、今から約64年前、戦時中の学生の体力測定の記録が発見されたことがきっかけだったという。
記録はお茶の水女子大学の前身、東京女子高等師範学校の付属高等女学校で1943年12月に行った「体力測定」の記録。平均17歳、519人分の記録を、同大の曽根博仁・准教授が3年前、大学倉庫で偶然見つけた。
大学付属高校の同窓会「作楽会」のメンバーが手分けして電話をかけるなどしたところ、510人の状況がわかった。2007年春の時点で、平均年齢は81歳で、死亡していたのは72人だった。
体力と長寿
研究グループは、1000メートル走と縄跳びの持続時間、木の棒投げ距離、16キロの荷物を抱えた100メートル走といった、普段の運動で身につく体力を示す4種目について点数化。
総合点が高めだった人と低めだった人に分け、510人の2007年春時点での生存状況を比べた。その結果、点数が高めの人たちの生存率は89.3%。低めは82.5%と、統計学的に有意差があった。(asahi.com 2009年3月28日より)
統計学的有意差とは何だろう?
これは、最大限許容されるエラーを起こす確率のこと。一般には「0.05以下」即ち「5%以下」を目安とする。つまり100回判定したら5回以下は間違うことを許容するということ。つまり、この研究の生存率の差の6.8%は、十分に体力は長寿に関係があると言える差である。
参考HP Wikipedia「健康」「長寿」「体力」 「コアトレーニング」アイラブサイエンス「どうしたら異性にもてる?テストステロンを科学する
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