紫外線と目の関係
2010年7月20日朝日放送の番組「たけしの健康エンターテインメント みんなの家庭の医学」は興味深かった。今回のテーマは「紫外線と目の関係」。
S.Kさん(53歳・女性)は21歳で結婚した当初より、自宅で家庭菜園を楽しむ日々を送っていました。しかし、40代半ばに差し掛かった頃、あることが気になり始めたS.Kさん。それは「お肌のこと」です。このまま紫外線を浴び続けていては、シミやシワが増える。でも、家庭菜園はやめたくない。
そこで、肌を守る為にこんな紫外線対策をすることに。それまで日中に行っていた農作業を、日差しの弱い午前中、2時間だけにし、長袖に帽子という格好で、肌を完全防御しました。さらに、数年前から始めたウォーキングも日中は避け、日が傾き始める夕方に行うようにしたのです。この時も必ず帽子を被り、薄手の長袖を着て、紫外線対策は怠りません。こうして紫外線には細心の注意を払っていたS.Kさん。
しかし、この時、彼女は気づいていませんでした。身体のある所だけは全く無防備だったという事を。それは、紫外線対策を始めて6年後のこと。S.Kさんは数年ぶりに再会した友人から目の充血を指摘されたのです。鏡で確認すると、確かに目頭の近くが部分的に赤くなっていました。でも、この時は「疲れのせい」と特に気にしませんでした。ところが、その後、黒目のあたりに、小さな白い塊のようなものを発見。しかし、この時も「痛くも痒くもないし」と、そのまま放っておいたS.Kさん。
さらには、その1年後、たびたび文字がぼやけて見えるように。でも、これも「とうとう老眼か」と勝手に解釈。病気を疑うことはありませんでした。そしてついに数ヵ月後、決定的な事態に襲われます。S.Kさんの目の中の白い塊が、ずいぶん大きくなっていたのです。翼状片という目の病気でした。
紫外線対策をしたのに、なぜ?
十分な紫外線対策をしていたはずなのに、なぜS.Kさんは病気になってしまったのでしょう?実は、大きな間違いが2つありました。
間違い1「屋外に出る時間」:研究によると、紫外線が一日の内で最も多く降り注ぐのは、太陽高度が高い、午前10時から午後2時の時間帯。しかし、目に入ってくる紫外線の量は朝や夕方の方が多い。
これは、太陽高度が高い午前10時から午後2時は、頭上に太陽があるため、直射日光は、あまり目に入ってきません。しかし、朝や夕方は、視線の延長線上に太陽が位置することになります。そのため、直射日光が目に入りやすくなり、紫外線が直接角膜をいためつけてしまうのです。S.Kさんが紫外線対策のために外に出ていた時間は、目にとっては最悪の時間帯でした。
間違い2「帽子」:S.Kさんのかぶっていた帽子は、つばの短いチューリップ帽。つばの長い帽子であれば、日陰の部分が多くなり、紫外線は目に入りにくくなります。しかし、短いものだと、正面からの紫外線はおろか、頭上からの紫外線も目に入ってきやすいのです。(たけしの健康エンターテインメント みんなの家庭の医学より)
紫外線の好きな芸能人
紫外線が皮膚によくないのは知っていたけど、まさか目によくないとは思わなかった。番組で面白かったのはゲストで参加している芸能人の方々。聞けば海辺でお住まいの方や、マリンスポーツが好きな方が多い。海では紫外線がいっぱいだ。
目に異常がないかどうか、診断してもらったところ、海辺に別荘を持つ「ピーター」や、サーフィンをする「高知東生」にも瞼裂斑が見つかった。みんな驚いていたが、私も海が好きで学生時代は1ヶ月間、西表島でキャンプしたことがある。いつまでも海にいたいタイプなので、診断すると異常が見つかるかもしれない。
紫外線による肌の日焼けを気にしている人は多く、日焼け止めを塗ったり、日傘をさす人は増えているが、紫外線による目への影響を気にしている人は少ない。オフィス街でも、ビルや路面での反射によって、目はあらゆる角度から有害な紫外線を浴びている恐れがあり、紫外線対策が必要である。
紫外線で起きる3つの病気
紫外線が原因で起きるとされる、目の病気「翼状片」や「瞼裂斑」「白内障」について、調べてみた。現在、翼状片や瞼裂斑がある人でも、生活に支障がない場合も多い。ただ充血しやすくなったり、目にゴロゴロ感があった場合は治療も可能だというので安心した。また紫外線を目に入れなければ予防もできる。
翼状片とは?
翼状片(よくじょうへん)とは、白目の表面を覆っている半透明の膜である結膜が、目頭の方から黒目に三角形状に入り込んでくる病気。自覚症状としては充血や異物感などがある。鏡で自分の目をみれば一目瞭然なので、「白目の一部が黒目に伸びてきた」というような症状で受診される人がほとんど。しばしば両目に起こる。高齢者に多く病気の発生には紫外線が関係しているといわれている。
瞼裂斑とは?
瞼裂斑(けんれつはん)とは、白目の上にできる黄色い斑点や隆起のことで、鼻側の白目に多く見られます。これは悪いものではなく、正常な組織が蛋白質と脂肪の沈着で変化したもの。
翼状片と違い、黒目にのびてくることはない。たんぱく質が変性してできた白目のシミのようなもので、肉眼ではわからないことが多い。これも慢性的な刺激や紫外線が影響していると考えられている。瞼裂斑が大きくなって盛り上がってくると、充血・ドライアイなどの自覚症状が出る。
白内障とは?
白内障(はくないしょう)は水晶体のたんぱく質が変性し、次第ににごってくる目の病気ですが、そのにごりの原因に紫外線が影響していると考えられている。
目を守る紫外線予防・対策
サングラスやUV(紫外線)カットのコンタクトレンズ:仕事をしていてサングラスは不適切と考えている人もいるかもしれない。しかし、オフィス街ではビルや路面の反射で、方向や時間帯に関係なく紫外線を浴びているようだ。
自分の目を紫外線による目の病気から守るためにも、ぜひサングラスを利用しよう。サングラスは薄い色のサングラスがよい。濃い色のサングラスの場合、瞳孔が開き、紫外線を受けやすい。薄い色のサングラスの場合、瞳孔が開かず、紫外線が入って来ても、目の奥まで届きにくい。また、サングラスは大きい方が効果的だ。つばのある帽子も紫外線対策によい。
ビタミンC:厚生労働省によると、ビタミンCを多く摂ると白内障が40%減少したという結果が出ている。ビタミンCを多く含む食品の例としては、イチゴ・レモン・赤ピーマン・ブロッコリーなど。
目を守るためにも紫外線対策を行ない、少しでも目に違和感を感じた場合、眼科医に相談することをお奨めする。
参考HP Wikipedia「翼状片」「瞼裂斑」・朝日放送 たけしのみんなの家庭医学「紫外線がもたらす意外な病」 ・平田眼科「目の病気について」・紫外線をしっかりガード!UVケア・日焼け対策用の帽子
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