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 確実にCO2量は増加
 この夏は暑かった。確かに地球は温暖化している。しかし、地球温暖化の原因とされるのは、CO2などの温室効果ガスの増加だけが原因なのだろうか。何か別の原因があるのではないか? 

 だが、米モンタナ大の人工衛星を使った分析では、この10年、陸の植物が光合成で取り込む二酸化炭素(CO2)の量が、減少に転じた可能性のあることがわかった。温暖化による気候変動が植物の成長に影響して、地球の緑がついに減少し始めているとみられる。

 先進国や発展途上国の過大なエネルギー消費が、環境に負荷をかけ、その結果、緑の減少を招いている…といわれる。

 環境NGO・世界自然保護基金(WWF)ジャパンで、人間の生活がどの程度、自然環境に依存しているかを、CO2排出量で示す、物差し「エコロジカル・フットプリント」で算出すると、世界中の人が日本人と同じ暮らしをしたら、地球が2.3個必要になるという計算結果が出た。

 日本人は、やはりエネルギーを必要以上に消費し、CO2を2.3倍も多く出し過ぎている。世界全体では、地球1.44個が必要な生活をしているという結果。これでは緑は減る一方なのは、理解できる。緑が減り砂漠化すれば、地球規模の気候変動も起きる。やはりCO2排出量は減らすことは重要だ。



 陸の植物、CO2吸収量減少!
 陸の植物が光合成で取り込む二酸化炭素(CO2)の量が、減少に転じた可能性のあることが、米モンタナ大の分析で分かった。温暖化による気候変動が植物の成長に影響しているとみられる。8月20日付の米科学誌サイエンスに掲載された。

 植物は、温暖化の原因となるCO2の重要な吸収源。2007年に公表された国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」第4次報告書では、今世紀半ばごろまでは陸上のCO2吸収量が増え続けると予測しているが、減少傾向が事実なら、対策の大幅な前倒しが必要になる可能性がある。

 研究チームは、米航空宇宙局(NASA)の衛星による過去10年間のデータを分析。陸の植物が光合成で吸収したCO2から、呼吸で放出した分を差し引き、CO2の蓄積量を推計した。

 その結果、2000〜2009年は年間蓄積量の平均が535億トン(炭素換算)と推定された。この10年間は蓄積量が減少傾向にあり、減少幅は5億5000万トン。CO2に換算すると20億2000万トンで、日本の年間排出量の1.6倍に当たる。別の研究では、1982〜1999年の蓄積量は増加傾向だった。この10年間は、気温測定が始まった1880年代以来、最も気温が高い10年間とされる。(毎日新聞 2010年8月20日)

 「世界が日本人の生活すれば地球2.3個必要」
  世界中の人が日本人と同じ暮らしをしたら、地球が2.3個必要になる――。環境NGO・世界自然保護基金(WWF)ジャパンが25日、日本人の生活が自然環境に与える影響を発表した。食糧や燃料などの消費をまかなうために、必要な森林や海の面積などをもとに算出した。世界全体では、地球1.44個が必要な生活をしているという。

 人間の生活がどの程度、自然環境に依存しているかを示す物差しの一つ「エコロジカル・フットプリント」という指数の2006年のデータを使って分析した。森林や漁場、農地が持つ生産能力や、生活のために消費する化石燃料の量などを組みあわせて計算する。日本の自然環境が持つ生産能力を人口1人当たりで換算すると、各国平均の約3分の1。一方、自然環境にかけている負荷は平均の1.5倍で、足りない分は外国からの「輸入」で補っている。

 負荷が最も大きいのは、開発がめざましいアラブ首長国連邦で、地球5.7個分。2番目は米国の5個分で、日本は29番目だった。中国は約1個で、1個以下の国の多くはアフリカ諸国だ。

 今年の世界全体のデータでは、8月21日に、地球1個分を消費し尽くしたという。(asahi.com 2010年8月26日)

 エコロジカル・フットプリントとは? 
 人間活動により消費される資源量を分析・評価する手法のひとつで、人間1人が持続可能な生活を送るのに必要な生産可能な土地面積(水産資源の利用を含めて計算する場合は陸水面積となる)として表わされる。

 例えば、あるエコロジカル・フットプリントでは、1)化石燃料の消費によって排出される二酸化炭素を吸収するために必要な森林面積、2)道路、建築物等に使われる土地面積、3)食糧の生産に必要な土地面積、4)紙、木材等の生産に必要な土地面積、を合計した値として計算される。この場合、アメリカで人間1人が必要とする生産可能な土地面積は5.1ha、カナダでは4.3ha、日本2.3ha、インド0.4ha、世界平均1.8haとなり、先進国の資源の過剰消費の実態を示すものである。

 これは人間が地球環境に及ぼす影響の大きさとみることもできることから、エコロジカル・フットプリントつまり「地球の自然生態系を踏みつけた足跡(または、その大きさ)」と呼んでいる。(エコロジカル・フット・プリント・ジャパン)

 グローバルヘクタールと生物生産力
 EFと比較する生物生産力(生物学的生産力)は、気候風土や利用形態によって生産性が全く異なっている。たとえば、一般に、熱帯・温帯地域では生産性が高く、乾燥気候や高緯度地域では生産性が低い。農耕地でも、作付ける作物の種類や農法によって生産性が異なってくる。

 この差異を補正し、標準化した生物生産力の単位として「平均的な生物生産力をもつ土地1ヘクタール」に相当する「グローバルヘクタール」(gha)が考案されている。土地の種別ごとに、グローバルヘクタールを算出するための世界共通の係数は「等価ファクター」"equivalence factor"と呼ばれ、年毎に再計算されている。また、各国の実情を反映するための係数は、「収量ファクター」"yield factor"と呼ばれる。

 したがって、「ある国の特定種類の土地の生物生産力総計」(単位:gha)=「その国の特定種類の土地の総面積」x「その国のその土地の収量ファクター」x「等価ファクター」となる。(Wikipedia) 

 

参考HP Wikipeia「エコロジカル・フットプリント」・エコロジカル・フットプリント・ジャパン「エコフットって?

エコロジカル・フットプリントの活用―地球1コ分の暮らしへ
ニッキー チェンバース,マティース ワケナゲル,クレイグ シモンズ
インターシフト

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エコロジカル・フットプリント―地球環境持続のための実践プランニング・ツール
マティース・ワケナゲル,ウィリアム・リース,池田 真里,和田 喜彦
合同出版

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